高い評価を得ているヨコハマの定番ブランド「アイスガード」に待望の最新作がデビュー。前作のアイスガード6が高い評価を得ていただけに、どこがどう向上したのか、気になるところだ。
●文:川島茂夫 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●外部リンク:横浜ゴム株式会社
氷に雪にさらに効く!しかも性能長持ち
厳冬期降雪地域の路面は天候や交通状況で千変万化。朝昼晩でまったく異なる様相となるのも稀ではない。走行性能基準で最も危険な状況はアイスバーンであり、氷上性能を高めるのは大切だが、路面状況の変化で性能や特性に大きな影響が出るのは困りもの。冬タイヤは安全面を考慮して慎重に選びたい。
ヨコハマのアイスガードセブンはスタッドレスで最も重視される氷上性能を向上させながら、圧雪やシャーベットなど、様々な路面での性能向上を図っている。氷上性能向上ではシリカ配合のウルトラ吸水ゴム、マイクロエッジスティックなどにより、従来比で氷上制動性能を14%向上させている。
加えて雪上性能も向上。その最も分かりやすい設計要点がトレッドパターンだ。一般的に除水&引っ掻き効果重視の氷上と雪柱剪断力重視の雪上は背反要素となるが、アイスガードセブンは氷上に効く溝やサイプのエッジ量増加とブロック剛性向上や、雪上に効くジグザグのグルーブ等により、氷雪上両面で効果的なパターンとした。また、非対称パターンにより加減速と旋回時のグリップバランスを整え、全方向での安定したグリップ性能の実現も図っている。路面状況の変化にも信頼性の高い設計だ。
しかも、摩耗断面積変化の少ないサイプやゴムの柔軟性を維持するオレンジオイルS配合など、摩耗や経年変化での氷雪上性能の低下を抑止する技術も盛り込まれている。安心性能が長く持続するのもアイスガードセブンの魅力である。
■新開発!専用トレッドパターン
■新開発!専用コンパウンド「ウルトラ吸水ゴム」
■クワトロピラミッド グロウンサイプ
■ダブルエッジマイクログルーブ
ブロック中央部では溝の傾斜をサイプの傾斜と交差させて横方向のエッジ効果を向上。エッジ部ではサイプの傾斜と同方向に配置して氷上の水膜を効率よく排水する。
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