気にしたことなかったかも…信号機の電気代っていくら?
![](https://jikayosha.jp/main/wp-content/uploads/2024/04/TOP-5.jpg)
●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.
私たちの日常生活に大きく貢献している信号機ですが、その運用に伴う電気代についてはあまり注目されていません。
全国各地に設置されている信号機は、交通の流れをスムーズにするために欠かせない存在ですが、信号機が消費する電力とそれに伴うコストは一体どれほどになるのでしょうか。
都内に設置されている信号機の電気代っていくら?
信号機の設置台数は、地域の交通量や都市計画によって大きく異なります。
警察庁HPに掲載されている「都道府県別交通信号機ストック数」によると、2024年現在で東京都には1万6,000台以上の信号機が設置されているそうです。
次点で多いのが愛知県の約1万3,000台、それに続いて北海道では約1万2,900台の信号機が設置されているとのこと。
信号機の設置台数が多いということは、それだけ多くの交通が存在し、さまざまな人々が毎日の移動に利用しているということを意味します。
特に交通量の多い都市部では、車だけでなく歩行者や自転車の安全を守るためにも信号機が不可欠と言えるでしょう。
信号機の電気代を考えるにあたって重要なのは、電球式とLED式のランプの違いです。
従来の信号機は電球式が主流でしたが、視認性の向上/長寿命化/省エネルギー効果などの観点から各都道府県でLED化が進んでいます。
また信号機全体のうち、LED式は約69%以上を占めており、東京都ではすでに100%LED化が完了しています。
信号機1台にかかる電気代の情報は公開されていないため、現在主流のLED式の消費電力をもとに電気代を考えてみましょう。
現在設置されている信号機の多くは、LEDを採用している
まず前提として、1台のLED式信号機が1時間に消費する電力は、15W程度と言われています。
それを踏まえると、1日24時間連続で稼働した場合は1台あたりで1日360W、つまり0.36kWhを使用するということに。
東京都の電気料金が1kWhあたり31円と仮定すると、信号機1台の1日にかかる電気代は約11.16円と考えられます。
次に都内全体で考えると、1万6,000台の信号機が日々消費する電力は合計5,760kWhなので、1日の電気代は約17万8,560円です。
これを月間に換算すると約535万6,800円、年間に換算すると約6512万4,400円の電気代がかかっていると考えられます。
従来の電球式の消費電力は70Wと言われているため、もしすべての信号機が電球式だったとすると、年間の電気代が非常に高額になってしまうことは想像に難くありません。
LED技術は従来の電球式と比較して大幅に電力消費を削減しており、今後もLED化の波は進んでいくと言えるでしょう。
日常生活の中で頻繁に利用される信号機ですが、運用にかかる電気代がどのように支払われているのかはあまり知られていません。
では、この電気代は一体誰が支払っているのでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、信号機の電気代は地域の警察署が負担しています。
信号機は公共の安全を確保するための重要な設備であり、その維持管理は公的な責任の範疇に入ります。
具体的には、各都道府県の警察が所轄するエリア内の信号機にかかる電気代を支払っているとのこと。
信号機は基本的に日夜稼働しているため、その電気代はかなりの高額であることが予想される
この費用は警察の予算に含まれており、その源泉は私たちの税金を通じて賄われています。
信号機は単なる交通の流れを制御する装置ではなく、市民の安全を守るための重要なインフラとして、日々運用されているようです。
このように、東京都をはじめとする大都市では、意外と高額な信号機の運用コストがかかっていることがわかりました。
信号機1台あたりの電力消費はわずかでも総数が多いため、合計の電気代はかなりの額になります。
LED式は従来の電球式と比較して大幅に消費電力を削減しており、これからもLED式信号機がますます普及していくだろうと考えられます。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トリビア)
使い分けには意味がある!サイレン音の違いとは 消防車をはじめとした緊急車両のサイレンは、非常事態を知らせる重要な役割を果たしています。しかし、日常の中でサイレンを耳にする機会は多くても、その違いを理解[…]
やりがち?エンジンをかけたままクルマから離れる行為 エンジンをかけたままクルマから離れる行為は、交通法規により禁止されています。この行為をおこなった場合は”停止措置義務違反”に違反する行為にあたり、違[…]
汚れが洗い流される?梅雨の時期は洗車しなくても良いのか 車の外装は、汚れ/塩分/酸性雨/鳥のフンなど、さまざまな要素によって常にダメージを受けています。これらの汚れを放置しておくと、塗装が傷ついたり、[…]
商業施設の駐車場で見かける「右折入庫禁止」とは? そもそも道路標識には”本標識”と”補助標識”の2種類が存在します。本標識とは国土交通省や自治体が設置している標識で、下記の4種類に分類されます。 まず[…]
いったいなぜ?”助手席”と呼ぶ理由とは? 実は、”助手席”という表現は日本独特のものであり、英語圏では”Passenger Seat”、つまり”乗客席”と呼ばれます。これは英語圏/日本の文化的背景が違[…]
人気記事ランキング(全体)
コスパの高さは最高クラス 外壁や玄関の掃除、洗車などで活躍する高圧洗浄機。人力では落とせない頑固な汚れを落とすことができるため、家庭での使用も増えてきている。しかし、高圧洗浄機は価格が比較的高く、なか[…]
→2人暮らしができるレベルのキャンパーとは ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースは[…]
8月1日より、全国各地でフロンクスの実車を展示する、先行展示会を開催 追加した情報は、エクステリア、およびインテリアデザインやカラーラインアップに加え、チーフエンジニアやデザイナーのインタビュー動画な[…]
上級を意識した内外装仕立てで、新たなユーザー層の獲得を狙う 「新しいコンパクトSUVの市場を切り拓く」そんな狙いを持って、この秋インドから日本国内への導入が予定されている新型フロンクス。コンパクトカー[…]
Screenshot 標準車とは全く異なるワクワクするスタイリング、ボディカラーは全9色を展開 本日7月25日にスズキ「新型スペーシア ギア」の先行情報が公開された。現行スペーシアの優れた基本性能の高[…]
最新の投稿記事(全体)
耐水&耐荷重もバッチリ 「ハードシェルソーラーセンサーライト」は、駐車場や庭にピッタリな地面に設置できるソーラー充電式ライト。IPX7の防水性能と耐荷重に優れ、耐荷重約1tで車で踏んでも壊れない頑丈な[…]
ベース車両は日産のNV200バネット ベースとなる車両は日産のNV200バネット。 荷室が広くカスタムの自由度が高い。一方で、キャラバンより小ぶりなため、運転しやすく駐車スペースで悩むことも少ない。4[…]
新型LBX MORIZO RR実力チェック 新型オーラNISMO詳細解説 新型フロンクス先行試乗リポート! 今こそ買いたい!注目モデル10選! 人気ミニバン BEST BUY WLTCモード燃費付き […]
ベース車両はトヨタのハイエース ベースの車両はトヨタのハイエース。カスタムの幅が広く、アウトドアを中心としたユーザーに、非常に人気の高い車だ。 ハイエースはなんと言ってもクラス最大級の荷室の広さが魅力[…]
愛車に個性を持たせよう! カーショップコネクトでは、エプロンや被せるような汎用タイプとは違い、クルマのシート形状ごとに型取りを行って、ジャストフィットするシートを販売している。色やデザインを自由に選ぶ[…]
- 1
- 2