
雨の日や日差しが強い日中、愛車のフロントガラスが見えにくくてストレスを感じたことはないだろうか? それもしかして、こびりついた油膜が原因かも。油膜を除去して撥水コートをおこなえば、見違えるほどの効果が実感できる。その方法について解説しよう。
●写真/文:オートメカニック編集部
フロントガラスの油膜を除去して良好な視界を確保
普段の走行で、フロントガラスには油分が付着する。これは、排気ガスなどが原因で、避けがたい現象だ。蓄積されていくと、ウォッシャー液などでは簡単には落ちず、視界のさまたげる要因ともなる。
油膜ベットリとなってしまうと、雨天時にはワイパーをかけても水滴がしっかりと拭き取れず、十分な視界が確保できない場合も。安全面からも、フロントガラスの油膜はしっかりと落としておく必要がある。
油膜落としと撥水コーティングが同時にできる、ガラコQを使用
今回、油膜除去に使用するのは、ソフト99がリリースする「ガラコQ」という商品だ。これは、油膜除去と同時に撥水コーティングもおこなえる、便利なケミカル剤だ。
ガラコQ[ソフト99]
また、このガラコQは面倒な下地処理が不要なので、だれでも簡単に、高い効果が得られるという特徴も持っている。では、実際にフロントガラスに使用していこう。
ボトルをよく振って、薬液を撹拌。円を描くように塗布
まずは、使用前にガラコQのボトルをよく振って、中の薬液を撹拌させる。その後、キャップ(透明カバー)を取り外し、フロントガラスに塗っていく。下地処理は不要で、いきなり作業が始められる手軽さがありがたい。
ガラス面には、5cmほどの幅で連続した円を描くように塗り込む。描く円が重なるようにしつつ、ムラがないように進めていくのがキレイに仕上げるコツだ。
左がガラコQを塗った部分、右がまだ塗っていない部分。
もちろん、フロントガラスだけでなく、各ガラス面に使用できる。塗り終わったら、薬液が乾燥するまで待つ。
薬液が乾いたら、水に濡らして固く絞ったウエスで拭き上げる
ガラス面にムラなく塗布できたら、そのまましばらく放置して乾燥させる。目安としては、表面が白っぽくなったかどうかで判断。乾いたと判断できたら、水に浸してから固く絞ったウエスでガラス面が透明になるまで拭き上げれば完了だ。
試しに水をかけてみると、玉のように弾いてコロコロと転がってくれる。油膜がベットリだとこうはならない。ちなみに、ガラコQは車速が45km/hを超えると雨水を弾いて、ワイパーをかけなくても視界が確保できるレベルで効果を発揮してくれる。
最近、愛車のフロントガラスの視界が悪く「うわぁ前が見えにくい…」と感じているなら、油膜除去&撥水コーティングを試してみてはいかがだろうか?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カー用品)
サビは放っておくと塗装の下に潜り込んで広がる…!? 綿棒の先ほどの塗膜が剥がれた些細なキズだったとしても、すでにサビが発生していたら要注意! 周囲の塗膜の下に広がっている可能性があるからだ。もしもサビ[…]
一旦気づいてしまうと、目について仕方がないワイパーの水滴のスジ残り。 雨の日が多いこの季節。梅雨前線、ゲリラ豪雨、不安定な空模様……そんな天気の中、クルマを走らせていて気になったのが、ワイパーを使用し[…]
塗装面に突き刺さる異物を除去し、滑らかなボディを取り戻す 都心部の汚れた空気の中を走り回っていると、車の塗装表面には様々な異物が付着する。特に厄介なのが、目には見えない鉄粉だ。この鉄粉の主な出所は、ブ[…]
運転中に買い物袋が「バサーっ」。こんな経験ありません? 車で買い物に行ってラゲッジスペースに荷物を積み、帰宅。運転中の加速やカーブで、荷室の荷物がガタンと倒れる音が聞こえる…。それからカーブの度にペッ[…]
ドリンクホルダーを拡張できる便利アイテムを発見 筆者はいつもコーヒーや炭酸飲料などが好きで、ほぼ毎日のように飲んでいる。ドライブ中にも眠気覚まし的によく愛飲している。車にはドリンクホルダーがいくつか設[…]
最新の関連記事(ニュース)
マツダの戦略を支える「ものづくり革新」とは? マツダは2030年代を本格的な電動化時代と捉え、2028~2030年にバッテリーEV投入を予定している。ただし、マツダは年間120万台規模の、マツダ曰く […]
前後バンパーの形状を変更。ボディカラーは新色を含む全12色を設定 改良モデルでは、これまで愛されてきた楕円形をモチーフとしたデザインを継承しつつも、より現代的で充実感のあるエクステリアへと進化。具体的[…]
改めて原点に立ち返って、新たな仲間とともに再スタート TGRRは、「TOYOTA GAZOO Racing(TGR)」と「ROOKIE Racing(RR)」という2つの活動を、「モリゾウ」という共通[…]
マツダ新世代店舗 都市部を起点に販売ネットワークを再構築 マツダが国内市場における構造改革を本格化させる。2025年6月19日、「国内ビジネス構造変革の方針」を公表し、4つの重点施策を軸にした再成長戦[…]
歴代レーシングマシンを彩った、特別なイエローを採用 今回導入されるイエロージャケット エディションは、2LTクーペと3LTコンバーチブルに各15台、合計30台となる日本市場限定モデル。 コンセプトカラ[…]
人気記事ランキング(全体)
馬車の時代から採用されていたサスペンション サスペンションを日本語にした懸架装置という言葉が長く使われていた。その名のとおり、初期のサスペンションは車輪を車体から吊すものととらえられていたのだ。 サス[…]
ファミリーカーの顔と、キャンパーの実力を両立 「デッキワン」は、単なる車中泊用のクルマではない。平日はファミリーカーとして活躍し、週末はアウトドアフィールドで「動くリビング」に早変わりする。選べるルー[…]
快適装備で本気のアウトドアを。走破力と居住性を両立した「デリカMV」という選択 三菱のオールラウンドミニバン「デリカD:5」をベースに、快適な車中泊を可能にする専用装備を架装したこのモデルは、“遊びの[…]
使い勝手と快適性を両立した室内空間 名前の「アーレ」はドイツ語で“すべて”を意味する言葉。その名に違わず、このモデルには、軽キャンパーに求められるほとんどすべての装備が標準で備わっている。電子レンジや[…]
一旦気づいてしまうと、目について仕方がないワイパーの水滴のスジ残り。 雨の日が多いこの季節。梅雨前線、ゲリラ豪雨、不安定な空模様……そんな天気の中、クルマを走らせていて気になったのが、ワイパーを使用し[…]
最新の投稿記事(全体)
未来のモビリティを体感できる、コンテンツを用意 Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)は、日本自動車工業会が主催する、モビリティ産業に関する最新の技術やデザインを紹介する見[…]
濡れ物・汚れ物も気にしない。唯一無二の「防水マルチルーム」 イゾラ最大の特徴とも言えるのが、車両後部に備えられた「防水マルチルーム」だ。これはレクビィ独自の装備であり、実用新案登録もされている。アウト[…]
可愛らしいワーゲンバスを、現代風にオマージュ 試乗したのは、ロングホイールベースモデルの「ID.Buzz Pro Long Wheelbase」。全長4965mm、全幅1985mm、全高1925mmと[…]
フロントガラスの油膜を除去して良好な視界を確保 普段の走行で、フロントガラスには油分が付着する。これは、排気ガスなどが原因で、避けがたい現象だ。蓄積されていくと、ウォッシャー液などでは簡単には落ちず、[…]
規制の逆風の中、速さを誇ったREスポーツ 2ローターのロータリーエンジン(RE)を積んだコスモスポーツを世に送り出して以降、マツダはロータリー車のバリエーションを増やし、1970年代を「ロータリゼーシ[…]