
実際にカー用品店へ足を運び、担当者に「このトピック(ジャンル)ではどの商品が売れているのか」「なぜ人気なのか」を聞くこの人気企画。ここではドライバーを違反リスクを大幅に下げてくれる「レーダー探知機」を、A PITオ-トバックス東雲店に聞いてみました。
●文:月刊自家用車編集部(ピーコックブルー)
A PITオートバックス東雲の担当者に聞く、レーダー探知機の売れ筋とその理由とは?
安全走行のお供とも言えるアイテム、「レーダー探知機」。この秋はどの商品が売れているのか、都内最大級のカー用品店であるA PITオ-トバックス東雲(以下、A PIT東雲)にご協力いただき、詳しく紹介していきます。
(2024年10月時点のA PIT東雲における情報です)
A PIT東雲は、カー用品店としては都内最大級の規模を誇るお店。
多種多様なカー用品がひしめき合う店内のようす。レーダー探知機の展示や在庫数も都内トップクラスとのこと。
今回、お話をお聞きした、A PIT東雲の浮田さん。
1位:ユピテル「LS1200」
最新モデルではないが売れ筋1位。そのワケは……?
2024年10月現在、レーダー探知機で特に売れているのはユピテル「LS1200」でした。現在同メーカーから発売されている最新モデルのひとつ前のもので、浮田さんいわく「高性能かつ価格が比較的安いということもあって売れている」とのこと。
また、業界初となる新レーダー波移動オービスMSSSに対応するなど、性能面に優れていることもユーザーから評価されているポイント。そして一体型のレーダー探知機なので、設置後に車内をスッキリと見せたいというユーザーからも支持されているそうです。
高性能と価格のバランスに優れる「LS1200」。確かな機能がお手ごろ価格で狙えることが、多くのユーザーから支持される理由。
ちなみに現状、マップを表示してくれるレーダー探知機はユピテルとセルスターの2メーカーのみ。マップが表示されることによって、取り締まり機がどこに設置されているか把握しやすいことも、多くのユーザーから支持を集めている理由とのことでした。
2位:ユピテル「YK-3000」
「YK-3000」は、1位の「LS1200」がさらに進化したモデル。
2位にランクインしたのは、ユピテルの最新モデル=前述の「LS1200」が進化したモデルでもある「YK-3000」。画面とアンテナが分離したセパレート型で、取り付けの自由度が高いことが特徴です。
浮田さんによると、セパレート型のレーダー探知機の利点について、
「輸入車の中には、熱反射(防磁)ガラスという電波を通さないガラスが付いている車種があります。セパレート型のレーダー探知機はその点、ダッシュボードの先にあるわずかに電波を通すエリアにアンテナを取り付けて電波を受信できるので、輸入車ユーザーにも人気が高いのです」と教えてくれました。
進化した警報機能や、大画面3.6インチ液晶、静電式タッチパネルなど、最新世代にふさわしい充実の内容を持つ「YK-3000」。この優れて機能に加えて、アンテナと本体を分けることができるセパレートタイプということで、より優れた性能を求めるユーザーから注目を集めている。
なお、”JMA-520″という最新の取り締まり機に対応しているのはYK-3000と1位のLS1200のみ。これもユピテルの2モデルが人気を集めている理由になるそうです。
3位:ユピテル「LS35AB」
オートバックスとユピテルのコラボレーションモデル「LS35AB」が、売れ筋3位という結果に。
3位には、オートバックスとユピテルのコラボレーションモデルである「LS35AB」がランクインしました。
大手カー用品店と大手通信機器メーカーの、夢のコラボ。
この製品は、オートバックス誕生50周年を記念して発売されたレーダー探知機で、このモデルより、新レーダー波移動オービスMSSSの探知性能が従来機の1.3倍に向上していることも、大きなセールスポイントになっているそうです。最新モデルに比べると省略されている機能もあるそうですが、確かな性能を持つレーダー探知機が、比較的安価に狙えることもあって、いまでも安定した人気を集め続けているそうです。
4位:セルスター「AR-333」
「AR-333」を販売するセルスターは、レーダー探知機/ドライブレコーダー大手で信頼も厚い
4位にランクインしたのは、レーダー探知機/ドライブレコーダー大手のセルスターが発売する「AR-333」。新型移動式オービスMSSSにも対応している点や誤警報を軽減した設計、セパレート型である点などが、人気を集めているポイント。
「AR-333」もレーダー部と本体が分かれるセパレート型。レーダー探知機の最新トレンドをしっかり汲み取っていることが、幅広いユーザー層から支持を集めている。
ちなみに浮田さんによると、最近はレーザー(光)を使用した取り締まり機が増えているとのこと。
セパレート型は自由な設置が可能なことも大きな売りですが、設置場所によっては電波を受信しづらくなる一体型とは異なり、セパレート型は光のみを受信するアンテナが別についているため、最適な受信性能を維持しやすいことも強み。AR-333は確かな基本性能を持つことも、安定した人気を集める理由とのことでした。
5位:ユピテル「LS2100」
「LS2100」は、1位「LS1200」のセパレート型モデル。
そして5位は、ユピテルの「LS2100」。
このLS2100は、1位にランクインしたLS1200のセパレート型のモデルにあたります。セパレート型は一体型に比べると主要ユニットが2つになるため、価格も少し高くなってしまうそうですが、LS1200譲りの基本性能(無線LAN搭載や新レーダー波移動オービスMSSSに対応など)を求めて選ばれるケースが多いそうです。
高性能かつ比較的安価な点も、「LS2100」の魅力のひとつ。
セパレート型のレーダー探知機が上位を占めるなど、基本機能や価格に加えて、設置の自由度や検知能力にこだわっているユーザーが多いことが分かりました。
なお浮田さんによると、「最近は”MSSS”や”JMA-520″などの新型取り締まり機が増えていますので、やはりこれらに対応したレーダー探知機がオススメしやすいです」とのことでした。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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