
●文:月刊自家用車編集部
ステップワゴン:モデル概要
ステップワゴンは、ホンダが発売する最大8名が乗車できるミニバンだ。現行のモデルで6代目となる。シンプルなデザインを追求した「AIR(エアー)」と、重厚なグリルなどを採用した迫力ある佇まいの「SPADA(スパーダ)」の2タイプがラインナップされている。また、ボディサイズの拡大に伴い、室内空間も拡張。国内のホンダ車史上最大の室内空間が実現され、ファミリーカーとして完成度の高いモデルだ。
【HONDA ステップワゴン e:HEV SPADA (2022年5月モデル)】
●全長×全幅×全高(mm):4830×1750×1840 ●ホイールベース(mm):2890●車両重量(kg):1840●乗車定員:7名 ●パワーユニット:1993cc直4DOHC(145ps/17.8kgf・m)+モーター(135kW/315N・m)●トランスミッション:電気式CVT ●WLTCモード総合燃費:19.6km/L ●ブレーキ:油圧式ベンチレーテッドディスク(F)/油圧式ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソン式(F)/車軸式(R) ●タイヤ:205/60R16
ステップワゴン:スタイリング&パッケージ
エクステリアは、シンプルでどんなシーンでも似合うフォルムとなっており、初代ステップワゴンを思わせる外観だ。「どんな席でも快適な居住性を」というコンセプトのもと、3列目シートに座った際の視界に配慮した水平基調のデザイン。ボンネットの見切りもよく、大きく開けたフロントガラスと相まって、運転中のストレスはかなり低減されている。
「AIR (エアー)」は、無駄な装飾などを排除したシンプルなエクステリア。細部に施されたメッキモールが、さりげない上質感を演出している。
「SPADA (スパーダ)」は、厚みのあるリヤバンパーなどを装着し、リヤに向けて流れるような造形となっている。また、精悍なフロントマスクや細部のメッキパーツなどの装飾で、プレミアム感を高めたエクステリアに。
さらにスパーダには、メッキパーツをプラチナクローム仕上げにするなど、上質感が高められたプレミアムラインが設定されている。
e:HEV SPADA PREMIUM LINE
ステップワゴン:インパネ内装&シート
インパネまわりは、シンプルかつ直線的なレイアウトで運転中の視界の安定に効果的。スイッチ類の配置も視界の妨げにならず、ストレスフリーだ。さらに、水平基調のデザインがもたらす、視界ぶれの低減により、どの席でも乗り物酔いを起こしにくいのもポイント。
2列目はベンチシートとキャプテンシートが用意され、キャプテンシートにはオットマンが装着されるなど、広々とした足元空間が魅力的。
狭くなりがちな3列目シートも、ボディサイズの拡大によって窮屈感が低減された。厚みのあるクッションが採用されるなど居心地も追及されている。
また、従来のステップワゴンで採用されていた横開け可能な「わくわくゲート」は廃止され、縦開けのリヤゲートとなっている。なお、3列目は床下格納式。
ステップワゴン:パワートレーン
ステップワゴンのパワートレーンは、ガソリンとハイブリッドの2タイプ。ガソリンモデルにはアクセルに対する応答性がよく、高速巡行時などにはターボが活躍する1.5L VTECターボエンジンを採用。
ハイブリッドモデルは、従来のハイブリッドよりもEVに近いe:HEVが採用された。ステップワゴンのe:HEVは、2.0Lエンジンに走行用と発電用のモーターを組み合わせたタイプで、モーターによるスムーズな走り出しから、高速巡行時にはエンジンを活用するなど、燃費性能と走行性能が両立されている。
ステップワゴン:モデル変遷
【2022年5月:初期型】人気のステップワゴンがフルモデルチェンジ
6代目となるステップワゴンが登場。国内のホンダ車史上最大の室内空間や、完成度の高いe:HEVを採用するなど、ファミリーカーとしてさらに洗練された1台となった。月間販売計画台数は5000台。
【2023年3月:価格改定】原材料価格などの高騰に伴い、価格改定を実施
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、ステップワゴン含む3車種の価格が改訂された。ステップワゴンは各グレードにつき約5万円ほどの値上がりとなった。
【2024年6月:最新型】原材料価格などの高騰に伴い、2度目の価格改定
原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、ステップワゴン含む4車種の価格が改訂された。ステップワゴンは各グレードにつき約11万円ほど値上がり、登場から2度目の価格改定となる。
●ステップワゴン グレードバリエーション&価格 | ||
パワートレーン | グレード【トランスミッション】 | 価格【FF/4WD】 |
1993cc直4DOHC(145ps/17.8kgf・m)+モーター(135kW/315N・m) | e:HEV AIR (7名乗り) 【電気式CVT】 | 355万3000円/- |
e:HEV AIR (8名乗り) 【電気式CVT】 | 357万5000円/- | |
e:HEV SPADA (7名乗り) 【電気式CVT】 | 385万/- | |
e:HEV SPADA (8名乗り) 【電気式CVT】 | 387万2000円/- | |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE (7名乗り) 【電気式CVT】 | 406万6700円/- | |
1496cc直4DOHCターボ(150PS/20.7kgf・m) | AIR (7名乗り)【CVT】 | 316万9100円/341万1100円 |
AIR (8名乗り)【CVT】 | 319万1100円/343万3100円 | |
SPADA (7名乗り)【CVT】 | 346万61000円/368万6100円 | |
SPADA (8名乗り)【CVT】 | 348万8100円/370万8100円 | |
SPADA PREMIUM LINE (7名乗り)【CVT】 | 371万9100円/387万3100円 |
ステップワゴン:最新値引き&納期情報(2024年9月現在)
- 車両本体目標値引き額:30万円
- 納期の目安:1~2か月
- リセール予想:C+
基本的に値引きは緩め。何も言わずとも20万円前後を提示してくるケースが多いが、さらに上乗せを狙える。競合にはノア/ヴォクシーやセレナを出すと効果的。経営の違うホンダ販売店同士の争いに持ち込むとなお良し。付属品含めて35万円~40万円値引きできれば大成功だ。
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