スペシャルモデル「BMW X7錦ラウンジ」発表【日本の伝統工芸を惜しみなく施しその魅力を高めたコンセプトモデル】

ビー・エム・ダブリュー株式会社は、BMW X7をベースにした日本オリジナルのコンセプトモデル「BMW X7錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」を発表した。

●まとめ:月刊自家用車編集部

「BMWと日本の名匠プロジェクト」第四弾モデルには、京都伝統工芸の技を注入

ラグジュアリーモデルと日本の伝統工芸による最高峰のコラボレーションを狙う「BMWと日本の名匠プロジェクト」。

その第四弾モデルとして発表された「BMW X7錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」は、高級感溢れる凛とした存在感と、ラグジュアリーに相応しい乗り心地、最大7人乗りを可能とする高い実用性を備えたBMW X7をベースに、日本の伝統工芸を惜しみなく施しその魅力を高めたコンセプトモデルになる。

2021年9月に発表された第三弾モデルBMW X7西陣エディション(NISHIJIN EDITION)」は、「『光』がうつろう、明るくクリーンな新時代のラグジュアリー空間」をコンセプトに、日中の光のうつろいを西陣織の芸術的な織面により、個性的な美しさを提案するモデルとして制作されているが、今回の「BMW X7錦ラウンジ」は、「BMW X7西陣エディション」から時間がうつろい、夜のとばりが下りた世界を表現。「『星』がきらめく、美に満たされたやすらぎの空間」をコンセプトに、京都伝統工芸の技による星空の広がりを意識させるモデルに仕立てられている。

なお、コンセプトモデルの名称に「錦」を用いたのは、「錦」は色とりどりの糸で織られた絹織物だけでなく、自然の彩りや「心の錦」「錦心」など心の美しさを表す単語であることと、「錦」の語源は「二色」であることから「夜のとばりがおりて輝く星」と「二つの美しい色できらめく世界」がコンセプトモデルの持つラウンジ空間のイメージと合致することに由来する。

第四弾モデルとして発表された「BMW X7錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」。

工芸架飾:川島織物セルコンによるフロア・マット

川島織物セルコンは、1843年に京都で創業した織物メーカーであり、古くは明治宮殿、近年では京都迎賓館や数々のラグジュアリー・ホテルに織物を納入するなど、その唯一無二のクオリティーが高く評価されている。

すべてのフロアマットは、川島織物セルコンによって仕上げられる。優しく包み込み、光り輝く安らぎの夜空を、一本の糸を部分的に染め分ける染色方法である絣染めを用いて表現することで、乗員を心地良い雰囲気に誘っている。デザインのテーマは宇宙であり、星の煌めきを表現するためにシルバー系の糸ではなく、敢えて、扱いが難しい絣を用いている。また、宇宙を表現するため、絣糸、紫、紺、黒の4色の中から選んだ5本を撚り合わせた7種類の撚糸を使用している。

工芸架飾:楽芸工房によるトリム

トリムおよびシフトスイッチ、iDriveコントローラー周りは、楽芸工房によるもの。広大な宇宙空間と煌めく星々を箔泊装飾で表現することで、車室内を豪華絢爛に彩っている。漆を接着剤として利用する技術を用い、漆を使う量を繊細に操ることにより、貼り付ける箔の輝き、色味を変化させ、繊細な輝きを演出している。

工芸架飾:kuska fabricと楽芸工房によるセンター・コンソール

楽芸工房は、京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業し、西陣織の特徴のひとつである引箔の製造を行なっている企業。kuska fabricは1936年にちりめん製造販売業を開始した企業。1つ 1つの素材と対話をし、1越しひとこし職人の手仕事から生まれる豊かな膨らみと陰影、そして優しい風合いを未来に届けている。

センターコンソールは、kuska fabricと楽芸工房によるもの。宇宙空間の果てしない広がりを丹後織と箔装飾で表現することで、日本独特の和のイメージと、ドイツのクラフトマンシップを融合させている。「星がきらめくやすらぎの空間」をコンセプトに、機械を使用することなく手織りのジャガード織りにこだわり、さらに、4mm、3mm、2mmとレザーの太さを変えることによって平面的ではなく、繊細かつ立体的な仕上がりとすることで、その上に施された箔装飾によって星がきらめく世界観を表現する。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。