初代誕生から10周年!XVの記念モデルはオンもオフも楽しめる!

激戦のコンパクトSUVカテゴリーで独自の個性を放つスバルXV。エントリーモデルながらスバルらしさの粋を味わえ、初代登場から10年を迎えて特別仕様車を設定するなど、ますます意気盛んだ。改めてその魅力をお伝えする。

●文:川島茂夫 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:長谷川徹

SUBARU XV Advance Style Edition

■ボディカラー:クールグレーカーキ ■車両本体価格:300万3000円

■主要諸元(オプションを含まず) 
●全長×全幅×全高:4485×1800×1575mm ●ホイールベース:2670mm ●最低地上高:200mm ●車両重量:1550㎏ ●駆動方式:4WD ●パワートレーン:1995cc水平対向4気筒DOHC直噴(145PS/19.2㎏・m)+モーター(13.6PS/6.6㎏・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード燃費:15.0㎞ /L ●最小回転半径:5.4m ●タイヤサイズ:225/55R18

誕生以来、熟成を重ねたトータルパフォーマンス

XVの進化は現在のSUVの在り方を考える上で興味深い。初代は3代目インプレッサ(5ドア)をベースに開発され、クラッディング(オーバーフェンダー)等によりSUVとした。最低地上高はベースモデルと共通だが、専用サスチューニングがミソ。インプレッサよりも乗り心地寄りの設定だが、操安性にも手が加えられている。操り心地を主眼にするインプレッサに対して、XVは身を委ねられる安心感や扱いやすさを旨としている。長距離も多いレジャー用途を念頭に置いた実践的な特性であり、それはXVの走りの基本にもなった。

奇をてらわないプレミアムコンパクト的なフォルムは、都会の街並みにもなじむ。

2代目では最低地上高が200mmに拡大され、悪路踏破性はクロスオーバーSUVではトップレベルとなった。3代目となる現行モデルも専用開発の最低地上高200mm仕様である。

悪路対応力の高さを支えているのは最低地上高だけではない。見逃せないのは駆動システムだ。前輪を主駆動輪とし、後輪のトルクを状況に応じて最適化する電子制御型を採用。機構自体が珍しいわけではないが、4WDを基本に開発されているため、後輪の駆動容量に余裕がある。滑りやすい路面の急登坂など、後輪駆動力の負担が大きくなる状況にも対応できる。

加えて、空転輪の駆動力を抑え、各輪のトルク配分を最適化するXモードを採用。深雪や泥濘に対応するモードも備え、悪路対応力のさらなる向上を図っている。主力パワートレーンにはパラレル式ハイブリッドのe‐BOXERを展開。燃費とドライバビリティの両立が特徴であり、4WDシステムとともに、優れたオン&オフロード性能の決め手ともなっている。

ボディシェルは日常用途にも手頃なコンパクトサイズ。走りはハードな悪路にも対応できるレジャー&ツーリング型。外観はSUVとしてはソフト路線でも、その踏破力は本格派の全路面全天候ツアラーなのである。

新世代のスバルらしさが味わえるオールラウンダー、SUBARU XV

インプレッサがベースのXVは単なるSUV デザイン仕様ではない。SGP(スバルグローバルプラットフォーム)がもたらすオンロードでの走りの質感の高さに加え、悪路踏破性にもこだわり、4WD のみを設定。アウトドアでの行動範囲の拡大も大きな魅力だ。価格は220万円〜295万円。

スポーティな2眼メーターは中央に情報表示液晶を備える。特別仕様車は各部のブラック仕上げとイエローステッチが特徴だ。

10周年記念のアドバンススタイルエディションは、グリルやホイール、シートなどの内外装や装備内容がグレードアップ。

4WDはスバルのこだわりが表れる部分。リヤ駆動は小出力の補助動力を加えるタイプではなく、大トルクにも耐える設計だ。

スクエアな開口部の荷室には複数のフックやデッキボード下のサブトランクを備える。後席を倒すとフラットな床面となる


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