トヨタ プリウス・燃費性能だけにあらず。走りの実力も大進化した定番ハイブリッドカー【国産車カタログ】

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

【プロフィール】TNGA技術が投入された最初のモデル

トヨタ
プリウス
発売日:2015年12月

価格:242万9018〜339万4145円(2015年12月当時)

2015年12月にフルモデルチェンジした4代目モデルは、本格的にTNGA技術が投入された初のモデルとしても有名だ。

プラットフォームは、のちにカローラ系モデルにも採用されるGA-Cを採用。先代に比べてボディねじり剛性を約60%向上させたほか、先代まではトーションビーム式だったリヤサスもダブルウィッシュボーン式に変更されたことで、走りの質感が大きく向上したことが特徴になっている。

パワートレーンは、先代(3代目)プリウスと同様に1.8ℓTHS Ⅱハイブリッドを搭載するが、エンジンは最大熱効率40%を実現した改良ユニットに変更され、システム全体も小型化。JC08モード燃費が40.8km/ℓ〜を記録するなど、売りの燃費性能も向上している。リヤ側にも駆動モーターを配置するE-Four車も設定するなど、プリウスとして初めて4WD車が用意されたこともトピックスだ。

TNGAのクルマ造りの考え方から導かれた、低重心パッケージによるエモーショナルなスタイル。撮影車はデビュー直後のモデル。 [写真タップで拡大]

キャビンまわりは、歴代モデルが継承してきた“人にやさしいデザイン”を踏襲しつつも、先進感と温かみのある空間を実現。撮影車はデビュー直後のモデル。 [写真タップで拡大]

【モデル変遷&グレード体系】2018年にフェイスリフトと機能強化を伴う、マイナーチェンジを実施

2015年12月にフルモデルチェンジを実施。デビュー時のグレード構成は、低燃費&フリート需要を狙う「E」、ベーシックな「S」、トヨタセーフティセンスPなどの先進装備が標準装着される「A」、Aに本革シートなどの上級装備が追加される「Aプレミアム」を用意。SとAとAプレミアムには215/45R17のタイヤ&アルミホイールや合成皮革表皮のシートを装着する、ツーリングセレクションも設定している。発売1か月後の2016年1月17日時点で約10万台の初期受注(月販目標台数は1万2000台)を集めるなど、先代以上の好スタートを記録している。

2016年8月に安全装備を「S」グレードに装着した特別仕様車 S“Safety Plus”を設定。

2017年11月にプリウス誕生20周年を記念した特別仕様車Aプレミアム“ツーリングセレクション・20th Anniversary Limited”を、期間限定で発売開始。標準グレード「S」をベースに、駐車場などにおけるアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与する先進の安全機能インテリジェントクリアランスソナーを特別装備したお買い得な内容を持っていた。

2018年12月にマイナーチェンジを実施。グリルやバンパー、ランプ類などの意匠を変更を伴うフェイスリフトを行ったほか、アルミホイールの意匠も変更。インテリアはブラックを基調とした意匠変更などで、上級感を強化。トヨタセーフティセンスは全グレードに標準装着となった。装備機能は、専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。さらに11.6インチフルHDタッチディスプレイSDナビシステムもOPで選択できるようになった。

2021年6月に一部改良を実施。車載ITが8インチディスプレイオーディオに変更。同時に特別仕様車S“ツーリングセレクション・Black Edition”とA“ツーリングセレクション・Black Edition”を発売している。

2018年のマイナーチェンジでフェイスリフトを実施。リヤもテールライトの形状が変更されている。撮影車は2018年12月からのモデル。 [写真タップで拡大]

2018年のマイナーチェンジでインパネとコンソールトレイにブラック加飾を追加。撮影車は2018年12月のモデル。 [写真タップで拡大]

撮影車のAプレミアムには本革シートが装着。リヤを絞り込むスタイリングにも関わらず、後席にも十分なスペースが確保されている。 [写真タップで拡大]

【試乗インプレ】新世代シャシーの採用で、走りの質感も大きく向上

改良により熟成進化した1.8ℓハイブリッドは、2ℓ級ガソリン車を軽く凌駕する動力性能を獲得。高速巡航時の速度コントロール性も良化。もちろん歴代モデルと同様に燃費性能もトップレベルの実力を持つ。

3代目まではリヤサスがトーションビーム式を採用していたこともあって、強く荷重がかかるシーンではバタついた印象を受けることもあったが、新世代のGA-Cプラットフォームへの一新と、リヤサスが柔軟に動くダブルウィッシュボーン式に変更されたことで、安定性や乗り心地が大きく向上。燃費だけではなく、走りの質感でも勝負できるモデルに進化している。さらにトヨタセーフティセンスの充実機能のおかげもあって、ロングドライブをまったく苦にしない。

他社を含めハイブリッド車が本格普及したこともあって、以前ほどの存在感は薄らいできているが、まだまだハイブリッド車選びの第一の選択肢になるのは間違いない。

シャシー性能が向上したことで、走りの質感が大きく向上。マイナー後のモデルはもちろん、マイナー前のモデルでも大きな進化を実感できる。 [写真タップで拡大]


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