結論「この車、暮らせます」正直ズルい、想像以上の完成度。走って、泊まって、積める。ぶっちゃけ全部できる。│月刊自家用車WEB - 厳選クルマ情報

結論「この車、暮らせます」正直ズルい、想像以上の完成度。走って、泊まって、積める。ぶっちゃけ全部できる。

結論「この車、暮らせます」正直ズルい、想像以上の完成度。走って、泊まって、積める。ぶっちゃけ全部できる。

ファミリーで使える本格キャンピングカーを探すと、最終的に行き着くのがハイエースがベースになるということだ。今回紹介するkatomotorが手掛ける「ZOO」は、リビング、ベッド、収納という旅に必要な要素を、過不足なく一台にまとめ上げたモデルとして存在感を放っている。停車時は対面式、走行時は前向きというダイネットの可変性や、取り外し可能な二段ベッドなど、実用性を突き詰めたレイアウトが特徴だ。大人数での移動から家族旅、さらには長期滞在までを視野に入れたZOOは、“使えるハイエースキャンパー”の代表格と言える。

●文:月刊自家用車編集部

ハイエースを選ぶ理由が詰まった一台

ZOOのベースとなるのは、ハイエース。存在感のあるボディは、キャンピングカーとしての余裕を確保するための前提条件とも言える。室内高と全長を最大限に活かすことで、居住空間に無理のないレイアウトを成立させている点が、このモデルの出発点だ。

ガソリン、ディーゼルの両エンジンを選ぶことができ、2WDと4WDの設定も用意される。使用環境や走行距離、冬季の利用頻度に応じて選択できる柔軟さは、ハイエースベースならではの強みだ。単なる大きなキャンピングカーではなく、ユーザーの使い方に合わせて最適解を提示できる土台が整っている。

停車と走行で表情を変えるダイネットという発想

ZOOの室内でまず目を引くのが、ダイネットスペースの考え方だ。停車時には対面式として使用でき、スツールを組み合わせることで大人5人が向かい合ってくつろげる空間が生まれる。一方で、走行時には全員が前向きに座れるようシートアレンジが可能となっており、安全性と快適性を両立している。

キッチンや冷蔵庫がダイネットのすぐ近くに配置されている点も見逃せない。食事の準備や片付けがスムーズに行え、車内での動線に無駄がない。長時間を過ごすキャンピングカーだからこそ、こうした細かなレイアウトの積み重ねが、使いやすさに直結する。

家族旅を想定したベッド構成の完成度

就寝スペースは、ZOOの性格を最も分かりやすく示すポイントのひとつだ。ダイネットを展開することで、最大2名が就寝可能なベッドが現れる。リビングからベッドへの転換もシンプルで、就寝前の準備に手間がかからない。

さらにリヤには、取り外し可能な二段ベッドを装備。乗車人数は4〜7名で、ファミリーやグループでの利用にも対応する。下段ベッドを外せば、大型の荷物を積載するスペースとして活用できるため、旅のスタイルに合わせて室内を変化させられる柔軟性がある。人数が変わっても対応できる点は、長く使う一台として大きな魅力だ。

作業性を重視したキッチンと水まわり

ZOOのキッチンは、キャンピングカーに求められる最低限を満たすだけでなく、実際の使いやすさを意識した設計となっている。シンクはフタを閉めることで作業スペースとして使える構造で、調理時の手狭さを感じにくい。

清水・排水タンクはいずれも20リットル容量で、エントランス付近に配置されている。これにより、タンクの出し入れがしやすく、補給や排水の作業もスムーズだ。旅先でのちょっとした手間を減らす工夫が、日常的な使い勝手を底上げしている。

収納力とフリースペースが生む余裕

キャンピングカーでは、収納力がそのまま快適性につながる。ZOOでは、リヤ下段ベッド下に左右独立式の引き出し収納を備え、寝具やアウトドア用品、着替えなどを効率よく収められる。引き出し式のため、荷物の出し入れも容易だ。

下段ベッドと収納ユニット自体が取り外し可能という点も、このモデルの特徴と言える。自転車や大型ギアなど、通常のキャンプ道具を超える荷物を積む場合でも対応できる。固定された間取りではなく、使い手に委ねられた余白があることで、ZOOは多用途な一台となっている。

ボディ仕様の選択肢がもたらす個性

ZOOは、ノーマルボディに加えて、オリジナル架装である「イルデルフィーノ仕様」を選べる点も特徴だ。外観の印象や装備内容に違いが生まれ、より自分のスタイルに近い一台を仕立てることができる。

キャンピングカーは単なる移動手段ではなく、生活空間であり、趣味の道具でもある。だからこそ、見た目や仕立てにこだわれる余地があることは重要だ。ZOOは、実用性を重視しながらも、オーナーの価値観を反映できる余白をしっかりと残している。

ハイエースキャンパーの王道を行く理由

ZOOは奇抜な装備や新機軸で注目を集めるタイプのキャンピングカーではない。その代わり、長年培われてきたハイエースキャンパーの王道を、現代的な使い方に合わせて丁寧に磨き上げている。

大人数で移動でき、しっかり泊まれて、荷物も積める。その当たり前を高い完成度で実現しているからこそ、ZOOは多くのユーザーにとって現実的な選択肢となる。初めての本格キャンピングカーとしても、買い替えを検討する層にとっても、納得感のある一台だ。

写真ギャラリー


車内はシートとテーブルを組み合わせたレイアウト。

1列目のシートを前に倒すことで、2シートを確保することができる。


2列目、3列目のシートは座面が広く快適な座り心地。


テーブルは使いやすくも邪魔にならない適度なサイズ感。用途に応じて取り外し可能だ。
壁側は窓になっている。木製の枠のつき、車とは思えない仕上がりに。

左側にはシンクを備えたキッチンカウンターが設置されている。
スライドドア側の側面には冷蔵庫も。

上部には棚が設置されており、収納力も高い。

3列目のシートの裏にはクローゼットが配置されている。

バックドア側から見た車内。
後部は2段ベッドとなっている。

後部のフラットシートは上下段ともにクッション性が高く快適。

また、下段のシート下も収納スペースとなっている。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。