
創業90年、自動車用金属小物パーツの製造を行う株式会社ミナミダは、自動車のシャシーパーツ、エンジンパーツなどを製造する冷間鍛造技術を活かし、小型解凍プレート「OMRIQ PLATE」(オムリックプレート)を、クラウドファンディング’にて支援募集を開始した。
●文:月刊自家用車編集部
空気との接触面積を最大化
まな板サイズが一般的な解凍プレート。OMRIQ PLATEはコンパクトサイズながら、放熱効率を上げる為にフィン(羽)を設ける事で表面積を3倍に増やし、アルミの持つ熱伝導性を最大限に活かしたつくり。解凍速度を速める事で、解凍時に食材から出るドリップ量を抑え、美味しく解凍することが可能となるのだ。
解凍プレートは食材の下に敷いて使用することが一般的だが、上下で挟むようにすることで、食材の中心部と外側が均一に解凍することができる。そのため、内外の解凍速度の違いによる解凍ムラを抑えることが可能。また、食材を挟んだ状態で冷凍庫に一緒に入れれば、冷凍速度も1.5倍程度アップする。
コンパクトサイズだからこそ、食材のサイズに合わせて拡張が可能。省スペース・収納性で、日本の狭いキッチンでもデッドスペースを最小限に抑え、引き出しにも収納できる。また、1枚わずか75gという軽さで、携帯性にも優れている。和菓子のお皿、粗熱取り、アウトドアなど、用途・シーンに応じて様々な使い方ができる点も魅力だ。
『室内温度22度、常温=5度と設定』の条件下で解凍テストを行った結果は上の写真の通り。食材に拠って解凍時間に差はあるが、1.5倍~2.5倍程度解凍時間を短縮可能。食材を挟んで解凍すれば、200gの牛肉の場合、2.5倍程度解凍が速くなる。
【冷間鍛造とは】
金属を常温のまま圧縮成形(叩いて)変形させる技術。粘土に指で穴をあけたり、型枠に押し込む要領で、硬い鉄に数十~数百トンの圧力をかけて変形させる。冷間鍛造の特徴としては『省資源=切りクズを出さない』。海に囲まれ資源の無い日本で、「ものを大切にする文化」から育った産業であり、世界でも未だに日本企業が戦える加工技術の一つです。’’カーボンニュートラル’’が注目される今、切削加工から切りクズを出さない’’冷間鍛造’’に切替え、鋼材使用量やコストを減らす部品も多く、再注目されている加工方法。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
よく読まれている記事
アウトドアブームが続く昨今、手軽にキャンピングカーライフを楽しみたいという声が高まっている。その中で注目されているのが、日産「NV200バネット」をベースにしたキャンピングカーだ。商用バンとして知られ[…]
軽バンベースのキャンピングカーと聞くと、どこか簡素で最低限の装備にとどまるイメージを持つ人も少なくないだろう。しかし、今回紹介するモデルはそんな常識を良い意味で裏切ってくれる。ベース車はダイハツのハイ[…]
様々なタイプのドライブレコーダーをラインナップするコムテックから、新しいモデルが登場。夜間も鮮明で美しい映像が記録できるのが特徴の「ZDR065」を紹介しよう。 目次 1 ソニーの最新技術を採用、夜間[…]
いつも洗車はしているが、細かい部分まではチェックし切れていない、そんな方も多いのではないだろうか? 特に見落としがちな細部の汚れをキレイにすれば、愛車の印象もグッと変わる。そこで、見落としがちな部分と[…]
キャンピングカーといえば、大自然の中で過ごす自由な時間、または移動しながらも自宅のような快適さを確保できる“動く拠点”というイメージがある。今回紹介する「escort【WHITE HOUSE】」はそれ[…]
最新の記事
- 1
- 2