
スバルは、2025ニューヨーク国際オートショーにおいて、新型「アウトバック」(米国仕様車)を世界初公開した。
●まとめ:月刊自家用車編集部
走行性能の強化に加え、インフォテインメントシステムまわりも大幅な進化
スバル・アウトバックは、乗用車の快適性とSUVの機能性を融合させたクロスオーバーSUV。歴代モデルはその強みを磨き上げ続けたことで、いまやスバルのフラッグシップモデルに発展進化を遂げている。先代となる6代目は日本国内でも販売されているが、今年3月で注文受付が終了している。
今回発表された7代目となる新型は、「アドベンチャー」要素をより強く打ち出し走行性能を強化したほか、デザインや実用性、インフォテインメントシステムを中心に大幅な進化を実現している。
北米では2026年以降の導入を予定しており、「Premium(プレミアム)」、「Limited(リミテッド)」、「Touring(ツーリング)」、「Limited XT」、「Touring XT」、「Wilderness(ウィルダネス)」の6グレードを設定。詳細情報については、2025年後半に発表するとしている。
気になる国内仕様車の動向については、現時点では発表リリースに記載はないが、伝統のレガシィの系譜を受け継ぐモデルとして熱心なマニアが多いだけに、今後の展開にも期待したいところだ。
人気のウィルダネスはこんなスタイルに進化
よりアクティブなスタイルにデザインされた人気グレード「Wilderness(ウィルダネス)」も設定される。パワートレーンも2.4Lターボが搭載されるなど、上級グレードとして投入される。
アウトバック・Wilderness(ウィルダネス)。ルーフレールやフォグランプ、バックランプなどに施されたアルマイト仕上げのエクステリアアクセントで標準車とは大きく差別化されている。
新ウィルダネスには、新しい電子制御ダンパーを採用。電子制御ユニットとフロントサスペンションの加速度センサーが路面と車両の状況を検知し、減衰力をリアルタイムで制御することで、オフロードのみならずオンロードでも高い走行性能を発揮する。
アウトバック・Wilderness(ウィルダネス)。12.3インチのフルデジタルインストルメントクラスターと、大型の統合型スバル12.1インチマルチメディアプラスシステムが標準装備される。
新型アウトバックの概要(北米仕様車)
実用的な日常使いのクルマという原点を守りつつ、その象徴的なSUVスタイルを新たな方向へと進化。
エクステリアは、SUVらしい力強いプロポーションを強調した、先代よりもたくましいスタイリングに変化。
垂直に立ち上がりボディカラーで縁取られたヘッドライトと大型グリルにより頑丈な外観を強調するほか、フロント下部には、傷つきにくく空気力学も考慮されたテクスチャー処理を追加。街なかから自然の中まで、あらゆるシーンで存在感を強めている。
インテリアは、機能性と居住性をバランス良く両立させたリビングライクなデザインを採用。各グレードで異なる配色や素材を使用することで、個性を際立たせている。
荷室まわりもスクエアな開口形状による優れた積載性と大容量の荷室空間を実現。さらに、高強度のラダー式ルーフレールを採用することで、多様なアウトドアアクティビティに対応する機能性と、洗練されたデザインを両立。
パワートレーンは、改良型の水平対向2.5L直噴NAエンジンと、2.4L直噴ターボエンジンを設定。ステアリングには、2ピニオン式電動パワーステアリングを採用することで、よりダイレクトで自然なフィーリングと優れた応答性を実現。全グレードに改良型のX-MODEも搭載され、悪路走破性の向上も図られている。
アウトバック・Touring XT
アウトバック・Touring XT
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(スバル)
9月13日に富士スピードウェイで実車もお披露目 スバルBRZ「STI Sport YELLOW EDITION」は、「STI Sport」をベースにした特別仕様車。 ボディカラーには「サンライズイエロ[…]
もともと4WDはレース目的で造り出された駆動システムだった 4WDというとヘビーデューティなジープタイプのクルマを連想するが、ガソリンエンジン世界初の4WDはヒルクライムレースのために造り出されたもの[…]
フォレスター:モデル概要 6代目として登場した現行モデルは、レジャービークルとしての本質を追求し続けてきた歴代モデルのコンセプトを継承。スバル伝統の水平対向エンジンと独自の4WDシステムを採用するほか[…]
内外装をダークトーンでコーディネート 今回導入される「Black Selection」シリーズは、1.8L直噴ターボエンジンを搭載する「SPORT」「SPORT EX」をベースに、内外装をダークトーン[…]
シンメトリカル・レイアウトの祖は「スバル1000」にあり 今では完全にスバル車のアイデンティティになっている水平対向エンジンですが、歴史を辿ってみると、あるときに“戦力外通告”される寸前に陥っていたそ[…]
最新の関連記事(SUV)
「ピュア ポジティブ」が体現する、新しいフォルクスワーゲン 「ID.クロス コンセプト」は、人気の「T-クロス」クラスに属する電動コンパクトSUVとして、その手頃な価格帯が注目を集める。デザイン責任者[…]
グロッシーブラックのアクセントで存在感をプラス 今回導入される「XC60 Ultra B5 AWD Dark Edition」は、今年6月に内外装がリフレッシュされた最新のXC60マイルドハイブリッド[…]
55年の歴史に敬意を表した特別なレンジローバー 1970年の誕生以来、レンジローバーは「ラグジュアリーSUV」という新しいカテゴリーを創造し、そのセグメントを常に牽引してきたモデル。 快適な乗り心地と[…]
ボディカラー:MANUFAKTURカラハリゴールドマグノ(マット) 通常モデルでも人気のマットカラーを4色展開 今回導入される「Mercedes-AMG G 63 Black Accent Editi[…]
艶やかなグロッシーブラックのエクステリアパーツを採用 特別仕様車「XC40 Dark Edition」は、フロントグリルをはじめとする各所にグロッシーブラックのエクステリアパーツを採用し、スポーティな[…]
人気記事ランキング(全体)
全方位型のツインタイプの小型ファン 先日、ヘッドレストに装着するタイプの扇風機を愛車に導入したのだが、ファンとしてはオーソドックスな丸型タイプの扇風機も使う機会があったので、便利そうな2種を紹介してい[…]
前席は快適でも、後席は意外と暑くて不快な場合も… まだまだ強い日差しが照りつけるこの季節、車内の冷房の稼働は必須と言える。クルマに乗り込んで、涼しい風に当たって「はぁ〜涼しい…」と、ひと息ついていると[…]
2人旅に特化したゆとりある空間 TR540S Joinの魅力は、まず「2人旅に特化」と割り切った設計にある。就寝人数を2名(乗車人数は5名)に絞ったことで、車内レイアウトに余裕を生み出し、広々としたダ[…]
普段はコンパクトに収納、車に常備しておくのもアリ! 乗り物に関するグッズを多数展開するブランド「CAMSOP(キャムショップ)」が、人気のジムニーをモチーフにした便利なアイテムをリリースしたので紹介し[…]
乗用ミニバンの優れた居住性と走行性に車中泊のための快適機能をプラス メティオのラクネルシリーズはバンコンから軽キャンパーまで様々なタイプの人気モデルがそろうが、今回紹介するラクネル ステイ•スイートは[…]
最新の投稿記事(全体)
スズキのBEV世界戦略車が国内導入 新型eビターラは、2024年11月にイタリア・ミラノで初公開された、スズキのBEV世界戦略車第一弾となるモデル。 「Emotional Versatile Crui[…]
剛性の積み重ねが生む一体感 2024年に実施されたゲームチェンジャーとまで言われた20式から24式への進化。その革新的な変化と比べると、24式から25式への進化は「ブラッシュアップ」と表現するのが妥当[…]
コンパクトに収まるベース仕様 RS1+のベースとなるのは、スズキ・エブリイワゴン。標準設定としてベッドマット、カロッツェリアの楽ナビ、そして諸費用を含む構成になっている。軽キャンピングカーを求める人に[…]
プロポーショニングバルブの開発で、ブレーキ液圧を適正に制御 クルマは様々な要因で荷重変化が起こり、それによってタイヤの接地性が変化し、制動力が左右される。これを防ぐために開発されたのが前後のブレーキ液[…]
日本車が手本とした、美を優先する伊デザイン。その代表が117クーペ 日本において、商品のデザインが売れ行きを大きく左右することに最初に気づいたのは、松下電器器具製作所(後の松下電器産業、現パナソニック[…]
- 1
- 2