「クルマのこの表示何だっけ?」スイッチONでどうなる?実は活用しないのはもったいない機能だった!

普段、見慣れているマイカーのインパネ表示。しかし、よく見てみると、しっかりと機能を理解せずになんとなく見過ごしているマークもあるのではないだろうか? 本記事では、そんなインパネ部分の機能表示のついて解説していこう。

●写真/文:月刊自家用車編集部

ある日突然点灯したマークに困惑…。なにコレ?

いつもの見慣れた、マイカーのインパネ(インストルメントパネル)に、突然、見慣れぬマークが点灯…。

インパネ(計器類が表示されているパネル)上に突然、見慣れぬマークが…。

「ん? 何だこの表示は…? 変なところ触っちゃったかな…」

困惑するドライバーだが、回りを見渡してもその表示に該当する機能が見当たらない。ひょっとして、何かの不具合が発生したのか!?

右のマークはライト(ロービーム)点灯の表示だが…。

確かに、見慣れないマークが突然、インパネに表示されると、ドライバーは困惑してしまうのも無理はない。だが、安心してほしい、この表示は車両の不具合を知らせるものではない。ある機能がONになっていることを知らせる表示だ。

同じマークのスイッチを発見!ONにするとどうなる…?

運転席まわりを探っていると、インパネの表示と同じスイッチを発見! ひょっとして、コレが原因か?

写真はトヨタのカローラフィールダーのもの。ダイヤル式のスイッチを採用する。車種によっては、押しボタンの場合も。

上の写真は、カローラフィールダーのもので、ライト点灯スイッチの横に、ダイヤル式でON・OFFの操作が可能なスイッチが設定されている。ちなみに、車種によっては押しボタン式のスイッチを採用する場合もあるようだ。

ダイヤル式のスイッチをON・OFFすると、やはりインパネ上のマークが点灯したり、消えたりする! やはり、このスイッチが原因か! 原因はわかったが、では、ONにしたら一体何が起こるのか? その答えは、ONにした状態で車外に出てみるとよくわかる…。

スイッチON!明るい!でも使い方を間違えると法令違反になる可能性も…

くだんのスイッチをONにした状態で車外にに出て、車両の前に回り込んでみると…。あ、ヘッドライト以外にも点灯しているライトがある! そう、この機能は、フォグランプ(フォグライト)と呼ばれるもので、悪天候時の視界の確保や自車位置を周囲に知らせるためのものとなる。※点灯は駐車場内で行っています

写真のように、ヘッドライトの下に設置されている場合が多いが、ヘッドライトユニット内に設置されている車種もある。このフォグライトは、悪天候時のためのものなので、それ以外の状況下で使用した場合は、周囲のクルマに迷惑となるばかりか、法令違反になる可能性があるので注意が必要だ。

フォグランプは広く明るく照らす印象。

悪天候時以外の使用は控えた方が良いだろう。

ちなみにこのフォグランプは、ヘッドライトのようにすべてのクルマが搭載しているわけではない。同じ車種でもグレードによって異なっているが、傾向として、上位グレードには搭載されている場合が多い。どうしてもフォグランプが必要な場合は、車両購入時に確認し、搭載されていない場合は、オプション等で選択する必要がある。

低い位置から路面と広範囲を照らすフォグランプ。

フォグランプのバルブ交換で悪天候時の視界を確保!

雨天や霧が出ている状況でフォグランプを使用するも、イマイチ効果が実感できないという場合は、フォグランプのバルブを交換してみるのも有効な手段だ。特に最近は、LEDタイプのものが普及しており、各社からリリースされている。ただし、車検対応のものを正しい装着方法で使用しないと、十分な効果が得られないどころか、車検が通らなくなる可能性があるので注意が必要だろう。