現地時間の2023年6月26日、欧州トヨタは2代目となる新型「C-HR」をワールドプレミアした。2022年末に公開されたコンセプトモデル「C-HRプロローグ」とほとんど変わらないエクステリア、PHEVなど4つの電動パワートレーンをラインナップしている。
●文:月刊自家用車編集部
1.8L/2.0Lハイブリッドのほかプラグインハイブリッドも。ホイールサイズは20インチ。欧州のみで生産と、気になる情報も!
新型「C-HR」のスタイリングは2022年末に公開されたプロローグモデルのスタイリングを忠実に再現している。まるで「公道を走るコンセプトカー」のようなインパクトで、初代「C-HR」のクーペのようなボディラインでSUVデザインの常識を打ち破ったのに続き、さらにシャープな「スーパークーペ」的なフォルムに進化している。
フロントデザインは、バッテリーEVのbZ4Xや現行型プリウス、クラウンクロスオーバー/エステートにも採用されているハンマーヘッドの斬新マスクで、ボディサイドもドアハンドルが一体化したフラッシュドアハンドルをトヨタ車として初採用とし、先進性を高めている。
凝縮感のあるボディ形状は、短いオーバーハングと最大20インチの大径ホイールによってさらに強調されており、コントラストブラックのルーフをリアバンパーとリアスリークォーターまで伸ばした、新しいスタイルのバイトーンペイントデザインが用意されている。先進安全装備用のカメラ、レーダー、ヘッドライト・ウォッシャーなどを目立たないようにすることにより、シームレスなエクステリアとしている。
インテリアは、操作系をドライバーズゾーンに集約し、水平基調のインストルメントパネルや「ウイング」を基調とし、乗員を包み込むようにデザインされている。さらにデジタル装備では、12.3インチのフルデジタルメーターを設定し、ドライバーの好みや走行状況に応じて、さまざまなコンテンツを優先的に表示するように調整することが可能となっている。
キーシステムもデジタル化され、スマートフォンを持っているだけでクルマにアクセスし、システムを始動することができる。さらに最大64色という豊富なカラーバリエーションを持つアンビエントライティングシステムをオプションで用意。室内の直接照明や間接照明に、涼しい、暖かいといった車内環境や時間帯を反映させることができる。
インフォテインメントシステムは、トヨタスマートコネクトマルチメディアパッケージをグレードによって設定する。これには、8インチまたは12.3インチのタッチスクリーン、音声認識システム、Apple CarPlayまたはAndroid Autoによるワイヤレススマートフォン接続が含まれる。
パワートレーンは、1.8L/2.0Lハイブリッドのほか、2.0Lプラグインハイブリッド、2.0Lハイブリッドには電気式4WDを設定。計4つのパワートレーンをラインナップする。2.0Lプラグインハイブリッドは、エネルギー効率を最適化するためにドライブモードを自動的に調整し、カーナビゲーションシステムを経由してルートをたどっているときにエネルギー充電の最適な機会を認識し、低排出ガスゾーン(LEZ)に入ると自動的にEV走行に切り替わり、走行中のバッテリー消費を最適化する機能も装備される。
気になるのは、新型「C-HR」が欧州の顧客をしっかりと念頭に置いて欧州で構想され、高電圧バッテリーユニットの組み立てを含め、欧州のみで生産される、とリリースに明記されている点。日本導入を含め今後の展開が気になるところだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(C-HR)
「GRスポーツ」をいきなりラインナップ。パノラミックルーフを装備した「ハイプレミアエディション」も! 欧州トヨタが発表した新型「C-HR」の特別仕様車は2つ。まずは、「GRスポーツプレミアエディション[…]
2022年公開の「C-HRプロローグ」そのままのデザインで登場!? パワートレーンにはプラグインハイブリッドも!! 6月12日に公開されたティザー画像はリヤビューが1枚。横長一文字が三層に重なった形状[…]
横長テールランプの中央に光る「C-HR」のロゴが! 欧州トヨタは現地時間の6月12日に、SUV「C-HR」のニューモデルのワールドプレミアを6月26日に行うことを発表した。「エッジの効いたデザインと先[…]
【プロフィール】メカニズムはプリウス譲りながら、走りの実力は本物 TOYOTAC-HR発売日:2016年12月価格:251万6400〜290万5200円(2016年12月当時) デビュー時に投入された[…]
最新の関連記事(SUV)
新グレード「XD SP」と特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」を追加 今回実施される商品改良では、ハンドリングの良さはそのままに乗り心地の向上を施したほか、スポーティイメージを強めた新グレ[…]
インターフェイスの刷新で、商品力を大幅に強化 今回実施されるアップデートでは、全モデルに新しいインフォテインメントシステム「MIB3」を搭載。 このシステムは、アウディ独自のインフォテインメントシステ[…]
キャデラックの最新デザインランゲージを採用 「キャデラック XT4」は、コンパクトSUVセグメントにおけるキャデラックの戦略的モデル。2021年に国内導入されているが、今回の導入される最新モデルでは、[…]
パワフルなクリーンディーゼルモデル「40 TDI quattro」を新設定 今回実施されるアップデートでは、新たに「40 TDI quattro」を新設定。搭載されるクリーンディーゼル2.0 TDIエ[…]
RAV4 モデル概要:プレミアムキャラの強化でイメージ一新、トヨタ自慢のミドルSUV 現行型は5代目となるモデルで、国内向けのモデルとしては2005年に登場した3代目以来の復活になる。その開発コンセプ[…]
人気記事ランキング(全体)
知っているようで、実は見落としているマイカーの機能 全てを知っているつもりでいても、実は意外と活用できていない機能が存在するのがクルマ。今回は、給油にまつわる見落とされがちな機能を紹介しよう。 給油口[…]
車載ジャッキの使い方の基本 ジャッキというと、車載ジャッキを思い浮かべるビギナーは多いハズ。しかし、車載ジャッキはあくまでパンクのときなどのための応急用であり基本的にメンテナンスでは使用してはならない[…]
電波法関連法令の改正で、一部のETC車載器が使えなくなる ETC(Electronic Toll Collection System)とは、有料道路料金回収自動システムのことで、2001年より全国で運[…]
フロントガラスが曇る原因や時期を知っておこう フロントガラスの曇りは視界を妨げるだけでなく、悪天候/夜間など視認性が低下する状況では特に運転の安全性に影響を与えます。 フロントガラスが曇る主な原因は、[…]
車内を暖かく! カーエアコンの正しい使い方とは? 車内を快適な温度に保つために必要な、カーエアコンの正しい使い方を4つのポイントから見ていきましょう。 まずひとつ目のポイントは、カーエアコンの起動タイ[…]
最新の投稿記事(全体)
誕生から25周年を迎え、さらなる高みに達した911の人気バージョン 世界中のスポーツカーメーカーが指針とするポルシェ 911シリーズは、1963年のデビューから60年を経た現在もデザインや基本コンセプ[…]
車検ステッカーは、車検時に保安基準適合すると交付される 車検ステッカー(検査標章)は、新規検査・継続検査(車検)等において、保安基準に適合すると、自動車検査証とともに交付されます。これまではフロントウ[…]
新幹線をブチ抜く!! 最高速度は350km/h ランボルギーニはフェラーリと並ぶ、世界最高峰のスーパースポーツカーメーカー。その最新モデルのレヴエルトは、V型12気筒エンジンとモーターを併用する、現代[…]
ベース車両はホンダN-VAN ベースとなる車両はホンダのN-VAN。積載性を重視した作りである一方で、最新のNシリーズらしい走りの質の高さが特徴だ。 N-BOX(2代目)譲りのプラットフォームやパワー[…]
運転免許証が有効である理由について 運転免許証は、免許試験合格後に交付される公的な証明書です。試験に合格するには、運転技術の評価だけでなく、身元確認書類を提出し、顔写真を撮影するなどの手続きも必要にな[…]
- 1
- 2