
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
私たちの日常生活に大きく貢献している信号機ですが、その運用に伴う電気代についてはあまり注目されていません。
全国各地に設置されている信号機は、交通の流れをスムーズにするために欠かせない存在ですが、信号機が消費する電力とそれに伴うコストは一体どれほどになるのでしょうか。
都内に設置されている信号機の電気代っていくら?
信号機の設置台数は、地域の交通量や都市計画によって大きく異なります。
警察庁HPに掲載されている「都道府県別交通信号機ストック数」によると、2024年現在で東京都には1万6,000台以上の信号機が設置されているそうです。
次点で多いのが愛知県の約1万3,000台、それに続いて北海道では約1万2,900台の信号機が設置されているとのこと。
信号機の設置台数が多いということは、それだけ多くの交通が存在し、さまざまな人々が毎日の移動に利用しているということを意味します。
特に交通量の多い都市部では、車だけでなく歩行者や自転車の安全を守るためにも信号機が不可欠と言えるでしょう。
信号機の電気代を考えるにあたって重要なのは、電球式とLED式のランプの違いです。
従来の信号機は電球式が主流でしたが、視認性の向上/長寿命化/省エネルギー効果などの観点から各都道府県でLED化が進んでいます。
また信号機全体のうち、LED式は約69%以上を占めており、東京都ではすでに100%LED化が完了しています。
信号機1台にかかる電気代の情報は公開されていないため、現在主流のLED式の消費電力をもとに電気代を考えてみましょう。
現在設置されている信号機の多くは、LEDを採用している
まず前提として、1台のLED式信号機が1時間に消費する電力は、15W程度と言われています。
それを踏まえると、1日24時間連続で稼働した場合は1台あたりで1日360W、つまり0.36kWhを使用するということに。
東京都の電気料金が1kWhあたり31円と仮定すると、信号機1台の1日にかかる電気代は約11.16円と考えられます。
次に都内全体で考えると、1万6,000台の信号機が日々消費する電力は合計5,760kWhなので、1日の電気代は約17万8,560円です。
これを月間に換算すると約535万6,800円、年間に換算すると約6512万4,400円の電気代がかかっていると考えられます。
従来の電球式の消費電力は70Wと言われているため、もしすべての信号機が電球式だったとすると、年間の電気代が非常に高額になってしまうことは想像に難くありません。
LED技術は従来の電球式と比較して大幅に電力消費を削減しており、今後もLED化の波は進んでいくと言えるでしょう。
日常生活の中で頻繁に利用される信号機ですが、運用にかかる電気代がどのように支払われているのかはあまり知られていません。
では、この電気代は一体誰が支払っているのでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、信号機の電気代は地域の警察署が負担しています。
信号機は公共の安全を確保するための重要な設備であり、その維持管理は公的な責任の範疇に入ります。
具体的には、各都道府県の警察が所轄するエリア内の信号機にかかる電気代を支払っているとのこと。
信号機は基本的に日夜稼働しているため、その電気代はかなりの高額であることが予想される
この費用は警察の予算に含まれており、その源泉は私たちの税金を通じて賄われています。
信号機は単なる交通の流れを制御する装置ではなく、市民の安全を守るための重要なインフラとして、日々運用されているようです。
このように、東京都をはじめとする大都市では、意外と高額な信号機の運用コストがかかっていることがわかりました。
信号機1台あたりの電力消費はわずかでも総数が多いため、合計の電気代はかなりの額になります。
LED式は従来の電球式と比較して大幅に消費電力を削減しており、これからもLED式信号機がますます普及していくだろうと考えられます。
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