現在のカーナビゲーションは、多くの上位モデルで様々な機能が付与されており、Wi-Fi環境が備わる製品などは、まるで自宅にいるような感覚で映像や音楽を楽しめたりする。逆にナビ本来の機能だけで良いと考える人には、少しオーバースペックに感じることもあるだろう。そこで再注目されているのが、取り付けや操作が簡単でコスパが良いポータブルナビだ。PanasonicのGorillaを例に紹介しよう。
●文:浜先秀彰 ●まとめ:月刊自家用車編集部
基本性能が格段にアップ、測位精度も強化
パナソニックのポータブルカーナビ「ゴリラ」がモデルチェンジ。ラインナップは7型ディスプレイを搭載した「CN-G1500VD」と「CN-G750D」の2機種で、今回は7月上旬からの発売に先駆け上級機となるCN-G1500DVの試用を行った。
ポータブル型は載せ替えが簡単なうえ、車種を問わずに取り付けが可能。複数台のクルマを所有している人や、愛車の古いナビがインパネ一体で取り外せないという人には特にオススメだ。本体は吸盤式スタンドでダッシュボード上に固定し、電源はアクセサリーソケットから取得。VICS受信用のフィルムアンテナはフロントガラスに貼り付ける。
ナビ機能での特徴は地図&案内関連データが充実していることだ。「全国どこでも市街地図」の搭載により、日本全国100%のエリア(一部離島等を除く)で道路の形状や建物の形などが詳細に描かれた市街地図の利用が可能。さらに地図上に表示される方面看板はピクト表示などを含む新デザインを反映し、ハイウェイジャンクションなどのイラスト案内図についてもカラーレーン対応やレーン数表示などを再現する。
自車位置測位には独自のGロケーションを搭載しているが、新たに準天頂衛星「みちびき」の複数機受信に対応し、24時間つねに高精度な位置表示が可能となった。ビル街や山間部での測位精度が特に高まっている。
このほかVICS WIDE情報を活用した「渋滞回避ルート探索」、運転に注意すべきポイントを知らせ逆走も検知・警告する「安全・安心運転サポート」、「リヤビューカメラ接続」など多くの便利機能を搭載。2024年7月末までの無料全地図更新(1年ごとに配信・期間中に1回)/部分地図更新(2カ月ごとに配信・更新回数制限なし)ができる点も見逃せない。
車種を選ばず簡単取付
扱いやすく機能的な設計
“全国どこでも市街地図”で安心ドライブ
全国100%の地域で詳細な市街地図表示を実現。2019年以前のモデルと2021年モデルでは同じ場所の地図でもこれほど違う。初めて訪れる地方の街でも安心だ。
目の前の光景とリンクするルートガイド
渋滞を効率的に回避するルート提案
運転に注意するポイントを知らせる
ベーシックモデルもラインナップ
今回紹介した「CN-G1500VD」と共通の基本性能を持つベーシックモデル。よりリーズナブルな価格を実現しているもののVICS WIDE受信やリヤビューカメラ対応などの機能は無く、無料地図更新にも対応していない。使い方に合わせて最適なモデルを選ぼう。
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