FR駆動&480PSの高性能スポーツモデル 新型BMW M2クーペの国内導入を発表 

ビー・エム・ダブリュー株式会社は、「BMW M2(エム・ツー)クーペ」の新型モデル(全面改良)を、全国のBMW正規ディーラーを通じて注文受付を開始する。価格は998万円。

●まとめ:月刊自家用車編集部

待望のフルモデルチェンジ、6速MT仕様も選択可能

BMW M社が開発するMモデルには、サーキットでの本格的な走行を可能としたMハイパフォーマンスモデルと、本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルがあるが、今回発表されたBMW M2クーペは、Mハイパフォーマンス・モデルに位置付けられる一台。

先代となる初代BMW M2は2016年に発表、フルモデルチェンジされる現行モデル(新型)は、BMW M2として二世代目となる。

新型BMW M2は、コンパクトなボディに、自然吸気エンジンのような官能的な吹けあがりと、ターボ・テクノロジーによる圧倒的なパワーを併せ持つ直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。セグメント唯一の後輪駆動コンセプトと約50:50の理想的な前後重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロード・ホールディング性能を実現している。

トランスミッションは6速MTと8速ATを設定。装備機能は、先進安全機能ドライビングアシストやBMWコネクテッドドライブ、インテリジェント・パーソナル・アシスタントなどの先進装備が装着されている。

新型BMW M2の概要

デザイン
新型M2のフロントデザインは、BMW2シリーズ クーペをベースとしながらも、大きく左右に張り出した四角型基調のエアインテーク、ヘッドライト周りのデザイン、横バーを採用した直線的なデザインのフレームレスのキドニーグリル、横方向にワイドにしたフロントホィールハウスにより、より存在感を強調。

リヤデザインは、LED技術を取り入れスモーク処理されたコンパクトなテールライト、後部をキックアップさせた厚みのあるトランク形状、Mハイパフォーマンス・モデル伝統の存在感のある4本出しエキゾーストパイプ、空力特性の改善に寄与する立体的なリアディフューザー等の採用により、シンプルながらスポーツ・クーペにふさわしいグラマラスで存在感を与えている。

サイドデザインは、BMW 2シリーズ クーペの伸びやかなサイドデザインと居住性はそのままに、特に、フロントおよびリヤのバンパーデザインを力強く大きくすることで、パワフルな走りを表現している。サイドスポイラーは、BMW 2シリーズ クーペに対して大型化し、ボディ同色とする事で、安定感を表現している。さらに、全高を低くすることで、低重心化と共に、大径ホイールと相まって、レーシングカーのような迫力をもたらしている。

インテリアにおいては、上級モデルとなるBMW M3、BMW M4と共通のコンポーネントを多く採用している。iドライブコントローラー、および、タッチ操作が可能な視認性に優れたカーブドディスプレイ、全席乗員の身体をしっかりと支えるMスポーツシート、フロントシートに内蔵されたイルミネーション付きのM2ロゴ、コンパクトながら大人2名乗車が可能な後席が、特徴的である。また、サーキット走行に適した、BMW M3、BMW M4同様のMカーボンバケットシートをオプション設定している。多点式シートベルトにも対応し、横方向のGを強力にサポートするMカーボンバケットシートは、前席2脚で約10kgの軽量化を実現する。

パフォーマンス

先代のBMW M2に搭載の直列6気筒エンジンを更に進化させた、BMW M3、BMW M4にも搭載される、高効率な3.0L直列6気筒BMW Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載し、最高出力480PS(353kW)/6250rpm、最大トルク550Nm /2650-6130rpm(マニュアルトランスミッション搭載モデル)、最大トルク600Nm /2700-5620rpm(オートマチックトランスミッション搭載モデル)を発揮。圧力損失を最小限にし流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し、高効率を実現する吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し低回転時でも高いトルクを実現するツインターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を、余すことなく採用している。

トランスミッションには、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチックトランスミッションを採用し、サーキット走行から、快適な街中での走行まで、あらゆる場面に対応する。さらに、ドライバーの意のままにシフトアップ、ダウンが可能な、6速マニュアルトランスミッション搭載モデルも、用意している。

ドライバーの好みに併せて2パターンのセッティングか可能なM Driveを標準装備。エンジン、サスペンション、ステアリングやブレーキ、好みのセッティングをステアリングに装備されるM1/M2ボタンにメモリーが可能であり、ボタンを押すことで瞬時に好みのセッティングを呼び出す事が可能である。M Modeでは、Road、Sport、Trackのモードを選択でき、アシストや横滑り防止装置の介入度合い、メーターパネルやヘッドアップ・ディスプレイ、メーターパネルの表示を変更する事が可能である。さらに、Mアダプティブサスペンションの標準装備により、スポーツドライビングのみならず、街中走行時の乗り心地向上も実現している。

ボディ含め、ドライブトレーンを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで、軽量化をはかり、運動性能を高めている。また、Mハイパフォーマンスモデルに相応しく、BMW 2シリーズ クーペをベースに、エンジンルーム内のストラットブレースの追加、フロント・アクスルおよびリア・アクスルへの補強を施し、車体強化を実現し、サーキットでの走行性能を高めている。さらに、よりハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備している。

主な車両諸元
■BMW M2(オートマチック・トランスミッション搭載モデル)
全長4580mm、全幅1885mm、全高1410mm、ホイールベース2745mm、車両重量1730kg、車両総重量1950kg、排気量2992cc、直列6気筒ガソリンエンジン、最高出力480PS(353kW)/6250rpm、最大トルク600Nm/2700rpm-5620rpm、WLTC燃料消費率10.0km/L。

■BMW M2(マニュアル・トランスミッション搭載モデル)
全長4580mm、全幅1885mm、全高1410mm、ホイールベース2745mm、車両重量1710kg、車両総重量1930kg、排気量2992cc、直列6気筒ガソリンエンジン、最高出力480PS(353kW)/6250rpm、最大トルク550Nm/2650rpm-6130rpm、WLTC燃料消費率9.8km/L。

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