
ジャパンモビリティショーでは、パフォーマンスとアドベンチャーという、2つのピラー(軸)でブランドの個性を表現していたスバルブースだが、コアなクルマ好きの視線を集めそうなのが、パフォーマンスエリアに並ぶ世界初公開の2台のコンセプトカーだ。特に内燃機モデルの「Performance B-STI concept」は、この先のスバルスポーツの行く末を占う存在として、大きな注目を集めるのは間違いないだろう。
●文:月刊自家用車編集部(横田晃) ●写真:月刊自家用車編集部
市販車として、なるべく手ごろな価格を目指す
WRCやスーパー耐久でのスバルWRX-STIの活躍に胸を高鳴らせたファンにアピールするのは、ガソリンエンジン車の「Performance B-STI concept」だ。
「Performance B-STI concept」。スバルブースの中でも大きな注目を集めていた。
この6月のスーパー耐久で「開発中」と明言されていた高性能スバルがいよいよ形になった格好だが、開発陣に話を聞くと、どうもこれは完成形ではない模様だ。
開発者によると、「今まで磨き上げてきたスバルの技術を組み合わせて、どこまで行けるかに挑んだ」というもの。レースなどを通じて、みんなで育てるベースモデルだという。
4ドアセダンのボディからハッチバックボディに戻している理由は、オーバーハングを短くすることで、よりコンパクトなボディとし、スポーツ性を追求した結果とのこと。
マルチスポークの軽量ホイールには、STIロゴが入った高性能ブレーキキャリパーが組み合わされる。ドリルドローターが採用されるなど、サーキット走行も視野に入れた設計も見どころ。
気になるメカニズムは、シンメトリカルAWDと新世代ボクサーターボを組み合わせた、ICE(内燃機関)車の最高峰ユニットを搭載。
ちなみに興味深いのが、想定される価格設定。従来のSTIシリーズは、スバルのモデルラインアップの最上位に位置するステイタス車だったが、それに見合った高性能や凝りに凝った内装加飾で、誰にでも手の届く価格やキャラクターではなくなってしまったという反省があるという。
そこで、B-STIでは、高性能は担保したうえで、市販車としてはなるべく手ごろな価格で手に入り、社外のチューナーも参加してみんなで進化させる、いわば素材としてのスポーツカーを目指すとのこと。だからあえて操る愉しさのある6速MTの搭載も考えているという。
BRZの後継も、託される可能性大
じつはトヨタの次期86は、トヨタの独自開発とも噂されている。そうなるとスバルのBRZは一体どうなるのだろうか? 後継モデルのベースとなるのは? そんな憶測が飛び交う中で今回のJMS2025で中に発表されたのがこの「Performance B-STI concept」。これからのスバルの純スポーツモデル系譜を受け継ぐ存在になるかもしれない重要なモデルなのは間違いない。
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