
クルマと釣りの関係は、年々“積めるかどうか”から“どう美しく積むか”へと進化している。その流れを象徴するのが、INNOが送り出した漆黒のロッドホルダーと新世代ロッドボックスだ。ブラック基調の上質な車内空間に自然に溶け込み、使い勝手まで磨き上げられた最新ギアは、単なる釣り道具の枠を超え、カーライフそのものの質を引き上げる存在となっている。今回は、その狙いと完成度を深掘りする。
●文:月刊自家用車編集部
釣り×クルマの関係が変わり始めている
釣り道具は長く、かさばり、そして繊細だ。そのためクルマへの積載は長年、多くのアングラーにとって悩みの種だった。後席を倒し、毛布で包み、気を遣いながら運ぶという光景は決して珍しくない。しかし近年は、クルマの内装自体が高級化し、積載にも“美しさ”や“統一感”が求められるようになってきた。
そんな時代背景のなかで注目されているのが、カーキャリアブランドINNOが展開するフィッシングギアだ。単に載せられるだけでなく、クルマの一部として違和感なく機能すること。その思想が、今回発表された新製品群にも色濃く反映されている。
漆黒のロッドホルダーが持つ存在感
今回の目玉のひとつが、ロッドホルダーデュアルのブラック仕様だ。従来モデルは機能性重視のシルバーカラーが主流だったが、ブラック内装を採用する上級グレード車の増加に合わせ、あえて“黒”に振り切った。これにより、装着後の後付け感は大幅に薄れ、純正装備のような佇まいを実現している。
見た目だけでなく、保持方式にも進化がある。フロント側のホールド部はスポンジからゴムバンドへと変更され、劣化耐性と保持力が向上。細身のティップでもガタつきにくく、走行中の不安を抑えている点は、実使用を想定した改良と言える。
積載本数を最大化する拡張性
ロッドホルダーデュアルの魅力は、単体で完結しない点にもある。オプションホルダーを追加することで積載本数を増やせる設計となっており、釣行スタイルに応じたカスタマイズが可能だ。バス、シーバス、オフショア、さらにはフライロッドまで幅広く対応する汎用性も強みとなる。
複数人での釣行や、ターゲットが異なる釣りを同時に楽しむケースでは、積載力がそのまま行動力に直結する。車内空間を犠牲にせず、本数を確保できるという点で、このシステムは非常に理にかなっている。
ルーフ積載の自由度を広げた新ロッドボックス
もうひとつの注目作が、ロッドボックス290Tのリニューアルモデルだ。最長9フィートのロッドをリール付きのまま収納できるという基本性能はそのままに、取り付け方式を刷新。Tスロット対応としたことで、従来は難しかったステー上部や外側への装着が可能になった。
これにより、ルーフボックスやカヤックなど、他のアタッチメントとの併用が現実的になる。アウトドアアクティビティが多様化するなかで、ひとつの用途に縛られない積載システムは、ユーザーにとって大きな価値を持つ。
遠征派アングラーを支える設計思想
ロッドボックスは単なる収納ケースではない。長距離移動や遠征を前提とした場合、風切り音、積載バランス、取り付けの確実性など、考慮すべき要素は多い。INNOのロッドボックスは、長年カーキャリアを手がけてきたノウハウが注ぎ込まれ、実用性と安心感の両立を図っている。
長さ調整機構によりロッドに合わせたフィッティングが可能で、無駄なスペースを生まない点も好印象だ。結果として、積載物が増えても走行時のストレスを最小限に抑えてくれる。
クルマ好きにも刺さるINNOという選択肢
INNOのフィッシングギアが評価される理由は、釣り専用品でありながら“クルマ目線”で作られている点にある。内装との調和、外観バランス、そして日常使いとの両立。そのすべてを考えた設計は、単なる釣り道具メーカーには真似できない領域だ。
ランドクルーザーのような大型SUVから、ミニバン、クロスオーバーまで、車種を問わず自然に溶け込むデザインは、自動車メディア的にも見逃せないポイントとなっている。
実物を見て触れられる貴重な機会
これらの新製品は、今後開催される大型フィッシングイベントで展示される予定だ。写真やスペックだけでは伝わりにくい質感や装着時の雰囲気を、実車展示で確認できる貴重な機会となる。クルマと釣り、どちらも本気で楽しみたいユーザーにとって、見逃せない場になるはずだ。
釣りフェス 2026 in Yokohama
- 会期:1月16日(金)~18日(日)
- 会場:パシフィコ横浜 展示ホール
- ブース情報:INNOブース(D-393)
フィッシングショーOSAKA2026
- 会期:2月7日(土)~8日(日)
- 会場:インテックス大阪
- ブース情報:INNOブース(6号館A-18)
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