クロスオーバーSUVは万人に受け容れられる人気カテゴリーとしてすっかり定着。特にプレミアムSUVはオフロード志向に限らず、高級車の中心的存在となっている。そんな上級SUVに最適な“いいタイヤ”の代表格、ブリヂストンのアレンザシリーズを紹介する。
●文:川島茂夫 ●:まとめ月刊自家用車編集部 ●写真:奥隅圭之 ●外部リンク:ブリヂストン
プレミアムSUVの本質的価値を引き出す
重心が高く負荷変動が大きくなりやすいプレミアムSUVの物理的特性に応じて開発されたのがアレンザ。その第一弾として「001」が誕生し、新たな系統として「LX100」が加わっている。
動的高性能と快適性は走りのプレミアムを支える二大要素であり、どちらも欠かせない。その上で001は操安性を、LX100は快適性を重視した設計。セダン/クーペ系向けのタイヤなら、前者はポテンザ系統、後者はレグノ系統と考えると分かりやすい。
001もマニア限定の感は皆無なので、LX100は不要とも思えそうだが、そこはSUVに適したレグノだと捉えるべきだろう。
トレッドやサイドウォールのしなやかさは小さな段差等を包むかのようで、ロードノイズの音量も音質も向上。刺激の総量の減少はもちろんとして、音質等の体感面の質がいい、肌触りが優しい快適性と言い換えてもいいだろう。
操縦性は、相対的に切れのよさより粘りのある腰の強さ、あるいは収束性を重視した特性だ。舵角に対する旋回力変化は応答の遅れが少なく穏やか。ターンインから定常円旋回への移行、コーナリング中の加減速による姿勢変化も落ち着いている。当然、横風や路面うねり等でも挙動は安定している。
SUVだから長駆レジャーは当然、上級なプレミアムSUVならなおさらだ。快適な移動空間とドライバーにも風景や会話を愉しむゆとりを与えるアレンザは、プレミアムSUVの本質をグレードアップするためのタイヤなのだ。
快適性を重視した設計
ALENZA LX100
●サイズ(インチ):15~22
●タイヤ幅:195~315
●扁平率(%):35~80
●価格:2万350~11万2530円
●高次元の静粛性を実現
イン側の3Dノイズカットデザインがトレッドからの振動伝播を低減して中周波ノイズを、ダブルブランチ型消音器を備える3Dノイズ抑制グルーブが高周波ノイズを抑制。シークレットグルーブが摩耗時の溝形状を最適化する。
●SUV専用設計によるふらつき低減
サイドのケース部材を2枚に増やすなどの高剛性ケース化により、ふらつきを防止。また、路面と内部構造(ベルト)の距離を確保するトレッドゲージ最適化を行い、入力伝搬低減により乗り心地を改良している。
●高い耐摩耗性能
ブロック剛性の最適化によって、SUVタイヤに求められるライフ性能の向上を達成。シークレットグルーブの採用と相まって、耐摩耗性の向上と静粛性能維持の両面においてロングライフを実現している。
操安性を重視
ALENZA 001
●サイズ(インチ):16~21
●タイヤ幅:215~315
●扁平率(%):35~70
●価格:2万7720~11万2530円
●制動時の接地性を最適化
リブ端部の角の丸みを最適化して中央の接地圧を高めることにより、ウェットグリップが向上。全サイズにおいてウェットラベリング「b」以上を達成。
※1:実走行または室内ドラム試験機にて計測。テスト条件は公式WEBサイトに明記。※2:一定距離走行毎にローテーションを実施。テスト条件は公式WEBサイトに明記。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
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