欧州トヨタは、6月22日にSUV「RAV4」の2023年モデルを発表した。ハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルに新しいマルチメディアシステムとカスタマイズ可能なデジタルメーターを採用。欧州向け「RAV4」2023年モデルは2022年10月頃から生産開始される。
●文:月刊自家用車編集部
12.3インチのデジタルコンビメーターと10.5インチセンターディスプレイを新採用
欧州向けに発表された「RAV4」ハイブリッドとプラグインハイブリッドの2023年モデルには、新たにデジタルコンビメーターを採用する。ドライバーが運転に集中できるように、車両データをひと目で確認し把握できるシステムが搭載される。12.3インチの大型TFTディスプレイを採用し、4つのスタイルと3つのレイアウトが用意され、中央に速度計を表示したり、従来のアナログ配置やカーナビゲーションの案内や安全装備の作動状況も表示できる。これらのレイアウトは、「カジュアル」「スマート」「スポーツ」「タフ」の4つのスタイルテーマで表現され、より自分好みのルック&フィールにすることができる。
センターディスプレイの画面サイズも大型化されて10.5インチの高精細カラーディスプレイを新採用。クラウドベースのカーナビゲーションを搭載し、常に更新される情報で最新の交通渋滞や道路状況、目的地付近での駐車場探しも簡単になる。さらにワイヤレス通信サービスの「スマートサービス」を利用すれば、スマートフォンを車両に接続することなく、トヨタの最新のマルチメディアシステムやナビゲーションシステムを使うことができる。
また、スマートフォンアプリの「MyT」を使用して運転診断や残燃料、警告、車両の位置情報などさまざまな車両情報を把握することが可能。さらにAndroid Auto、ワイヤレスApple CarPlayにも標準対応。さらにボイスコントロールも搭載し、”Hey Toyota “と発生し「寒い」などのキーワードを発声するだけで、窓を閉めたり、エアコン温度を上げることができる。
先進安全装備も強化され、トヨタセーフティセンスは交差点でより安全に曲がるためのサポート機能が追加され、対向車の進路を横切ろうとしている場合や道路を横断している歩行者を検知してドライバーに警告し、必要に応じてブレーキ制御を開始し衝突回避を支援する。加えて、新たにエマージェンシー・ステアリング・アシストも搭載。道路にはみ出した歩行者を避けながら車線内にコントロールできるように支援する。「RAV4」プラグインハイブリッドでは、自転車や駐車車両も認識し反応するように進化している。さらに「RAV4」プラグインハイブリッド車のプリクラッシュセーフティシステムは、車線内の対向車の検知が可能になり、正面衝突のリスクを低減する。
ボディカラーにも新色が登場する。ハイブリッドとプラグインハイブリッドのアドベンチャーを除く全グレードに新色のプラチナホワイト・パールを導入する。また「スタイル」グレードにはハイブリッドとプラグインハイブリッドともに車両の一部をミッドナイトブラックメタリックとしたプラチナホワイト・パールが導入される。
時期は不明だが、日本向けの「RAV4」もこの欧州仕様2023年モデルと同じ改良を受ける可能が高い。
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