
2024年9月26日に正式発売される「N-BOX JOY(エヌボックス ジョイ)」の実車が先行公開された。N-BOXに対して、エクステリアが変更されインテリアにはアウトドアシーンでの使用を想定した撥水布を装備するなど、レジャーユースを想定したキャラクターは、これまでのN-BOXシリーズにはなかった新しいアプローチ。まずは内外装をチェックしてみよう。
●文:月刊自家用車編集部 ●写真:澤田和久
N-BOXシリーズの選択肢を増やしてくれる、期待のニューフェイス
いまの軽自動車の売れ線になっているSUVテイストのスーパーハイト。ニーズの拡大に合わせて多様化が進んだことで、実用性プラス個性を加えられたモデルの人気が高くなっている。
今回、発表された「N-BOX JOY」は、まさにそんなユーザーニーズを狙ってきた一台。
シャシーや走行ハードウェア関連は既存のN-BOXと共用となるが、内外装の加飾などのSUVモチーフを加えたことで、ほどよい道具感がプラスされている。少し実用優先感が強いN-BOXに対して、ワクワクするような感覚が楽しめることが魅力といえる。
アクティブ感を上手にプラスした、上級のN-BOXという設定
エクステリアの特徴は、フロントマスク周辺に配置される樹脂パーツの追加。標準車やカスタム車のフロントバンパーまわりは一体部品としてデザインされているが、N-BOX JOYは上下分割構造として樹脂地のブラックアウト部分を追加することで差別化が図られている。グリルまわりも専用デザインとするなど、ほどよいSUVライクな雰囲気をプラス。
さらに凝っているのがインテリアで、シートやラゲッジに配されるチェック柄の生地には撥水布が用いられており、独特の風合いが楽しめるようになった。内装色もキズや汚れが目立たないタフネスカラーなどが使われるなど、レジャーで遊んだあとに気兼ねなく道具を積載できる工夫が加えられているのだ。
インパネの基本的な配置はN-BOXシリーズに共通したものだが、内装色やシートを撥水加工仕様とすることで、気軽に使いたおせるキャビンに仕立てている。
ナビユニットの詳細は明らかにされていないが、最近のホンダ車と同じく、画面サイズや機能が異なる複数のタイプを選ぶことができるはず。シフトレバーはインパネに配置される使いやすいタイプで、その右側にはブレーキセレクターが配置される。
標準車に設定がない、パワフルなターボの追加も嬉しい
パワートレーンはNAとターボの2タイプを設定。プレーンカジュアルな雰囲気を持つ標準車にはNAエンジンしか設定されておらず、一定数のファミリーユースを逃がしていた可能性があるだけに、ターボの設定は朗報といえるだろう。
N-BOXは、上級モデルからのダウンサイザーが多いことでも知られているが、個性がより際立つN-BOX JOYが追加されることで、さらなるユーザーの獲得も期待できそうだ。
低い床面を活かしたフルフラットはN-BOXシリーズに共通する強みだが、N-BOX JOYはチェック柄の防水布を用いることで、濡れた道具なども気兼ねなく積み込むことができる。リヤゲート開口部付近には着脱可能なアンダーボックスも配置されている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
車内を快適に! カーエアコンの正しい使い方とは? 車内を快適な温度に保つために必要な、カーエアコンの正しい使い方を4つのポイントから見ていこう。 まずひとつ目のポイントは、カーエアコンの起動タイミング[…]
見た目では用途がわかりにくい、意外性のあるカー用品 世の中には多種多様のカー用品があり、奇抜なものから思わずおっと唸ってしまうようなアイテムがたくさんある。カー用品のお店やECサイトでカーグッズを探っ[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
大人が手にする秘密基地 N-VAN コンポの最大の魅力は、まるで子供の頃に夢見た秘密基地を現実にしたような空間にある。助手席側の大開口部とフラットな床が生み出す自由度は抜群で、サイドオーニングを展開す[…]
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
最新の投稿記事(全体)
エンジン&NV性能向上で、快適な移動空間を実現 新型ルークスは、デザインやキャビン空間、走行性能、使い勝手など、全方位で進化。快適な移動空間を実現するため、エンジンユニットは燃費と静粛性を改善し、さら[…]
自宅からではなく「目的地で使う」 ホンダから新たなパーソナルモビリティ「UNI-ONE」が先日発表された。これは、ジャンル的には電動車いすと同等になるが、移動先の「目的地で利用するモビリティ」として利[…]
本日9月19日、トヨタ公式の“気になるサイト”がオープンした。詳しい内容についてのアナウンスはまだないが、何といっても目を引くのは並んだ5つのエンブレム。毎日深夜0時に“新たなメッセージ”が届くという[…]
老舗ビルダーが提案する、軽キャンパーの新たな可能性 近年、車中泊やアウトドアブームの隆盛は著しい。都市生活者のストレス増大やリモートワークの普及が、自然回帰への欲求を刺激していると分析される。 こうし[…]
とても機能的!フォグライトの色が切り替えられる! ホンダアクセスは、これまでホンダ車専用の純正アクセサリーとして「LEDフォグライト クリア」と「LEDフォグライト イエロー」の2タイプを設定してきた[…]
- 1
- 2