この春に新社会人となるユーザーの中には、クルマの購入を検討している人もいるはずだ。そんなユーザーにこそ注目して欲しいのが、安価かつ購入満足度が高い「安くていいクルマ」だ。ここではスズキ・スペーシアをピックアップ。昨年末にフルモデルチェンジされたばかりの新型車だが、先代以上の魅力が与えられたことで、出足も絶好調。実際、今年2月の登録台数は、姉妹車のマツダ・フレアワゴンとの合算した台数が1万6575台を記録するなど、宿敵のホンダ・N-BOX(2月は1万6542台)の数字を上回っているほど。人気の面でも実力の面でも、初めて新車を購入するユーザーに自信を持ってオススメできる一台なのだ。
●まとめ:月刊自家用車編集部
昨年11月デビューの新型車ながら、値引きは順調に拡大中
SUZUKI
スペーシア
価格:153万100~219万3400円
・最新購入情報
車両本体目標値引き額:15万円
納期の目安:2~4か月
リセール予想:C+
現行型は、昨年11月にデビューしたばかりだが、早くも値引きの緩み傾向が強まってきている。競合相手は長年のライバルになるN-BOXが筆頭。編集部に寄せられる読者からの報告例でも、N-BOXの競合は極めて効果的で、さらなる値引きをしてもらったというケースを多くみかける。付属品との合計なら、20万円程度の値引きも期待できそう。
スズキのディーラーに加えて、スズキ車を扱っているサブディーラー、姉妹車のマツダ・フレアワゴンを含めて商談をすることで、最も良い条件で購入したい。
どんなクルマ?
スーパーハイト軽を、軽自動車選びの主役に育ててきた立役者のひとつ。ゆとりの室内高を活かした広大なキャビン空間や、スライド&リクライニングで快適性にも優れるリヤシート、乗り降りがしやすいスライド式リヤドアの採用など、軽自動車の中でも、トップクラスの実用性と汎用性を武器にしている。
新型はモデルチェンジしたばかりで、先代で好評だったSUVテイストの「スペーシア ギア」がドロップしているが、新型はバランス軸をレジャー寄りにシフトしたことで、ポスト&プレファミリーのタウン&レジャー用モデルとしても、オススメしやすい。
走行性能は、良質なタウンカーらしい穏やかな味付け。先代に比べると高速コーナーでの安定感やコントロールの落ち着きが向上している。さらに上級グレードには、停車保持機能付全車速型ACCを装備されるなど、機能向上を図った安全&運転支援装備も充実。ロングドライブを前提とした、レジャー用途の対応力も強化されている。
オススメグレードは?
HYBRID X (2WD)
価格:170万5000円
スペーシア | ||||
グレード | 駆動方式 | エンジン | 燃料消費率 WLTCモード走行 (km/L) | 価格 |
HYBRID G | 2WD | 0.66L DOHC 吸排気VVT (マイルドハイブリッド) | 25.1 | 153万100円 |
4WD | 22.4 | 165万6600円 | ||
HYBRID X | 2WD | 23.9 | 170万5000円 | |
4WD | 22.4 | 182万4900円 | ||
スペーシアカスタム | ||||
グレード | 駆動方式 | エンジン | 燃料消費率 WLTCモード走行 (km/L) | 価格 |
HYBRID GS | 2WD | 0.66L DOHC 吸排気VVT (マイルドハイブリッド) | 23.9 | 180万1800円 |
4WD | 22.4 | 192万5000円 | ||
HYBRID XS | 2WD | 23.9 | 199万5400円 | |
4WD | 22.4 | 211万5300円 | ||
HYBRID XSターボ | 2WD | 0.66L DOHC 吸排気VVTターボ (マイルドハイブリッド) | 21.9 | 207万3500円 |
4WD | 19.8 | 219万3400円 |
NA車も、ターボ車も、全グレードにISG式のマイルドハイブリッドが組み合わされている。走行性能の余力感はターボ車の方が上だが、ターボ車が選べるのはスペーシアカスタムのみというのがネック。
標準車に比べると、カスタム車はおおよそ20万円強のコストアップになるため、ここの選び分けがグレード選びのポイントのひとつになっている。標準車とカスタム車のキャビン機能や、サスチューンなどは共通設定なので、価格差は内外装意匠と機能装備の違いと考えていい。
機能装備での大きな違いは、ヘッドアップディスプレイ(XS系に標準)や、ACCの装着設定(カスタム系は標準装備)、ステアリングヒーターなど。車載IT関連は標準車もカスタム車もオーディオレス仕様が基本なので、自分が好みのシステムをOP等で選ぶタイプだ。
タウン&ファミリー用途が中心ならば、標準車のX、長距離用途も重視するならばカスタム車のXSターボがオススメ。なお、Xは、高速道路で便利なACCが装着されるセーフティパッケージ仕様(6万6000円高)も選ぶことができる。エンジンはNAになるが、価格と性能のバランスが最も良好だ。
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