
スバルブースのアドベンチャーコーナーに展示された「フォレスター」と、日本では未発売の新型「アウトバック」には、まるで年初に盛り上がるクルマのイベント、オートサロンに展示されるカスタムカーを思わせるワイルドな出で立ちが与えられていた。この2つの仕様は北米市場で人気のカスタムグレード、その名も荒野や原野を意味するWilderness(ウイルダネス)と名付けられたモデルたちだ。
●文:月刊自家用車編集部(横田晃)
ワイルドでタフ。北米で人気を集めるスバルのワイルド仕様
アメリカでは広大な国立公園などの中に、大自然を縫って走る長大な未舗装のトレイルロードが各地にあり、そこを走ること自体に挑む、文字通りのアドベンチャードライブが人気だ。
JMSで公開された現行フォレスターのウィルダネス仕様。
ウイルダネスは、そうしたユーザーを意識してノーマル車より悪路走破性を高め、アドベンチャードライブをサポートする装備も加えたメーカー製カスタム仕様になる。
北米向けには、2022年から設定されていた先代フォレスターとアウトバックに加えて、2024年からは現行クロストレックにも設定されている。
カスタム仕様と言ってもアクセサリーだけではなく、ノーマル車より最低地上高を高め、急斜面でアゴや尻を打たないよう、アプローチアングルやデパーチャーアングルも高めていることも、ウィルダネスの特徴のひとつ。
専用LEDフォグランプも装備することで、フロントマスクもタフで荒々しいテイストを強化している。
スバルのウィルダネスシリーズは、タフな外装デザインも話題を集める理由のひとつだが、悪路走破性を高めるため、最低地上高やアングルをアップし、さらに専用タイヤとローギア化で走破力も向上。タフギアを名乗るにふさわしい内容も与えられている。
ギア比もローギア化して悪路での駆動力を向上させており、タイヤもスペアタイヤもふくめてノーマルのロードタイヤから、専用17インチホイールと彫りの深いAT(オールテレイン)タイヤに変更される。
専用LEDフォグランプも装備することで、フロントマスクもタフで荒々しいテイストを強化している。
フォレスターは代を重ねるごとに本格的な色気を持つSUVへと成長してきているが、ウイルダネスはそんなフォレスターのキャラに良くマッチしている。クロスカントリーが似合う、タフなイメージは、とても魅力的だ。
待望される国内導入だが、その予定は…
もう一台のアウトバックは、北米で発売された新型アウトバックは、日本では発売されていないモデル。
1995年に登場した世界初のクロスオーバー車という歴史があり、初代は車高の高いレガシィツーリングワゴンというたたずまいだったが、それから30年後にデビューした新型は、SUVとしての貫禄さえ感じさせるまでになっている。こちらのウイルダネスでは、アウトドアシーンでの機能性と走破性にさらなる磨きをかけて、頼れる相棒感が強調されていることが特徴だ。
ノーマル車より一歩先までたどり着けるクルマ、と開発者が語るウイルダネスは、現時点では「国内導入の予定はない」という。
ただ、日本でも大自然に分け入り、釣りやハンティング、オフロードドライビングなどを楽しむ本格派はもちろん、アウトドアのムードを楽しむライトなユーザーにも、大きな注目を集めるのは確実。もったいないな〜と思っているファンは、スバルが思っている以上に多いはずだ。
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