
●文:月刊自家用車編集部(ハラ)
ダイハツ
アトレー
価格:156万2000~206万8000円
・最新購入情報
車両本体目標値引き額:15万円
納期の目安:3~4か月
リセール予想:C+
【プロフィール】2名乗車+荷物の移動に適した最新トランスポーター
2021年12月に約17年ぶりにフルモデルチェンジが実施されたダイハツ・アトレー。先代のアトレーは5ナンバーの乗用モデルとしてワゴンのみが販売(商用モデルはハイゼットカーゴとして販売)されていたが、現行モデルは原点ともいうべき商用車路線に回帰。全モデル4ナンバー車として販売されることになった。
同じようなスーパーハイトボディを持ちながら、タントは4名の人を快適に運ぶことに特化した乗用ワゴンであるに対して、アトレーは2名乗車を基本に荷物の積載性を重視したトランスポーターという位置づけ。エンジンをフロント席の下に配置するキャブオーバー構造を採用することで、キャビン/荷室スペースをより効率的に稼いでいる。さらにモデル展開もBOX形状のカーゴバンのほか、後端にショートデッキ(荷台)を設けたデッキバンを設定するなど、趣味のクルマとしても使いたおせる多様性を持つモデルに仕立てられている。
グレード展開はカーゴバンが「X」(156万2000円〜)と「RS」(167万2000円〜)の2タイプ、デッキバンが「アトレーデッキバン」(191万4000円〜)の1タイプ、合計3つのグレードが用意されている。
4ナンバーモデルでありながら、キャビン内装は商用バンのレベルを超える内容で、上級グレード「RS」ともなると、タントとも遜色ない出来栄えともいっていいほど。
パワートレーンも、フリート需要がメインのハイゼットはNAエンジン車が中心だが、アトレーで選べるのはターボエンジン車のみ。軽の商用モデルとしてはかなり強気な価格設定だが、それに見合うだけの魅力がある。
【アトレー RS】
【アトレーデッキバン】
【試乗インプレ】ターボ採用で高速走行の余裕もアップ。アシクルマとして十分な実力を持つ
荷物を載せることを前提に設計されていることもあって、空荷の時は少し跳ねるような感覚を覚えるが、商用車の中では乗り心地は最上レベル。新開発のFR用CVTを採用したことで低中速域での扱いやすさが向上するなど、先代に比べると乗りやすさが高まっている。さらにアトレーはターボエンジン(64PS/9.3kg・m)の搭載により高速域での余力感も向上しており、高速走行時の速度変化も自然で合流も苦にしない。
運転支援機能が充実していることも特徴。「RS」と「アトレーデッキバン」には全車速型ACCとLKAも装着している。ツーリングが得意とまではいえないが、ある程度のロングドライブにもしっかり対応する。パーソナルユースでも活躍できるモデルだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ダイハツ)
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
人気の高いメーカーオプションを標準設定したおトクな特別仕様車 今回導入される特別仕様車“Limited”シリーズは、ユーザーから人気の高いメーカーオプションを標準設定したおトクなモデル。 「タント X[…]
温もりと強さを両立したリアルウッドの家具 2010年に登場したファーストモデルから数えて十数年。ユーザーの声を反映しながら細部を改良し続け、今やシリーズの中でもひときわ特別な存在となっているのが、この[…]
男性ユーザーもターゲット、所有する喜びや満足感を意識したハイトワゴンに進化 スタイリッシュさを追求したデザイン 初代が1995年に誕生し、ベーシックなハイトワゴン人気を牽引してきたムーヴが7代目へと大[…]
快適性を追求した軽キャンの完成形 「ミニチュアクルーズ ATRAI」は、岡モータースが長年にわたり築き上げてきた軽キャンパー製作のノウハウを、現行アトレーのボディに惜しみなく注ぎ込んだ一台である。全長[…]
最新の関連記事(軽自動車)
働く現場を熟知した、実用性とタフネス設計 ハイゼット(アトレー)の設計思想の根幹には、「いかに効率よく、そして確実に荷物を運び、仕事をこなせるか」という、働くクルマとしての明確な目的意識がある。それを[…]
クーペのかっこよさと手頃な価格水中メガネの愛称で人気者に ホンダが1967年春に発売したN360は大ヒットし、軽自動車ブームの火付け役になった。N360が街にあふれるようになると、並みの軽自動車では飽[…]
おしゃれなベージュカラーを内外装に散りばめた特別仕様車 今回導入される特別仕様車「クリームコーデ」は、ワゴンRスマイル HYBRID Xをベースに、おしゃれなクリームデザートをモチーフとしたボディカラ[…]
ホンダ N360(1966〜1968) 半人前扱いだった軽自動車を若者の憧れに変身させた、二輪車で培った高性能技術。 民主的、という言葉を自動雑誌で使うのは勇気がいる。けれど、ホンダN360という軽自[…]
ルームミラータイプの変更で、価格を抑えた特別仕様車 今回導入される特別仕様車T Premium Limited Edition/G Premium Limited Editionは、上級グレードのT […]
人気記事ランキング(全体)
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
魂動デザインの進化に加え、装備機能の充実ぶりも期待できそう 現行型のCX-5は2017年に発売され、すでに8年が経過している。すでに国内でも次期型の登場は噂になっており、編集部が販売店に取材したところ[…]
初代レパードは、日本国内向けの高級GTとして誕生 1986年に発売された「F31系」のレパードは、「レパード」としては2代目のモデルになります。 初代の「レパード」は、北米市場向けモデルの「マキシマ」[…]
快適性を追求した軽キャンの完成形 「ミニチュアクルーズ ATRAI」は、岡モータースが長年にわたり築き上げてきた軽キャンパー製作のノウハウを、現行アトレーのボディに惜しみなく注ぎ込んだ一台である。全長[…]
最新の投稿記事(全体)
スノーピークが特別出展「キャンパーの食卓」も登場 スターキャンプは、1991年から続く三菱自動車が主催する名物オートキャンプイベント。これまで1万組以上の家族が参加し、自然の尊さを学びながら、家族や仲[…]
人気の「AMGライン」や全モデルに本革シートを標準装備化 各モデルに追加された「Urban Stars」は、人気の「AMGライン」や全モデルに本革シートを標準装備化することで、スポーティで上質さを強め[…]
3.0リッター水平対向6気筒ツインターボは、480馬力を発揮 今回、911シリーズの中で高い人気を誇る4WDモデル「カレラ4S」に、クーペとカブリオレ、タルガトップの3タイプが投入される。いずれも35[…]
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
洗車後の水滴、残ってしまうと大変なことに… ボディの汚れをしっかりと洗い流し、洗車完了。あとは水滴を拭き上げるだけ…。「まぁ、きれいな水だし、ササッと拭けばばOKでしょ…」と、気を抜きがちだが、実は、[…]
- 1
- 2