なんだこれ?「!」マークの標識が表す意味に迫る

●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
道路標識は、クルマの運転者/歩行者にとって非常に重要な情報を伝える役割を果たしています。
教習所ではさまざまな道路標識を学びますが、進入禁止/駐停車禁止といったよく目にする重要な標識からあまり見かけないという標識も数多く存在します。
特に”!”マークの標識は、一見すると意味がわかりにくく、見かけたことがあるという人の方が少ないのではないでしょうか。
実はこの”!”は非常に重要な意味を持っています。いったいどのような意味を表しているのでしょうか。
レアすぎる標識?”!”マークは何を表している?
道路にはさまざまな危険が潜んでおり、これらの危険を知らせるためのものが”警戒標識”です。
よく目にする警戒標識としては、交差点あり/幅員減少/動物注意/スリップ注意などがあります。
しかし、これらの標識ではすべての危険を具体的に示すことは難しい場合があります。
そこで登場するのが”!”マークの標識、すなわち”その他の危険標識”です。
この標識は、具体的な危険を示すことができない場所、たとえば路肩がぬかるんでいて脱輪の危険がある場所/横断する歩行者が多い道路などが挙げられます。
“!”標識はその他の警戒標識では表現できない警戒事項を表している標識ということです。この標識に遭遇した際は、特に注意深く運転することが求められるでしょう。
実際に、新潟県村上市羽黒町内の市道には、”!”の標識が設置されており、その理由としては、下り坂からの急カーブ/合流車に注意するための警戒標識として設置されているようです。
「その他の危険」警戒標識がある道路には、何かしらの危険がある。十分に注意して走行することが求められる。
元々”!”の標識は”注意”/”危険”という2種類の警戒標識だったとされています。
注意/危険の標識は、道路上における注意事項や危険を知らせるために設置されていましたが、道路状況の変化に伴って注意事項が細分化されていきました。
幅員減少/信号機あり/上り急勾配あり/落石注意などで細分化されたことで元々の2標識は役割を失い、カバーできない危険に対して新しく制定された標識が”!”となりました。
なお、この標識には”幽霊が出る場所に設置される”という都市伝説もあると言われていますが、これはあくまで都市伝説です。
山奥/普段通らない道路などには特殊な危険があり、そのような場所がたまたま幽霊が出そうな場所であるということから、このような都市伝説が生まれたのかもしれません。
他にもまだある!変わった標識たち
ちなみに”!”マークの標識以外にも、道路上にはさまざまな変わった標識が存在します。
たとえば、特定の地域/状況に応じて設置される”ラウンドアバウト”の標識が挙げられます。
ラウンドアバウトは環状交差点とも呼ばれる交差点の一種で、中心の島の周囲を周回する方式のうち、一時停止/信号機がないといった特徴をもった交差点のことです。
ラウンドアバウトの標識は青地に白矢印ですが、似たデザインに”ロータリーあり”の標識があります。こちらは黄色地に黒矢印のデザインとなっており、どちらを指しているのか見間違えないように十分に注意することが求められます。
最近は日本でもラウンドアバウト(環状交差点)が徐々に増えてきたので、この標識と出くわす可能性も少なくはない。
また、さまざまな動物の形をした”動物飛び出し注意”の標識は、鹿/熊などをはじめ猿/ウサギなどバリエーションの豊富さが特徴です。
ヤンバルクイナやツシマヤマネコ、キツネなど地域ごとに動物に合わせたユニークな標識が採用されており、日本全国で約35種類の動物に対して160種類以上の標識があるといわれています。
そして鉄道の踏切付近に設置されている”踏切注意”の標識の中には、一般的な電車が描かれたものとは異なり、汽車が描かれたものもあります。
これは標識が作成された年代には汽車が中心であったため、踏切を示す標識として汽車のデザインが使用されていると言われています。
これらたくさんの標識が、クルマの運転者/歩行者にとっての安全を守るための重要な情報源となっているのです。
ドライバーは標識から適切な意味を汲み取るためにも、これらの標識について適切に理解し、安全運転を心掛けることが大切です。
道路標識は、私たちの安全を守るための重要な情報を提供しています。
特に”!”マークの標識は、具体的な危険を示すことができない場所に設置されるため、見かけた際は十分な注意が必要です。
また日本国内には変わった標識も多く存在します。道路を安全に利用するためには、これらの標識の意味を正しく理解し、注意深く運転することが求められます。
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