
来たる秋商戦で注目してみたい「性能」と「コスパ」に優れるモデルをピックアップ。ここで取り上げるマツダ・CX-5の「バランスの良さ」は、国産車全体として見てもピカイチな存在。ミドルSUVを検討しているユーザーならば見逃してはいけない1台なのだ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
【購入テクニック】一部改良で値引きは引き締め傾向。丁寧な商談で良い条件を狙いたい
グレード | 車両価格(2WD/4WD) |
20S スマートエディション | 290万9500円/314万500円 |
20S ブラックトーンエディション | 323万9500円/347万500円 |
20S フィールドジャーニー | −/352万円 |
20S レトロスポーツエディション(特別仕様車) | 342万6500円/365万7500円 |
25S スポーツアピアランス | 358万1600円/381万2600円 |
XD スマートエディション | 322万8500円/345万9500円 |
XD ブラックトーンエディション | 355万8500円/378万9500円 |
XD フィールドジャーニー | −/383万9000円 |
XD レトロスポーツエディション(特別仕様車) | 374万5500円/397万6500円 |
XD スポーツアピアランス | 390万600円/413万1600円 |
XD エクスクルーシブモード | 399万4100円/422万5100円 |
マツダ
CX-5
価格:290万9500~422万5100円
納期の目安:1~3か月
車両本体目標値引き額:17万円
リセール予想:B-
9月に一部改良を実施した(発売は10月中旬予定)が、変更内容としては内外装のデザイン変更と新規グレードの設定&グレード体系の整理、さらに販売価格が改定されている。販売現場では値引きの引き締めが図られており、改良前のモデルに比べると支払総額はおおよそ20万円ほど上がりそうだ。
商談時は、ハリアーやRAV4、エクストレイルが鉄板の相手。特にトヨタが相手だと強く反応してくる傾向が強い。一方納期は早めで、グレードや装着OPによっては3か月かかる場合もあるが、おおよそ1~2か月で納車されると考えていい。
【グレード選び】コスパ視点なら、ディーゼルターボの「XD スマートエディション」がベストバイ
今回の一部改良で価格は上がってしまったが、それでもミドルクラスのSUVの中では抜群の買い得感を持つ強みは変わらない。特にディーゼルターボ車は性能と価格のバランスが良好で、コスパ視点でも最有力候補だ。
パワートレーンは、2Lガソリン(156PS/20.3kg・m)と2.5Lガソリン(190PS/25.7kg・m)、2.2Lディーゼルターボ(200PS/45.9kg・m)の3タイプを用意。
ディーゼルターボ車はデビュー当初こそ「ディーゼル特有のエンジン音や微細な振動が気になる」という声も聞かれたが、改良時に音に対する対策が施されたこともあって改善されている。低中速域での力強さやレスポンスの良さに加えて、高速走行時の伸び感にも秀でるなど、扱いやすい特性を持つことも魅力だ。
ベーシックな2Lガソリン車でも普通に走る分には十分だが、ディーゼルターボの力強さと比べるとかなり大人しめ。2.5Lガソリン車はエンジンを回した時の爽快なフィールは魅力だが、扱いやすさはディーゼルターボ車には及ばない。
ディーゼルターボ車は2Lガソリン車よりも価格が30万円ほど高くなるが、ここは出して良い出費と考えていいだろう。
パワートレーンごとに選べるグレードが変わるが、内外装加飾や装備機能が異なる6タイプを用意している。
最もベーシックなのがスマートエディション。マツダコネクトのモニターサイズが小ぶりな8.8インチサイズで、パワーリフトゲートや運転席パワーシートなどは非装着になるがが、基本機能の大半はこのグレードでもカバーされている。運転支援機能に関しても、渋滞時走行支援のクルージング&トラフィック・サポートを除いた機能はフル装着されている。シート地はブラックのクロス(ファブリック)で、内装加飾はシンプルだが、CX-5を最もリーズナブルに楽しめるグレードといえる。
残りのブラックトーンエディション、フィールドジャーニー、レトロスポーツエディション、スポーツアピアランス、エクスクルーシブモードの5つのグレードは、おのおのが独自の主張で染められた内外装仕立てになっており、シートも基本的にレザー仕様にアップデートされている。モニターも10.25インチとなり、運転席パワーシートやパワーリフトゲートなどの利便装備も強化。スポーツアピアランスとエクスクルーシブモードは、ボーズサウンドシステムや助手席パワーシートまで標準装着となる。
この5つのグレードは、機能面で僅かな違いはあれども、いずれも上級仕様相当で、価格差がつく理由は内外装加飾とシート設定の違いが大きい。例えば今回追加されたレトロスポーツエディションはテラコッタ/ブラック色のハーフレザーシート、最上級のエクスクルーシブモードはディープレッド色のナッパレザーシートと、見比べると印象は大きく異なる。
ちなみにナッパレザー仕様のXD エクスクルーシブモード(FF)でも価格は400万円を切ってくるプライスで、ライバル勢に比べると割安な設定。どのグレードを選んでも、価格に納得できるならば満足度は高いはずだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(CX-5)
欧州仕様車には、2.5Lガソリン・Mハイブリッドを搭載 CX-5は、2012年に導入されて以来、マツダの主力商品として世界100以上の国と地域で販売され、グローバル累計販売台数は450万台以上を記録す[…]
魂動デザインの進化に加え、装備機能の充実ぶりも期待できそう 現行型のCX-5は2017年に発売され、すでに8年が経過している。すでに国内でも次期型の登場は噂になっており、編集部が販売店に取材したところ[…]
次期型も気になるけれど、最新モデルはコスパの良さは歴然 ディーゼルターボ車の走りは、いまでも魅力大 すでに次期型CX-5の噂を耳にする機会も増えているため、購入するかどうかを悩んでいるユーザーもいると[…]
「走り」と「プレミアム」 マツダらしい魅力が詰まったSUVが揃う 日本国内での発売が始まった「CX-80」。マツダにおけるSUVラージ商品群の第2弾モデルであり、CX-3からはじまるマツダのSUVカテ[…]
「CX-5」攻略テクニック【商談直後はいたって強気だが、ライバル車を匂わせると値引きもがんばってくれる。 トヨタとの競合は必ずやるべし】 価格:290万9500~422万5100円車両本体目標値引き額[…]
最新の関連記事(マツダ)
初期型 NA6CE(1989年) 未知の需要に果敢に挑戦して大ヒットを記録 初代ロードスターこと、「ユーノス・ロードスター(NA系)」が発売されたのは1989年です。年号が昭和から平成に切り替わった年[…]
東洋工業(マツダ)は、戦後復興に貢献した3輪トラックのトップメーカーだった プロ野球チーム広島東洋カープは、かつて野武士集団とも形容された個性的な市民球団だ。その歩みは長く、球団オーナーを務める松田家[…]
前期型 ロータリーエンジンの開発は、自動車メーカーとして生き残りをかけたマツダの賭けだった コスモスポーツの開発は、単なる新型車の開発ではなく、マツダの社運をかけた一大プロジェクトだった。当時の松田恒[…]
正式発表を前に、先行情報を順次公開予定 サーキットで磨き上げたマツダの技術と情熱が注ぎ込まれるスペシャルモデル「マツダスピリットレーシング」は、S耐で得た知見が注がれた特別なモデルとして注目を集めてい[…]
バブルの申し子“ABCトリオ”の中でも、飛び抜けて異端だった軽スポーツ 「AZ-1」が発売されたのは、日本国内でお金が有り余っていたと言われるバブル時代真っ只中の1992年です。 この時期は、その潤沢[…]
人気記事ランキング(全体)
見た目では用途がわかりにくい、意外性のあるカー用品 世の中には多種多様のカー用品があり、奇抜なものから思わずおっと唸ってしまうようなアイテムがたくさんある。カー用品のお店やECサイトでカーグッズを探っ[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
大人が手にする秘密基地 N-VAN コンポの最大の魅力は、まるで子供の頃に夢見た秘密基地を現実にしたような空間にある。助手席側の大開口部とフラットな床が生み出す自由度は抜群で、サイドオーニングを展開す[…]
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
最新の投稿記事(全体)
鮮やかなレッドのアクセントが映える特別なデザインをプラス ジープ コマンダー トレイルエディションは、リミテッドグレードをベースに、ブラックとグレーを基調としたボディに鮮やかなレッドのアクセントが映え[…]
デリカのDNA&魅力が軽モデルに凝縮 新型デリカミニは、デリカの名にふさわしいタフなデザインと、軽自動車の枠を超えた快適な走行性能、先進の安全技術を兼ね備えているスーパーハイト軽ワゴン。 コンセプトは[…]
構造用接着剤を延長し剛性を強化、より過酷な走行環境に対応 今回実施される改良では、スーパー耐久シリーズ参戦で得た学びを活かし、さらなる過酷な環境での走行に耐えるため、基本性能の向上に重点を置いている。[…]
走りへの期待を高める特別な内外装を採用 ヴェゼル e:HEV RSは、「URBAN SPORT VEZEL(アーバン スポーツ ヴェゼル)」をグランドコンセプトに、デザインと走りのスポーティーさを追求[…]
初期型 NA6CE(1989年) 未知の需要に果敢に挑戦して大ヒットを記録 初代ロードスターこと、「ユーノス・ロードスター(NA系)」が発売されたのは1989年です。年号が昭和から平成に切り替わった年[…]
- 1
- 2