
自動車のメンテナンスはもちろんだが、日常生活においても作業する機会が多い+ネジの取り外し。使用するのはもちろん、+ドライバーなのだが、正しい使い方を身につけることで、ネジがナメて外せなくなるようなトラブルを未然に防ぐことができる。その使用方法を解説していこう。
●写真/文:オートメカニック編集部
ネジをナメずに外すための要点
車両メンテナンスにおいて、ネジは強いトルクがかけられないため、ボルト・ナットほど多く使用されていない。 理由は、高トルクをかけるとドライバーの刃先が浮き上がってしまう現象、いわゆる “カムアウト” を起こしてしまうためだ。ーネジに至っては、一部のホースバンドを除き、使用されていることはほぼ皆無と言っていいだろう。
+ビスの扱いで一番のポイントとなるのは、締めるときよりも緩めるとき。 前述のとおり、 構造上、高トルクをかけにくいうえに、+部分がツブれやすい(いわゆるネジがナメてしまうげトラブル)。 また、ビギナーがやりがちなのが、ネジに対する適正サイズより小さいドライバーを選んでしまい、+部分をツブしてしまう行為。
締め付ける場合は、緩めるときほど苦労することはナシ。ボルト/ナット同様、最初は手(or軸部分)で奥まで回してネジ込もう。
実際、1サイズ小さくてもそこそこ回せるため、 気づかずにやってしまうことが多い 。こうした人為的なミスは、ドライバーの選択を誤らなければ防ぐことができるので、ドライバーの扱い方の基本をしっかりと身につけておこう。
ネジの基本4原則
ネジ長はネジ山部分の長さ、呼び径(ネジ径)はネジ山部分の太さ、サイズは6角面の対面間の距離を表し、ピッチはネジ山の間隔を表す。以上、この基本4原則でネジが決まる。
L:ネジ長 D:呼び径(ネジ径) S:サイズ P:ピッチ
適切なサイズのドライバーを選択し、しっかりと力を加えて緩める
クルマのメンテナンスで使用するネジ及びドライバーは、2番と3番がほとんど。1番は対象ネジが細いため、滅多に出番はない。呼び径(D)とドライバーサイズの関係は、下の画像のパターンが多い。
ネジの大きさと、適合するドライバーのサイズ。
適正サイズのドライバーと+ネジは、ほとんどグラつかない。 写真のように10°近くグラつく場合はドライバーサイズが小さすぎだ。
ドライバーがグラつくようならサイズが合っていない証拠。
まず、適正サイズのドライバーをチョイスし、写真のように+ネジに対し垂直にてる。そして、上から一方の手でギュッと押しつけて浮き上がらないようにし、もう一方の手で反時計回りに回す。
+ネジを締める際のドライバー操作の基本姿勢。
不幸にもネジがナメてしまったら…
もし、+ネジをツブしてしまったら、まず、ドライバーのアタマをハンマーで叩きショックを与えてみる。そのためにも、貫通タイプのドライバーの使用がオススメだ。それでも外れない場合は、ロッキングプライヤーでネジをガッチリつかんで回してみよう。
また、固着などでネジが動かない場合は、ハンマーでショックを与えてやると、はり付いていた部分が剥がれ、緩んでくれる場合がある。
固く締まってネジが外れない場合は、貫通ドライバーを使用してハンマーで叩くのが効果的。
ネジが完全にナメてしまいドライバーが機能しない場合は、ロッキングプライヤーを使用するのが効果的だ。ネジに食い込むぐらい固くカマせ、ゆっくりと様子を見ながら緩め方向に力を 掛けてみる。ドライバーと併用するとなおGood。
ロッキングプライヤーをネジに食い込むくらい固くカマせ、ナメたネジを外す。
工具の基本とも言える+ドライバーの使用方法だが、正しく使えていただろうか? しっかりと力が入る操作方法でネジを外さないと、最悪、ナメてしまって面倒なことになりかねない。適切なサイズのドライバーを選択し、正しい操作を行うことで、不要なトラブルを回避できるので、ぜひ、実践してみてほしい。
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