免許取得したての人はしばらくは「初心運転者期間」に突入する! これって何

  • 2024/03/16
  • [CREATOR POST]Peacock Blue K.K.

●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.

運転免許を手に入れたその瞬間から、ドライバーは「初心運転者期間」に突入します。

この期間は学びと成長の機会であり、ドライバーとしての基礎を築くための重要な役割を持っています。

しかし、実際は初心運転者期間にどんなルールが課せられるのか理解していない人も多いでしょう。

では、免許を取ったばかりのドライバーにとって大事な初心運転者期間にはどのような意味があるのでしょうか。

初心運転者期間ってなに?いつまで続くの?

運転免許を取得すると日本の道路交通法に基づき、新たなドライバーは初心運転者期間という重要なフェーズに入ります。

この期間は、初心者ドライバーが運転技術の向上と交通ルールの理解を深めるための大事な期間です。

具体的には、原付免許/普通免許/準中型免許/普通二輪免許/大型二輪免許を取得した日から、停止中の期間を除く1年間が初心運転者期間と定められています。

この期間中、初心者ドライバーは自動車の前後に「初心者マーク」、一般的には「若葉マーク」として知られる標識を表示することが義務付けられています。

初心者マークはほかのドライバーに対して、マークを付けたクルマを運転している人が免許を取得したばかりで、特別な注意や配慮が必要であることを伝えるのが主な役割。

また、初心運転者期間中のドライバーは、交通違反に特に注意しなければなりません。

なぜなら、この期間に犯した違反は、通常よりも重い処分を受ける可能性があるからです。

初心者運転期間は一年と長い。その間にしっかりと運転スキルを磨いておきたい

たとえば、初心運転者期間内に事故/交通違反を起こして一定以上の違反点数を累積すると、初心運転者講習を受講する必要が生じます。

具体的には、1点/2点の違反を繰り返して合計点数が3点以上になった場合、もしくは1回の違反で3点が付き、そこからさらに1点以上の違反をした場合には受講が必要となります。

なお、1回の違反で4点以上が付いた場合も、同様に初心運転者講習を受ける必要があります。

この講習は、交通ルールの再確認と運転技術の向上が目的とされており、運転適性検査/運転実技/講義/グループディスカッションなどが主な講習内容です。

講習時間は、普通免許/準中型免許/普通二輪免許/大型二輪免許が7時間、原付免許が4時間で、公安委員会より指定された日時と自動車教習所で実施されます。

初心運転者講習を受けなかった場合や、初心運転者講習を受けたあとの初心運転者期間中の違反点数が再び3点以上になった場合は、再試験を受けなくてはいけません。

再試験を受けなかった、もしくは不合格となった場合は免許が取り消されてしまうので、通知を受け取ったらすぐに対応しましょう。

ただし、取消処分については欠格期間が設けられていないため、運転免許試験はいつでも受験可能です。

初心者マークの貼り方には決まりがある?

上述したように、運転免許を新たに取得したドライバーは、1年間初心者マークをクルマに表示することが法律によって義務付けられています。

では、この初心者マークは自分の好きな位置に貼ってもよいのでしょうか。

実は初心者マークの貼り方は道路交通法で定められており、正しい表示の仕方には決まりがあります。

初心者マークは車体の前方と後方2か所、地上から0.4m以上1.2m以下の高さに貼る必要があります。

この位置は、ほかのドライバーや歩行者から視認しやすくするために重要です。

初心者マークは、周囲の車両から見えやすい位置に貼る必要がある

初心者マークを貼る際は、フロントガラスやリアウィンドウの視界を遮らない位置を選ぶとよいでしょう。

また、マグネット式や吸盤式のマークを使用している場合でも、同様に視認性の高い位置に配置しましょう。

初心運転者期間中に初心者マークを表示しないで走行すると、道路交通法第121条の初心運転者標識表示義務違反に該当し、反則金4000円と違反点数1点が科せられることがあります​​。

そのため、免許取得から1年の間は必ず初心者マークを表示し、自分はまだ未熟な運転初心者だということを忘れないようにしましょう。

このように初心運転者期間には、初心者ドライバーの運転技術の向上と交通ルールの理解を深めるという大事な役割があります。

免許取得から1年の間は特に事故/交通違反に注意し、運転中の安全意識を高めましょう。

また、初心者マークを正しい位置に表示し、自分が運転初心者であることを周知することも大切です。

そして義務表示期間が終了したあとも、運転に関する知識や注意を怠らず、事故のない安全な運転を心がけましょう。

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