
スズキは、一時停止していたジムニーノマドの注文受付を、2026年1月30日より再開すると発表した。詳細については、受注再開時にスズキのホームページなどで改めて告知される予定だ。
●文:月刊自家用車編集部
正式受注前でも、ディーラーで購入希望を伝える意味はありそう
ジムニーノマド(以下ノマド)は、2025年1月30日の発表からわずか4日間で、月間計画販売台数1200台の約41か月分にあたる約5万台もの受注を獲得し、驚異的な人気を博したことでも話題を集めた一台。
この爆発的な人気の背景には、ジムニーらしい機能美を継承しつつも、5ドアモデルとなったことで実用性が劇的に向上したことが挙げられる。
ホイールベースを340mm延長して5ドア化したことで、全長3890mm、ホイールベース2590mmのボディ寸法となり、大人4人が快適に乗車できる居住空間と、5ドアによる優れた乗降性を実現したほか、後席のヒップポイントを下げ、乗員間隔を広げた設計や、590mmの荷室長と211Lの容量(4名乗車時)を確保したラゲッジスペースが与えられるなど、「ジムニーは好きだが3ドアは不便」「本格SUVを家族でも使いたい」と考えていたユーザー層のニーズに完璧に応えるものだったことも、この人気を呼び込んだ理由といえるだろう。
この極度の需要集中もあって、2月3日には早くも注文受付が一時停止される事態となったのだが、スズキは、この供給不足の早期解消を図るため、インドの現地生産体制を2025年7月より、当初の月間目標1200台から約3300台へと大幅に増強する(約2.8倍の規模)ことで増産に取り組んでいる。
ただ、それでもバックオーダーが抱える状況は続いており、受注再開と告知された来年1月の段階でも、購入希望者からの受注規模は依然として計画販売台数を大きく上回る可能性が高い。再び注文受付が停止される可能性は高いと予想できる。
本誌としては、ノマドの購入を考えているユーザーは、すぐにでもスズキのディーラーを訪れて購入の希望を伝え、来年1月の受注再開の予約の列に並ぶことをオススメしたい。
写真ギャラリー
ジムニーシリーズに共通する悪路走破性能をキープしながら、リヤドアの採用やホイールベースを延⻑することで、後席居住性&快適性の向上を狙ったモデルになる。
中央に2DINスペースを配置するシンプルなレイアウトや操作感に優れるスイッチ類の配置など、ジムニーシリーズに共通する優れた機能性は引き続き踏襲されている。
リヤドアの追加、およびホイールベースを340mm 延⻑させることで、後席の乗降性と居住性向上を実現。後席ヒップポイントを50mm後方に移動し、膝周辺スペースを拡大。さらに後席乗員間距離を90mm拡大することで、後席乗員の居住性を強化している。後部クッションも20mm高くしシートクッション厚を確保するなどで、乗り心地や座り心地の向上が図られている。
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