
特定のユーザーをターゲットに開発されたクルマは、刺さる人にはとことん刺さる不思議な魅力を持っていることが多い。そのためどのグレードも魅力的に見えてしまい、袋小路に迷い込んでしまったユーザーもいるはずだ。ここではそんな危険な薫りを漂わす、トヨタ・ハイエースのベストな選び方をお教えしよう。
●文:川島茂夫/編集部
ハイエースの乗用ワゴンモデルは、レジャーユースには不向き
趣味のクルマとしても人気が高いハイエース。普通の感覚なら、乗用向けのワゴン車を選んでおけばOKと思うだろうが、この考え方はハイエースには当てはまらない。
実はハイエースのワゴンモデルは、どのグレードも10名定員の4列シート仕様であり、普通のミニバンのように最後列シートを折り畳んで多用途な荷室の使い勝手を得るという設計になっていない。実態としては1BOXワゴンというよりも、マイクロバスと考えたほうがいいのだ。
だから、ファミリー&レジャーでハイエースを使いたいというならば、バンを選ぶのが鉄則。ちなみにハイエースはワゴンとバンでパワートレーン設定が異なっていて、ワゴンは2.7Lのガソリン(160PS/24.8kg・m)のみだが、バンは2Lガソリン(136PS/18.6kg・m)と2.8Lディーゼルターボ(151PS/30.6kg・m)の合計3タイプを選ぶことができる。それなりに車両重量は重いモデルなので、低中速域のトルク特性に優れるディーゼルターボ車が上位設定といえ、さらにランニングコストの面でもディーゼルターボ車が狙い目だ。
バンはサイズが異なる4ナンバー車と1ナンバー車の2系統があって、さらにその中で乗車定員(2/3/5/6/9名)やボディ幅(標準/ワイド)、ルーフ形状(標準/ミドル/ハイルーフ)が異なる仕様が用意されている。4ナンバー車は、両側スライドドアを採用する5ドア仕様も選ぶことが可能だ。
標準ボディ・スーパーGL“アースカラーパッケージ”。
バンモデルの最上級仕様、スーパーGLがベストグレード! キャンピングカーのベースとしても抜群の人気を誇る
ハイエースを趣味を楽しむクルマとして選ぶというならば、広大な荷室スペースは自由にアレンジしたいと考えているユーザーが多いはずだ。レジャー時に寛げて車中泊もこなせる移動基地として、自由にカスタマイズできるのがハイエースの醍醐味といえるので、多彩に用意されている車体タイプは、使う目的で選べばいいのだが、趣味のハイエースとして一番しっくりと来るのは4ナンバーの5ドアモデル。具体的には、乗用車的なドレスアップと装備が充実しているバンモデルの最上級グレード、スーパーGL(標準ボディ/標準ルーフ/ディーゼルターボ車/2WD:価格376万5500円)が鉄板の選択だろう。
バンモデルながら最上級グレードのスーパーGLは別格の存在。内装の加飾レベルも乗用モデルと大差なく、乗用車感覚で使い倒すことができる。
実際、トヨタもバンモデルを一般ユーザーが選ぶことを想定しており、純正用品にはバンの荷室をアレンジできるカスタマイズパーツがたくさん用意されている。それをベースに、サードパーティやカスタマイズショップで追加できる用品をプラスして、「我が家流」に仕立てるのがベストだ。
最新のハイエースは、運転支援機能には対応していないが、プリクラッシュブレーキなどを備えるトヨタセーフティセンスは標準装備。デジタルインナーミラーやバックモニター機能などはメーカーOPで選ぶことができる。
【最新購入情報】出荷停止は解除されたが、納期遅れの解消には時間がかかりそう
トヨタ
ハイエース
価格:294万6600~405万200円(ワゴン)243万9500~420万600円(バン)
車両本体目標値引き額:30万円
納期の目安:−
リセール予想:C+
買いたくても買えない状態が長引いている。おそらく一部改良が実施されるまでこの状態が続くのが濃厚。そのため、いま商談をすると納期は「未定」とアナウンスされるケースが目立つ。ただ、商談自体は対応しているので、トヨタ同士を競わせる同士競合を行うのがいい。比較的値引きは引き出しやすいモデルなので、付属品込みの値引きで30万円オーバーは十分狙うことができる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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