
米国トヨタは2023年5月18日に日本未導入のミッドサイズピックアップトラック「タコマ」の4代目となるフルモデルチェンジを発表した。室内機能と荷室容量を向上させたロングベッド仕様の「エクストラキャブ」を新たに追加している。ガソリン車は2023年後半、ハイブリッドのi-FORCE MAX搭載車は2024年前半に発売予定だ。
●文:月刊自家用車編集部
228PSまたは278PSの2.4L4気筒ガソリンターボと2.4L4気筒ガソリンターボ+モーターの326PSを発生するi-FORCE MAXを搭載
新型「タコマ」のエクステリアデザインはトヨタの北米拠点「CALTYデザインセンター」が主導して開発され、トラックのDNAとトヨタのバハレーストラックからインスピレーションを得てデザインされたという。フロントマスクにはランクルの面影もあり、次期「ランドクルーザープラド」はこんなデザイン!?などと想像をかき立てられる造形だ。
インテリアは、新型タンドラと同じイメージのデザインとなり、8インチまたはオプションで14インチのマルチメディアタッチスクリーンが用意される。インテリア仕様では、室内機能と荷室容量を向上させたロングベッド仕様の「エクストラキャブ」が新たに設定された。
パワートレーンを2タイプ搭載。オーソドックスな2.4L気筒ガソリンターボはエントリーグレードのSRでは、最高出力228PSを発生。新開発のECT-i(電子制御式オートマチックトランスミッション)との組み合わせで、最高出力は278PSとなる。自動レブマッチング機能とアンチストール機能を備えた6速インテリジェントマニュアルトランスミッションを搭載グレードは最高出力270PSとなる。
注目のハイブリッドパワートレーンであるi-FORCE MAXは、2.4L4気筒ターボエンジンに48PSの電気モーターを8速オートマチックを搭載し、1.87kWhのニッケル水素電池で駆動するシステム。システム出力326PSを発生する。
後輪駆動(FR)車は、オートリミテッドスリップディファレンシャル(Auto LSD)を、4WDにはハイ/ローレンジ付電子制御2速トランスファーケースとアクティブトラクションコントロール(A-TRAC)、オートリミテッドスリップディファレンシャル(Auto LSD)を採用し、 TRD PreRunner、TRD Off Road、TRD Pro、トレイルハンターには電子ロック式リアデフが標準装備される。新グレード「Limited」では、i-FORCE MAXにセンターロック式ディファレンシャルを備えたフルタイム4WDを採用した。
プラットフォームは新型タンドラやセコイアと共通のトヨタのグローバル・トラック・プラットフォーム「TNGA-F」が採用され、乗り心地とハンドリング特性を向上させるために、マルチリンクリアサスペンションを新たに設定している。ただし、一部グレードには引き続きリーフスプリングが採用されている。
事前ティザー通り、グレード構成はSR、SR5のベーシックグレードに加え、TRD PreRunner、TRD Sport、TRD Off Road、とスポーティなTRD系のグレードを多数揃える。他にも豪華仕様のLimited、よりオフロード向けのトレイルハンターもラインアップされている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(タコマ)
現行型と同じアクセスキャブ/ダブルキャブのほかにTRD PRO/トレイルハンターも!? ボディシルエットで洗練されたデザインをチラ見せ! 1995年から北米市場で販売されているピックアップトラックのト[…]
現行型も3.5LV6エンジン搭載車に6速マニュアルトランスミッションを設定 2023年4月4日から米国で最も売れているミッドサイズピックアップトラックであるトヨタ「タコマ」の次世代2024年モデルのテ[…]
ダッシュボード中央に専用スペースが設けられ、取り外し可能なJBLポータブルスピーカー アメリカで最も売れている、ミッドサイズピックアップトラックの「タコマ」。2023年4月に入ってから次期モデルのティ[…]
TRD仕様のスポーティバージョン「TRD PRO」のタイヤ&ホイール/ショックアブソーバーのアップ写真を公開 2023年4月4日に次期型ティザー第1弾、4月11日にティザー第2弾を公開したピックアップ[…]
長期間のアドベンチャーに対応する「トレイルハンター」の存在を明らかに アメリカで最も売れている、ミッドサイズピックアップトラックの「タコマ」。日本へは未導入のモデルだが、その歴史は長く、初代モデルは1[…]
最新の関連記事(海外ニュース)
最新の電動技術とスマート技術を注入したミッドサイズセダン 「MAZDA6e」は、2024年4月の北京国際モーターショーで発表されたミッドサイズセダンの電動車「MAZDA EZ-6(マツダ イージーシッ[…]
MAZDA EZ-6(市販予定車:エアログレーメタリック外板色) 新型電動車セダン「MAZDA EZ-6」は中国市場専用モデルで、電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を設定し、後[…]
CX-8の後継を期待される、3列シートSUVが欧州で発表 今回、欧州で発表された新型「CX-80」は、マツダが展開している新世代ラージ商品群の第4弾となる、ミッドサイズクロスオーバーSUV。国内でも昨[…]
CX-80欧州仕様 3列シートで最大7名乗車可能なSUV。日本でも間もなく発表か!? 今回1枚の写真とともに4月18日の発表が告知された「CX-80」。CX-60に次ぐ欧州市場におけるラージアーキテク[…]
セーフティカーに採用された新型Vantage チューニングされ、さまざまな特別装備をまとったセーフティーカー仕様の新型Vantageは、2024年3月6日~3月9日に開催される「フォーミュラ1® ST[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダNSX[NA1] 概要 1990年9月。ホンダから、誰もがひと目でスポーツカーだと分かるフォルムをまとったNSX(NA1型)がデビューした。 ご存知の通り、NSXは量産車として当時世界初となる、[…]
WR-Vをよりスポーティーに誘う、カスタムパーツをラインナップ 今回発売されるWR-V用無限パーツの開発コンセプトは「Active Sports Gear」。装着することで、スポーティーかつたくましさ[…]
フェアレディZに対抗できる6気筒エンジン車、それが何よりも求められた時代 アメリカという国の偉大なところは、良いものを良いとフラットに認め、優れた仕事に惜しみない喝采を送る精神だ。それは貧しい敗戦国だ[…]
タイヤ&ホイールの絶妙なマッチングで、タフネスな足もとを演出 東京オートサロンのEXIZZLE-LINEのブースで抜群の存在感を放っていた「LC250 春・秋 CAMP Ver.」と名付けられたランク[…]
三菱専門キャンパーが最新アウトランダーをカスタマイズ MDFは、三菱車に特化したキャンピングカー専門店。同社はデリカD:5のキャンパーなども送り出しているが、この「E:POP(イーポップ)」は、202[…]
最新の投稿記事(全体)
タイヤ&ホイールの絶妙なマッチングで、タフネスな足もとを演出 東京オートサロンのEXIZZLE-LINEのブースで抜群の存在感を放っていた「LC250 春・秋 CAMP Ver.」と名付けられたランク[…]
通常モデルに設定がない、特別装備が奢られる贅沢な1台 「Mercedes-AMG GLB 35 4MATIC Black Masterpiece」は、内外装に特別な加飾をプラスした50台限定の特別仕様[…]
急速充電器ネットワークの相互利用開始は、7月を予定 「Premium Charging Alliance(以下PCA)」は、加盟ブランド(現時点はポルシェ/フォルクスワーゲン/アウディ)のEVオーナー[…]
耐久性能の向上とメンテナンスフリーを実現。商用需要も本格的に視野に トヨタは、水素を重要なエネルギーと位置づけ、さまざまな業界のパートナーとも連携し燃料電池システムの開発を進めているが、今回披露される[…]
WR-Vをよりスポーティーに誘う、カスタムパーツをラインナップ 今回発売されるWR-V用無限パーツの開発コンセプトは「Active Sports Gear」。装着することで、スポーティーかつたくましさ[…]
- 1
- 2