日産自動車は、2023年4月14日(金)から16日(日)の3日間、幕張メッセにて開催中のAUTOMOBILE COUNCIL 2023に出展。ブース内には、女優 伊藤かずえさんが30年以上愛用し、2021年にフルレストアを実施した「シーマ(1990年式)」などが展示されている。
●文:月刊自家用車編集部
ヒストリーのある3台が出展
今年の日産ブースは、テーマに合わせて様々な車両の出展を行っている。女優 伊藤かずえさんが30年以上愛用し、2021年にフルレストアを実施した「シーマ(1990年式)」をはじめ、小池一博さんの「パオ(1989年式)」、日産自動車の従業員でもある丹呉いずみさんの「フェアレディZ 300ZX(1998年式)」と、オーナーたちの愛車3台をフィーチャー。4月14日(金)には、伊藤さん、小池さん、丹呉さんをゲストに迎え、ご自身の愛車との「Love Story」にフォーカスしたトークイベントを開催した。現在の愛車との出会いや、オーナーだからこそ気付ける魅力、さらには、これから愛車との付き合い方について語っていた。
伊藤かずえさん「シーマはまるで動くアルバムみたいなんです」
愛車が展示されたNISSANブースの中央ステージに、笑顔で登場された伊藤さん。30年以上前の愛車シーマとの出会いについて聞かれると、「シーマとスカイラインGT-Rが並んでいたのですが、実はGT-Rに乗りたかったんです。母親に『マニュアル車なんて絶対乗れないからオートマにして』と言われたんです。実際に乗ってみたら大きいなと思ったのですが、意外と乗り心地がいいなと思ってシーマを選びました」とディーラーで果たしたシーマとの意外な出会いついて語られました。
さらには「30年目の車検の時にディーラーの方にお花を頂きまして、その写真をSNSにあげると、『レストアしてもっと長く乗ったら?』という声を多く頂いたんです」と2021年に実施されたフルレストアのキッカケについても言及。「今でもスーパーの駐車場に停めていると、『写真撮らせてください』とよく言われて、『どうぞどうぞ』って言っています」と、日常でのシーマとのエピソードについても語っていただきました。愛車との思い出について、「娘が生まれた時に、乗って帰ったのも、娘が初めて運転したのもこのシーマでした。シーマはまるで動くアルバムみたいなんです」」と、家族との思い出を振り返るように心暖かいご様子でした。
小池さん「伊藤さんと比べたらまだまだですが、ずっと乗っていきたいです」 丹呉さん「母が日産の大ファンで、家族同然にクルマを愛す家庭で育ちました」
展示車パオのオーナーである小池さんは愛車との出会いについて、「小学生の頃、『Be-1』というモデルのミニ四駆を買ってもらい、一目ぼれしてしまいました。それ以来、このクルマに乗りたいと言い続け、免許を取る前の17歳の時にクルマを先に購入しました。伊藤さんと比べたらまだまだですが、ずっと乗っていきたいです」と幼いころからパオに憧れがあったことを述べられました。展示車フェアレディZ Version Sのオーナーである丹呉さんは、「母が日産の大ファンで、家族同然にクルマを愛す家庭で育ちました。高校時代にガソリンスタンドでアルバイトをしていたのですが、フェアレディZを街で見かけたのが初めての出会いです。19歳から9年間乗り続け、現行車は3代目の相棒です」とフェアレディZとの偶然的な出会いについて語られました。
愛車の魅力や自慢したいことについての話題になると、伊藤さんは「あげるときりがありませんが、ドアミラーワイパーがついているんです。土砂降りの日にも、助手席側のドアミラーが拭けて、とっても便利です。なんで今のクルマについてないんだろうと不思議なくらいです。他に、今の安全基準には当てはまらないのでしょうが、センターピラーがないので側面の安全確認がしやすい点もあります」とヘリテージカーのオーナーだからこそわかる最新のクルマとは違った使い勝手の良さについて言及。小池さんも「PAO専用モデルのパナソニック製の純正オーディオで、ラジオのほかにカセットテープが再生できます。カセットテープだからこそアルバムを通して聴くことが多くなりました。今人気のストリーミングサービスではできない、音楽の楽しみ方ができています」とヘリテージカーのオーナーだからこその体験を教えていただきました。
最後に伊藤さんは、「お気に入りの1台が見つかったら、長く愛して運転していただけたら嬉しいです。運転のクセも身体にしみついて、交通事故なども防げるのではないでしょうか」とし、オーナーとして自身の愛車と向き合っていきたいという真摯な姿勢を見せていただきました。
中山竜二「普遍的な価値をもったクルマをこれからも生み出していくために、日産は、モビリティの可能性を拡げていく」
イベント冒頭では、日産担当者 中山竜二より、「いまの時代に残っている古い時代のクルマたちは、1台の例外もなく、『ヒト』が守り続けてきたものだということに今回は着目しました。そこで『90周年』にちなんで、『ヒト』と『クルマ』の相思相愛のストーリーや自動車という存在への大きな愛情を、長年ご愛用いただいているお客さまといっしょに表現したいと思い、今回のNISSANブースのテーマに設定いたしました。」と、今年のテーマへの想いを述べました。
トークイベントの最後には、終わりの挨拶として、中山より「ゲストの3人の皆さんの愛車のように、後世の方々からお気に入りとして選んでいただけるような、普遍的な価値をもったクルマをこれからも生み出していくために、日産は、モビリティの可能性を拡げて参ります。次の90年も、日産にご期待いただければと思います。」とコメント。日産自動車はこれからも、誰よりもクルマを愛する自動車メーカーとして、挑戦を続け、いいクルマづくりをしていくことを述べ、トークイベントは終了いたしました。15日(土)、16日(日)の一般公開日にも、小池さん、丹呉さんをお迎えし、引き続きトークイベントを実施いたします。
濱松幹昌「現代のオーナーに再発見・再評価され、未来にわたって受け継がれることこそ、『CLASSIC MEETS MODERN AND FUTURE』の究極の姿」
NISSANブースにて行われたプレスカンファレンスでは、グローバルブランドエクスペリエンス部部長 濱松幹昌が90周年を迎える今年のNISSANブースへの想いについてスピーチを行いました。「過去の時代のクルマたちが、現代のオーナーに再発見・再評価され、未来にわたって受け継がれることこそが、このAUTOMOBILE COUNCILの掲げる『CLASSIC MEETS MODERN AND FUTURE』の究極の姿であると、わたしたち日産は信じております。」と述べ、NISSANブースでは、お客さまといっしょに、「ヒト」と「クルマ」の相思相愛のストーリーを伝えていきたい旨をお伝えしました。
トークイベント
●テーマ:「Love Stories with NISSAN – Enjoy your favorite one in everyday life」
●日程:4月14日(金)特別内覧日 13:00〜13:30 配信あり 音声:日本語のみ
4月15日(土)、16日(日)一般公開日 13:00〜13:30
※15日と16日は伊藤さんの登壇がございません。
●登壇者:日産自動車株式会社 グローバルブランドエクスペリエンス部 中山 竜二
●ゲスト:伊藤かずえさん / 小池一博さん / 丹呉いづみさん
●トーク内容:オーナーが自ら語る、私と愛車のストーリー
配信URL:https://youtube.com/live/wNMcqhp4DW0
ゲストプロフィール
伊藤かずえ
1966年12月7日生まれ。
1979年のデビュー以降さまざまなドラマ、映画、情報・バラエティ番組に出演。
趣味は、書道、洋裁、インラインスケート、スキューバーダイビング、乗馬。
小池一博
2002年生まれ。
小学6年生の頃、パイクカーに一目ぼれして以来憧れ続け、免許取得の半年前にバイト代でパオを購入。以来少しずつ手を加えながら、通勤や買い物などの普段使いから週末のドライブまで、ほぼ毎日使用している。
丹呉いづみ
1995年生まれの28歳。高校生でZ32に一目ぼれし、19歳で免許取得後念願のオーナーとなる。現愛車は保有歴5年目で、現在、走行距離20万キロ超でありながらメンテナンスと日常使いを両立させている。日産自動車 入社6年目。国家一級小型自動車整備士免許を取得後、日産自動車の開発エンジニアとして入社する。
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