
余裕のある室内空間で、最大8名乗車も可能なホンダのステップワゴンは、ファミリーカーとして人気の高いモデルだ。そんな大人気ミニバンの車中泊仕様を紹介。快適な室内空間と、大人2名がゆったり眠れるという「ステップワゴンMV」の気になる装備を見ていこう。
●写真/文:月刊自家用車編集部
余裕のある室内空間を効率良く活用
ホンダのステップワゴンは、最大で8名が乗車可能な人気のミニバンで、現行モデルは初代から数えて6代目となっている。スタイリッシュなエクステリアデザインと、実用性の高さからファミリカーの選択肢として注目度が高い車種として知られている。
そんな、デザイン性も実用性も高いステップワゴンをベースに、車中泊仕様として仕上げたのが、キャンピングカーなどを手掛けるROCKY2のステップワゴンMVだ。豊富な経験と実績をもつ同社が仕上げたモデルだけに、随所に工夫が凝らされている。その詳細を見ていこう。
ROCKY2のステップワゴンMV
実際に展示されていたROCKY2のステップワゴンMVは、一見するとノーマルの車両と大きな差を感じない。「え? コレってホントに車中泊仕様なの…?」と思えるほど。外見上の違いとしてわかりやすいのは、ルーフトップに設置されたエアコンの室外機くらいだろうか。
ROCKY2のステップワゴンMV。
しかし、リアのハッチを開けると一目瞭然で、この車が車中泊仕様なのがわかる。車内の後部に設置されているフレキシブルテーブルは取り外すことも可能。また、車内中央部に移動させることもできる仕様となっている。下の写真では、2人で腰掛けながらハッチから外の景色を楽しめるようなセッティングだ。
車内左側にまとめて設置された、使い勝手が良さそうな電源類
車内後部の左側には、電源などがまとめて設置されており、ユーザーの使い勝手を配慮したセッティングとなっている。内容は、5連のスイッチパネルやボルトメーター、そしてUSBポートやAC100Vコンセントなどを装備。これだけあれば、快適に車中泊を楽しめるだろう。
スライド式で自由度が高いテーブル
ROCKY2のステップワゴンMVが装備するテーブルレールはスライド式を採用。使用しないときはスッキリと収納できる。またサイドシェルフは木目を活かした素材で、過ごしやすい雰囲気を演出する。
暑い時期には必須装備のルーフエアコン
展示されていた車両には、オプションのルーフエアコンが搭載されていた。サブバッテリーで作動するため、エンジン停止時でも使用可能だ。静音性に優れているため、暑い時期の就寝時などでも快適に過ごせる必須の装備と言えるだろう。リモコンの使用や温度の調整もできる。
広々スペースを効率良く活用した実用性の高さが魅力の1台
ROCKY2のステップワゴンMVは、2列目のシートはそのまま活用できるので、合計5人乗車を確保し、ラゲッジスペースの積載性も十分な要領を確保する。また、床下には電装品やFFヒーターを収納。
ノーマルのステップワゴンと外見はほとんど変わらず、また、日常での使い勝手を犠牲にせずに、快適な車中泊を実現した、実用性の高いバンコンバージョンモデルと言えるだろう。さらに詳しい情報は、ROCKY2のWEBサイトでチェックしてみてほしい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ)
最新改良で新しい外装塗料を採用。美しさと耐久性が向上している 5月に実施された一部改良(7月より改良モデルは発売)では、外装の美しさと耐久性を向上させつつ、原材料費の高騰に対応した価格改定を実施。この[…]
エンブレムフロントカメラキット(WR-V用) エンブレムカバーにスマート装着&ワイドカメラで前方視界も良好 見通しの悪い交差点や細い路地で「あと少しだけ前方視界が確保できれば…」と感じることもあるだろ[…]
ファミリーカーの顔と、キャンパーの実力を両立 「デッキワン」は、単なる車中泊用のクルマではない。平日はファミリーカーとして活躍し、週末はアウトドアフィールドで「動くリビング」に早変わりする。選べるルー[…]
市販化される「Honda 0 SUV」プロトタイプを欧州地域で初公開 「Goodwood Festival of Speed」は、英国リッチモンド公爵チャールズ・ゴードン=レノックス卿が1993年に創[…]
サービスや部品供給の詳細は、2025年秋頃に発表 かねてからホンダは、多様な取引先の協力を得て、生産供給が困難になった部品の代替部品生産の検討していたが、今回、愛着あるクルマに長く乗り続けたいという顧[…]
人気記事ランキング(全体)
一年中快適。冷暖房完備の“住める”軽キャンパー これまでの軽キャンパーに対する常識は、スペースや装備の制限を前提とした“妥協の産物”という印象が拭えなかった。しかしこの「TAIZA PRO」は、そんな[…]
サイドソファとスライドベッドがもたらす“ゆとりの居住空間” 「BASE CAMP Cross」のインテリアでまず印象的なのは、左側に設けられたL字型のサイドソファと、そのソファと組み合わせるように設計[…]
ベッド展開不要の快適な生活空間 全長5380mm、全幅1880mm、全高2380mmという大型バンコンでありながら、その中身は大人二人、あるいは二人+ペットでの旅にフォーカスされている。7名乗車・大人[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
最新の投稿記事(全体)
3年ぶりの総合優勝を目指し、3台体制で参戦 今年で30回目を迎えるAXCRは、例年の約2000kmから約2500kmへと総走行距離が延長され、競技期間も8日間に延びるなど、例年以上に過酷な設定で競われ[…]
鉄粉やドロ、油などの汚れが蓄積されがちなホイール 普段の洗車で、ある程度洗えていると思っていても、実は、汚れを見落としがちなのがホイールだ。最近は、複雑な形状のものも多く、なかなか細部まで洗浄しにくい[…]
アウトドアに最適化された外観 まず目を引くのは、アウトドアギアのような無骨さと機能美を感じさせるエクステリアだ。純正の商用車然とした表情は完全に姿を消し、精悍なライトカスタムやリフトアップ、アンダーガ[…]
「未来の国からやって来た」挑戦的なキャッチフレーズも話題 初代の「A20/30系セリカ」は1970年に登場しました。ちょうどこの時期は、モータリゼーション先進国の欧米に追い付けという気概で貪欲に技術を[…]
スノーピークが特別出展「キャンパーの食卓」も登場 スターキャンプは、1991年から続く三菱自動車が主催する名物オートキャンプイベント。これまで1万組以上の家族が参加し、自然の尊さを学びながら、家族や仲[…]