
こすり傷や直射日光で傷ついたドアミラーを、新車並みに再生したい
雨や風、そして直射日光に晒されていたドアミラー。紫外線によりクリア部分が剥げ、かなり劣化が激しい。さらにどこかで擦った時に付いたであろうキズも多いことから、ここでは、ミラーをボディから取り外し、ミラーカバー下地からきっちりと補修することにした。
分解する手間はかかったが、かなり綺麗に仕上げることができた。気になっていたサイドミラーのキズや色褪せもなくなり、満足度の高いメンテができたと思う。
STEP1:ドアミラー外しの第一歩はリム外しから
ドアミラーの固定ボルトはドアトリムの裏側に設置されているため、まずドアトリムを取り外す。
ドア前方側のホールシール上部角を、裏側に取り回されているハーネスの接続カプラに楽にアクセスできる範囲まで引き剥がす。
ドアミラーハーネスの接続カプラを分岐し、ハーネス途中の固定クリップを引き抜く。
STEP2:はずしたドアミラーを分解してカバーを分離する
ミラー上部を押し込んで下面の隙間を広げ、リムーバーを差し込んで軽くこじり上げてさらに隙間を広げつつ内部を覗き見て、ミラー裏面のフックとミラーホルダーの接続ポイントを確認する。
フックとミラーホルダーの接続ポイントの直近までリムーバーを差し込み、ゆっくりこじり上げて嵌合を解除する。無理矢理こじると「パキッ」と割れてしまうので要注意!
同様に反対端の嵌合を解除してミラー下面を引き上げつつ、上面側の嵌合を外してミラーを取り外す。
ミラーウインカーの周囲にセットされている固定ネジをすべて外し、カバーから分離。配線カプラを引き抜いて切り離し、外したネジ類と共に保管する。
STEP3:カバー内外の汚れを水で綺麗に洗い流す
カバーを完全に分離するためには電動ユニットのハーネスを引き抜かなければならない。そのためにカプラを取り外す。そこで、ハーネスを目一杯伸ばしてカバーから離した状態で作業することにした。まず、カバーを水洗いして汚れをきれいに落とす。
長年の汚れが落ちてキレイになった。これから塗装劣化と傷ついた部分を補修していく。
STEP4:劣化したクリア層を水研ぎして削り落とす
#600の耐水ペーパーで水研ぎして劣化したクリア層を削り落とす。
ここまで処理してしまうと、下地から作り直す必要がある。カバー全体を軽く水研ぎして、足付けを行うことに。
STEP5:カバー以外のパーツをマスキングする
カバーに引っ掛かったままのハーネスにマスキングテープを貼ってカバーする。
小ぶりのダンボール箱を用意してカバー以外のフレームとミラー台座を収め、箱上端にマスキングシートを貼り付ける。
シートを広げてダンボール箱上面を隙間なく塞ぎ、バタつかないようテープで固定する。
ダンボール箱上面にカバーを置いて準備完了。
STEP6:下地塗料を塗布して表面を平らに均す
樹脂の地肌の露出部分には、塗料の密着を高めるバンパープライマーを塗布する。
地肌が露出した面にバンパープライマーを均等に塗布し、そのまま15分程度、十分乾燥させる。
全体に「プラサフ」を均等に吹き付ける。なお、赤色の発色をよくするため「ホワイトプラサフ」を利用した。
「プラサフ」を数回に分けて吹き付け、ムラなく均等に塗り上げる。
完全に乾燥(最低1時間)してから、#1000前後の耐水ペーパーで研磨して平らに均せば下地は完成だ。
STEP7:いよいよカラースプレーで本塗装を行う
15分ほど放置し、乾燥した頃合いを見計らって2回目を塗布。塗料が付着した面がムラなく濡れた感じになるまで塗り込む。この際、一気に厚塗りすると塗料が垂れてしまうので注意! 濡れた感じになったら休止して乾燥を最低でも3~4回繰り返して徐々に色をのせていく。
STEP8:クリアを上塗りして艶と耐久性を高める
ソリッドはキッチリ塗り込めばクリアを上塗りせずともある程度艶は出るが、クリアを塗布すれば艶と耐久性が格段に向上する。
3~4回塗り重ねたら最低でも一晩、よく乾燥させる。そして、元通り組み上げる。
STEP9:ドアに元通り組み付け動作確認して完成
ドア表側からミラーハーネスを押し込む。
ドア内部に飛び出したハーネス端を持って引っ張りつつ、ドアミラー固定用の各スタッドボルトと固定穴位置を合わせて奥まで確実にはめ込む。
固定ナットを締め込んでドアミラーを固定。
ミラーハーネスの取り回しを整え、先端のカプラを本体ハーネスに接続する。
ドアミラーの各制御系が正常に動作するか確認後、ホールシールを元通り貼り付ける。
ドアトリムを元通り組み付け、ミラー制御やガラス昇降等が問題なく行えることを確認して完成だ。
これで完成。見違えるほど綺麗になった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス)
猛暑がもたらすタイヤトラブルと夏の過酷な環境 夏の道路環境はタイヤにとって非常に過酷である。直射日光を受けたアスファルトの路面温度は50〜60℃以上に達し、高速走行による摩擦熱と相まってタイヤ内部の温[…]
バッテリートラブルは夏のイヤな風物詩!? 梅雨の季節が終わればいよいよ暑い夏がやってくる。今年の夏は全国的に気温が平年よりかなり高くなることが予想され、40度以上の酷暑日が多くの地点で観測される見込み[…]
樹脂パーツは適切な接着剤の使用で容易にくっつく! 金属パーツを破損せさてしっまた場合、容易には修復できないため交換するしかない。力のかからない部位なら修理できなくもないが、強度が求められる箇所だった場[…]
なめたナットを外す専用ツール、ナットツイスターを使用 なめたナットの設置場所が開けていタて、作業スペースが十分確保できる状況下であれば「ロッキングプライヤー」を持っていればほぽ対処できる。しかし、ハン[…]
愛車の雨対策の基本、ワイパーブレードに革新的なテクノロジー しとしとと降り続く長雨や、突然の激しいゲリラ豪雨など、一年のなかでも特に雨が多くなるシーズンが到来した。雨の日のドライブで多くのドライバーを[…]
最新の関連記事(洗車)
クロスは使い捨て、いくらあっても困らない! 洗車をしているといつも感じるのが「クロスはいくらあっても邪魔にならない」ということ。ボディの拭き上げ用、ホイール用、ドアの内側用などなど……。用途ごとに使い[…]
長距離ドライブ後の虫汚れ対策に! ドンキのPB「WashGo!」を試してみた 仕事柄、車での長距離移動が多い筆者には、長年抱えている悩みがあった。それが、高速道路を走った後にフロントバンパーやフロント[…]
線キズはコンパウンドで簡単に落とせる 塗装の下地が出るような深いキズ溝は本格的な補修が必要となるが、擦りキズのような塗装の表面に薄く線がついたようなキズならば、クルマ専用のコンパウンドで磨けばたいてい[…]
どこでも使えるモバイルタイプの高圧洗浄機 高圧洗浄機は洗車はもちろんだが、自宅の玄関や庭、窓や網戸など、掃除に便利なアイテムだ。しかし、給水のホースや電源コードなどが必要となると、使い勝手が落ちる。そ[…]
充電式における不満点を解消する「爆風を、切らさない。」AC電源タイプ エレコムから登場したAC電源タイプの電動エアダスター(AD-ALA01BKなど)は、従来の使い捨てガス缶やバッテリー駆動の充電式に[…]
人気記事ランキング(全体)
2代目クラウンは、高級車たる不動の地位の礎を築き上げた記念碑的なモデルであった 日本の自動車史において、高級車というカテゴリーを確固たるものにし、現代に至るまで脈々と受け継がれる「クラウンならではの風[…]
ネジのトラブルの代表例、溝がつぶれてしまった場合の対処法 自動車のメンテナンスを自分で行う場合、ドライバーを使用してネジを外すという作業は基本中の基本となる。また、日常においてもドライバーを使用した作[…]
運転が苦手な人の”左側の不安”を解消する補助ミラー 運転経験が浅い人や車幅感覚に自信がない人にとって、左サイドの死角は大きな不安要素である。特にコンビニの駐車場や狭い道路での幅寄せ、縁石ギリギリまで車[…]
「マイカーの夢」を本格的な乗用車として具現化しようとした野心的なモデル 初代キャロルは、単なる「安価な移動手段」という当時の軽自動車の枠を超え、庶民が抱いていた「マイカーの夢」を本格的な乗用車として具[…]
街乗りもこなせる絶妙なサイズと高い信頼性を誇るベース車両 キャンピングカー選びにおいて、多くのドライバーが頭を悩ませるのが、車体の大きさと居住性のバランスだ。広々としたキャブコンバージョンは魅力的だが[…]
最新の投稿記事(全体)
マツダ初の本格的な乗用車「R360クーペ」 戦後の日本において、三輪トラックの分野で確固たる地位を築き、日本の復興を力強く支えていた東洋工業(現在のマツダ)が、自動車メーカーとしての本格的な地歩を固め[…]
夜間の車横付け・荷物出し入れの不安を解消する「リフレクションサインNEO」 夜間の路肩停車や街灯の少ないアウトドアシーンでは、ドアやリアゲートを開けた瞬間の追突リスクが一気に高まる。特に夏休みのお出か[…]
マツダのモータースポーツ史を支えてきたゆかりの地 「MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWA」が開設された関東マツダ深川店は、ミスター ル・マンこと寺田陽次郎氏が1970年代にレース[…]
いま契約すれば、年内納車が狙えるほどに改善 SUZUKIジムニー価格帯:191万8400〜216万400円登場年月(最新改良):’18年7月(’25/10) 車両本体目標値引き:10万円リセール予想:[…]
「ディーゼル廃止で大丈夫?」そんな不安を吹き飛ばす、好調なスタートを記録 マツダの最新モデルとなる新型CX-5。車両価格が330万〜430万6500円とミドルSUVとしてはこなれた設定としたことで、今[…]
- 1
- 2











































































