
ファミリーのクルマと言えば、一番に思い浮かぶのはやっぱりミニバン。とくにミドルサイズのモデルは取り回しもしやすく、運転に不慣れでも扱いやすいのが魅力です。今回注目するのは、まさにミニバンの王道モデルとも言うべき、ノア/ヴォクシー/ランディ。2022年のフルモデルチェンジで先進安全装備等も大幅アップグレードされており、長く付き合えるクルマになっていますよ。
●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:澤田和久
3列目シートの格納は片手でワンアクション
初めてのミニバンを検討中の家族だけでなく、もっと快適で使い勝手のいいミニバンを探している家族にも魅力的なのが、2022年に新型となったノア。’90年代から使い続けていたプラットフォームに代わり、基本性能をグンとアップするTNGAの採用や、全ての電動モジュールを刷新した新世代のハイブリッドシステムを搭載。実は見た目以上に中身の進化がすごいのがノアです。運転しやすさ、なめらかで静かな加速、乗り心地の良さといった、家族みんなの快適を手に入れています。
地上高20cmと低いステップで、乗り降りしやすいスライドドア。2列目シートでは、オットマンやシートヒーター、大型折り畳みテーブルなどが装備されるキャプテンシートで、超ロングスライドが可能なグレードも。3列目シートのスペースも余裕があります。
そして、これまでミニバンを使っていて不便だと感じていた弱点を、ことごとく改良したのもお見事! バックドアはスイッチや手動で好きな角度で開け閉めでき、3列目シートの格納は片手でワンアクションの簡単操作で、子育て中の家族もストレスフリーです。
ガソリンとハイブリッドでは価格差が35万円ほどありますが、実は同グレードなら装備もほぼ同等。初期費用を抑えたいならガソリンモデルを選ぶか、エアロパーツなしのGにパワースライドドアのオプションだけ追加すると、リーズナブルに必要なユーティリティが手に入ります。車中泊などにトライしたい家族は、8人乗りモデルを選ぶのがオススメ。安全運転支援技術も、プロアクティブドライビングアシストが全車標準装備となるなど、とても充実しています。
試乗グレード「TOYOTA ノア」スペック
●登場年月(最新改良):’22年1月(―)/’22年1月(―)/’22年7月(―)
●価格帯:267万~389万円/309万~396万円/310万6400~369万7100円
※試乗グレード
ノア ハイブリッドS-Z E-Four (4WD・7人乗り)
●車両本体価格:389万円
●ボディカラー:グリッターブラックガラスフレーク(※有料色3万3000円)
主要諸元 ノア ハイブリッドS-Z E-Fou(r 4WD・7人乗り)
●全長×全幅×全高(mm):4695×1730×1925●ホイールベース(mm):2850●トレッド前/後(mm):1500/1515●地上最低高:(mm)125●車両重量(kg):1710●パワーユニット:1.797L 直列4気筒(最高出力:98PS/5200rpm、最大トルク:14.5kg・m/3600rpm)+前モーター(最高出力:70kW、最大トルク:185N・m)+後モーター(最高出力:30kW、最大トルク:84N・m)●トランスミッション:電気式無段変速機●WLTCモード燃料消費率総合(km/ℓ):22.0【市街地モード:22.0、郊外モード:23.9、高速道路モード:20.9】●燃料タンク(ℓ):52(レギュラー)●サスペンション前/後:ストラット式/トーションビーム式●ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク●最小回転半径(m):5.5●タイヤサイズ:205/60R16
まるも的視点「ノア」ここがいいね!
ここが○!
プチアファード気分が味わえる! ゴージャスで快適な2列目シート
ここが×!
標準装備のディプレイオーディオは好き嫌いが分かれるところ
ここがいいね!をピックアップ
乗り心地や荷室をチェック
ミニバンならではのルーミーな車内。水平基調のインパネは物置トレイにとしても使いやすい形状。余計な装飾が省かれており、すっきりとした印象です。
フラットな形状なシートですがホールド性も上々。2列目はキャプテンシート仕様がおすすめ。寛ぎの空間として家族に喜ばれるはず。これなら会話も弾みそう!
ラゲッジの使いやすさも大きな魅力。とくに3列目シートの格納がワンタッチで軽々できるのは女性にはありがたいところです。
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