
2011年に登場して大ヒットした初代アクア。カラフルなボディカラー展開などがとても印象的でしたね。海外ではプリウスCの名前で長らく愛されてきました。現行の2代目にチェンジしたのは2021年7月。先進的なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用したり、メカニズム面の進化も見どころですが、後席の居住性の高さも見逃せないところ。家族のクルマとしてとても魅力的な一台です!
●文:まるも亜希子 ●まとめ:月刊自家用車編集部
コンパクトなのにゆとりの室内移住性
小さなボディでも家族がゆったり使えるクルマや、燃費が良くて遠出も安心なクルマを探しているなら、2代目となったハイブリッド専用コンパクトカーのアクアがオススメです。優れた初代の燃費性能をさらに2割も向上させ、35.8km/Lの低燃費を達成。しかも室内空間も十分に広く、とくに後席スペースにもゆとりが生まれています。
車内で注目したいのが、10.5もしくは7インチのディスプレイオーディオが標準装備される点。声でさまざまな操作ができるコネクテッド機能が子育て中家族のカーライフを助けてくれます。ボックスティッシュが入る助手席アッパーボックスやUSBに繋いだケーブルをスッキリと収納できてスマートフォンを置くのにちょうどいいスライド式トレイなど、使い勝手の良さも見逃せませんよ。
また後席乗員への優しさも嬉しいところ。ルーフぎりぎりまで開口部になっている乗降しやすいリヤドアや、足元にはAC100V/1500Wコンセントも全車に標準装備されています。1.5Lエンジンとモーターによる走りは、街中ではキビキビと高速道路では安定感が抜群。レーダークルーズコントロールをはじめ、安全・安心機能が揃うトヨタセーフティセンスも標準装備。さらに、停電などの際に一般家庭の約5日分の電力が供給可能な非常時給電システムまで採用されているので安心です。
試乗グレード アクア Z(FF)
●登場年月(最新改良):’21年7月(’22年11月)
●価格帯:199万7000~259万8000円
◆試乗グレード
アクア Z(FF)
※各種オプションを装備
●車両本体価格:240万円
●ボディカラー:クリアベージュメタリック
◆主要諸元
●アクア Z(FF) ●全長×全幅×全高(mm):4050×1695×1485 ●ホイールベース(mm):2600 ●トレッド前/後(mm):1480/1475 ●地上最低高:(mm)140● 車両重量(kg):1130 ●パワーユニット:1490cc直列3気筒DOHC(最高出力:91PS / 5500rpm、最大トルク:12.2kg・m / 3800~4800rpm)+前モーター(最高出力:59kW/141N・m) ●トランスミッション:電気無段変速 ●WLTCモード燃料消費率(km/L):33.6【市街地モード:34.3、郊外モード:36.0、高速道路モード:31.8】●駆動用バッテリー:ニッケル水素電池(容量:5.0Ah) ●サスペンション前/後:マクファーソンストラット式/トーションビーム式 ●ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク式/リーディングトレーリング式ドラム ●作動方式:油圧・回生協調式 ●最小回転半径(m):5.2 ●燃料タンク容量:36L(レギュラー) ●タイヤサイズ:195/55R16(※試乗車はメーカーOP設定のホイール&タイヤを装着)
まるも的視点「トヨタ アクア」のココがいいね!
ここが○!
世界トップレベルの低燃費とゆとりの室内居住性が手に入る
ここが×!
冬に嬉しいシートヒーターが全車オプション設定なところ……
乗り心地や荷室をチェック
すっきりとまとめられたインパネ回り。ソフトパッドや加飾パーツが上手に使われていて質感の高い仕上がりになっています。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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