SUBARUの人気SUV、どっちを選ぶ! 趣味性の高いフォレスターか?初心者でも馴染みやすいスバルXVか?

フォレスター|xv|SUBARU|camp style

SUVはキャンプスタイルに良く似合う。(左)スバルXV (右)フォレスター [写真タップで拡大]

世界的に人気のSUVは、行動範囲を拡げ、豊かな時間を過ごさせてくれるのが魅力のひとつ。中でもスバル車は伝統の4WD技術や先進的な運転支援技術など、その特長の多くがSUVとしての高い資質に直結する。代表的な2モデル、フォレスターとスバルXVを実例に、外遊びの相棒としての魅力を吟味する。

●文:川島茂夫 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:澤田和久 ●外部リンク:SUBARU

独自思想を貫いた歴史が最新モデルに息づく

水平対向エンジンに左右対称配置の4WD。スバルのオリジナルモデルで、この図式に当て嵌まらないのはBRZのみ。しかも他メーカーで同様のレイアウトを採用したモデルはない。そう考えるとスバルはまさに頑固一徹。自らに縛りを課してしまっているのでは、と勘繰りたくなるほどだが、頑固さを貫きながらも、人とクルマの関係については広い視野で柔軟に対応している。それを最も感じるのがSUV戦略である。SUVが一般化し生活とレジャーに深く関わるほど、ユーザーに役立つ在り方を掘り下げているように見える。それを下支えするのが冒頭で述べたボクサーエンジンと4WDにこだわり続けて得たノウハウだ。

一般的にオフローダー以外の4WD車は2WDを基本に開発される。上級クラス以外はFF車をベースに後輪駆動機構を付加するのが標準的だ。しかし、近年のスバル車を見ていると4WD車として開発し、後輪駆動機構を省略したFF車を設定している印象を受ける。言い方を換えるなら後輪駆動機構は補助ではなく、前輪同様の主要機構としての設計と思える。

WRXを筆頭とした4WDスポーツでは後輪の駆動分担も大きくなり、それに応じて機械的な容量も必要となる。前後の駆動機構に十分な容量を与えなければ大出力を活かした走りは無理だろう。

SUVでも同じだ。時として後輪のトラクションを最大限に引き出さなければならず、それに応えられるだけの容量も必要。前後のトルク配分を自由に制御できたとしても、駆動機構に十分な容量がなければ制限が掛かる。そういっ
たSUVの勘所を上手に押さえているのは、レオーネ以来蓄えてきた4WDノウハウの賜だろう。
スバルはレガシィ グランドワゴンを1995年に、フォレスターを1997年に登場させた乗用車型SUVの始祖でもあり、長き開発で得た知見が最新のスバルXVやフォレスターに活かされているのは言うまでもない。

趣味性が高いフォレスター

アウトドア趣味にのめりこむなら、キャビンスペースや悪路踏破性をさらに求めるユーザーもいるだろう。そうした要求に応えるのが、サス周りの改良やe-BOXER車の先進変速制御の設定拡大などを実施し、アイサイトをバージョンアップさせたばかりのフォレスターだ。

最低地上高は同クラス最大級の220mm。4WDにはやはりX-MODEを搭載する。元は同じSGPでも、室内高や荷室長の拡張によってひと回り広いキャビンスペースを備え、乗降時の裾汚れに対処するサイドシルカバー型ドアなど、アウトドアで実践的な設計も採用。また、e-BOXERを基本に、新世代1.8ℓターボを搭載した「スポーツ」も設定。最低地上高などの悪路対応力をそのままに、オンロードのファン・トゥ・ドライブと高速性能を向上。現在のスバル4WDを象徴するバリューを備えたモデルだと言える。

■新型フォレスター X-BREAK
フォレスター|x-break|マグネタイト・メタリック

[写真タップで拡大]

フォレスター|x-break|マグネタイト・メタリック
フォレスター|x-break|マグネタイト・メタリック|インテリア|インパネ

●車両本体価格:308万円 ●ボディカラー:マグネイト・メタリック

■主要諸元(オプションを含まず) ●全長×全幅×全高:4640×1815×1730㎜ ●ホイールベース:2670㎜ ●最低地上高:220㎜ ●車両重量:1630㎏ ●駆動方式:4WD ●パワートレーン:1995㏄水平対向4気筒DOHC直噴(145PS / 19.2㎏・m)+モーター(13.6PS / 6.6㎏ ・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード燃費:14.0㎞ /ℓ ●最小回転半径:5.4m ●タイヤサイズ:225/ 60R17(オールシーズンタイヤ) [写真タップで拡大]


SUV初心者にも馴染みやすいスバルXV

スバルXVの全高は1550㎜。SUVではかなり低い設定だ。しかし最低地上高はミドルSUVでもトップクラスの200㎜である。さ4WDシステムには深雪や泥濘路での空転を抑制し的確な駆動力配分を行うX-MODEを採用する。インプレッサ スポーツと共用するボディシェルは乗用車としてバランスのとれたプロポーションであり、一見すると雰囲気路線のSUVと誤解されそうだが、実は本気のSUVである。

サス周りは大きな最低地上高を実現するために専用開発され、サスチューンも悪路での路面接地性を重視したしなやか設定。もちろん、オンロードでの乗り心地も良好。というか、悪路に持ち込めば「さすがSUV」なのだが、オンロードを走れば快適なワゴンである。この辺りは水平対向エンジンの低重心効果も見逃せない。

また、一般的なSUVに比べるとアイポイントが低く、ドラポジも後傾気味になるので、体感面でロールや横Gが誇張されない。タウン&ツーリングはもちろん、SUV初心者にも馴染みやすいのではないだろう。スバルの伝統が注ぎ込まれた2台、どちらも見逃せない魅力が詰まっている。

■SUBARU XV 2.0e-L EyeSight Smart Edition

SUBARU XV|2.0e-L EyeSight Smart Edition|価格|ラグーンブルー・パール|

●車両本体価格:270万6000円 ●ボディカラー:ラグーンブルー・パール

■主要諸元(オプションを含まず) ●全長×全幅×全高:4485×1800×1550㎜ ●ホイールベース:2670㎜ ●最低地上高:200㎜ ●車両重量:1530㎏●駆動方式:4WD ●パワートレーン:1995㏄水平対向4気筒DOHC直噴(145PS / 19.2㎏・m)+モーター
(13.6PS / 6.6㎏ ・m) ●トランスミッション:CVT●WLTCモード燃費:15.0㎞ /ℓ ●最小回転半径:5.4m ●タイヤサイズ:225 / 60R17 [写真タップで拡大]

走りを支えるSUBARUテクノロジー

SGP|プラットフォーム

[写真タップで拡大]

両車ともに先進機能への対応や環境性能/走行性能の向上を実現したSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用する。

ヒルディセントコントロール|x-mode

「SNOW・DIRT」「DEEP SNOW・MUD」の選択に応じて駆動と制動を自動制御。ヒルディセントコントロールも採用している。 [写真タップで拡大]

snow|dirt|mud|ヒルディセントコントロール

軽量&コンパクト&低重心なボクサーエンジンと4WDシステムを一直線・左右対称に配置し、4輪への荷重や駆動を高効率化。 [写真タップで拡大]

荷室|xv|広い

[写真タップで拡大]

スバルXVの積載例。6:4分割可倒の後席を倒せば、さらに拡大可能だ。フォレスターはより広い荷室を備える。


※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事

月刊自家用車WEB