マツダ CX-3・マツダ車らしい上質な走りが楽しめる、コンパクトSUV【国産車カタログ】

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

【プロフィール】上級モデル譲りのメカニズムを積極採用

マツダ
CX-3
発売日:2015年2月

価格:237万6000〜302万4000円(2015年2月当時)

デミオをベースに開発されたコンパクトSUV。パワートレーンやボディ&シャシーに第6世代のスカイアクティブ技術が注入されるなど、走りの質感を強く意識したキャラが特徴。

キャビンも上級モデル譲りの贅沢な設計思想が水平展開されたこともあり、上質感に富んでいる。他のライバル勢よりもクラス上のプレミアム空間が楽しめることも見逃せない強みだ。

パワートレーンは、デビュー当初こそ1.5ℓのディーゼルターボ車(105PS/27.5kg・m)のみの設定だったが、2017年に2ℓガソリン車(148PS/19.6kg・m)、2020年に1.5ℓガソリン車(111PS/14.7kg・m)を追加。SUVとしては珍しく6速MT車を選ぶことができるなど、多彩なパワーユニットが設定されていることも見逃せない。

小ぶりなボディサイズと前席優先のキャビン設計もあって、後席&荷室の使い勝手は物足りなさが否めないが、上級モデル譲りの技術を積極的に導入することで、快適で気持ち良いドライブを楽しめる、マツダらしいSUVに仕上げられている。

魂動デザインが注入された流麗なシルエットが印象的。全長☓全高☓全幅は4275×1765×1550mm。ホイールベースは2570mm(2018年5月・XD Lパッケージの数値)になる。 [写真タップで拡大]

ダッシュ上部にマツダコネクトのモニターを配置。Lパッケージ車はレザーシートが標準装備になるなど、クラス上の豪華なキャビンが与えられている。 [写真タップで拡大]

マツダ車に共通する前席優先のレイアウトを踏襲。前席は十分な広さが確保されているが、後席はやや手狭な印象が否めない。 [写真タップで拡大]

【モデル変遷&グレード体系】

2015年2月に発売開始。デビュー当時は1.5ℓディーゼルターボ車のみ、グレードはXD/XDツーリング/XDツーリングLパッケージの3タイプを設定。全てのグレードでFF/4WD駆動を選べるほか、トランスミッションは6速AT車と6速MT車が選ぶことができた。

2015年12月に一部改良を実施。OP設定だったナチュラル・サウンド・スムーザーを全グレードに標準装備化。フロントガラスの静粛性強化や足まわり仕様変更なども実施。Lパッケージ車に黒革内装仕様を追加設定している。

2016年10月に一部改良を実施。一部グレードの名称が変更されたほか、最新の車両運動制御技術「G-Vectoring Control(Gベクタリングコントロール)」を標準装備。さらにサスペンションと電動パワーステアリングのチューニングにより、操縦安定性と乗り心地の向上が図られた。安全装備や機能装備の強化も実施されている。

2017年6月に一部改良を実施。新たに2ℓガソリン車を追加発売(AT車のみ)したほか、アドバンストSCBSや車線逸脱警報システム(LDWS)などの安全機能を標準装備化することで、全グレード、サポカーS・ワイドに該当するようになった。

2018年5月に大幅改良を実施。ディーゼルターボ車の1.8ℓ化に加えて、次世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャー)」の一部採用とサスペンションやシートウレタンの改良により、乗り心地や静粛性の向上が図られた。内外装もフロントグリル、LEDリヤコンビネーションランプ、アルミホイールなどの形状変更、インパネデザインの変更が実施されている。安全性能も夜間の歩行者認識精度を向上させた「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)夜間歩行者検知機能付」をマツダ車として初採用した。

2020年6月に商品改良を実施。新たに1.5ℓガソリン車を追加発売。シート改良やマツダコネクトなどの利便機能も強化されている。

2021年11月に一部商品改良を実施。新外板色となる「プラチナクォーツメタリック」を新設定したほか、特別仕様車「Super Edgy(スーパー エッジー)」を発売。2ℓガソリン車の販売が終了している。

左が2015年2月の初期モデル・XDツーリング Lパッケージ、右が2020年6月以降の1.5Sツーリング [写真タップで拡大]

左が2015年2月の初期モデル・XDツーリング Lパッケージ、右が2020年6月以降の1.5Sツーリング [写真タップで拡大]

【試乗インプレ】高速走行での余力を求めるならば、ディーゼルターボ車がオススメ

Gベクタリングコントロールなどの上級モデル譲りの機能&メカニズムが採用されていることもあって、どのパワートレーン車を選んだとしても、このクラスの中では格上の走りが楽しめる。最小排気量の1.5ℓガソリン車だと、2ℓガソリン車やディーゼルターボ車に比べると負荷がかかる場面で非力さを感じることもあるだろうが、街中を走る日常域では十分な性能を持っている。

高速道路などでモアパワーを求めるツーリング志向のユーザーには、ディーゼルターボ車がオススメ。低回転域から自然に盛り上がる分厚いトルクは扱いやすく、追い越しなどでもゆとり十分の動力性能を実感できる。

さらにディーゼルならではの燃費の良さもポイント。現行モデルのディーゼルターボ車のWLTC総合モード燃費は19.0〜23.2km/ℓを記録しているが、実燃費でもかなり近い数字を叩き出す。燃料の価格差を考えればハイブリッド車に匹敵する経済性も併せ持っているといえるだろう。

ガソリン車に比べると価格は少々高く(約30万円高)なってしまうが、長距離&高速走行が多いユーザーならばディーゼルターボ車を選ぶメリットは十分だ。

2018年5月から投入された1.8ℓディーゼルターボ車は116PS/27.5kg・mを発揮。1.5ℓディーゼルターボ車に比べると最高出力が11PS向上している。 [写真タップで拡大]

2020年に追加された1.5ℓガソリン車は、ガソリン車らしい軽快な走りに加えて、200万円を切るグレード(15S・192万5000円〜)が設定されるなど、コスパの良さも魅力。 [写真タップで拡大]


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