
釣具メーカーのDRESSが送り出した「5WAYヒートシュラフ AIRBORNE」は、釣り場やフィールドで身にしみる“冷え”という課題を真正面から捉えたアイテムだ。10カ所にヒーターを内蔵し、寝袋からブランケット、クッションにまで姿を変える柔軟性が特徴で、冬の釣行やキャンプ、車中泊を大きく変える存在になりそうだ。電熱ウェアのノウハウを背景にした機能性と、アウトドアアパレルのようなデザイン性を併せ持つ新しい防寒ギア。その実力に迫る。
●文:月刊自家用車編集部
釣り人が求めた“動ける寝袋”という発想が車中泊にドンピシャ
釣行の現場は、季節や天候の影響を容赦なく受ける。特に夜間や早朝の釣りでは、寒さによって集中力を削られることも珍しくなく、手先の冷えが動作に直接影響することも多い。DRESSが新たに開発した「5WAYヒートシュラフ AIRBORNE」は、こうした現場のリアルな悩みから生まれたという。
社内スタッフでさえ「釣り用の寝袋なんて要るのか?」と半信半疑だったが、試作を重ねていく中でその価値を実感し、今では手放せない存在になったという。電熱ウェアや釣り用ギアを長年手掛けてきたメーカーならではの現場感覚が、この製品の根底にある。
DRESSが積み上げてきた技術の結晶
DRESSは電熱ベストや防寒ウェアなどの製品でも知られ、釣り場での実用性を突き詰めてきたブランドだ。ヒーター技術とアウトドアデザインの両方に強いことから、快適性を犠牲にしない寝袋を作ることが可能になった。単なる「暖かい寝袋」ではなく、釣りの動きを阻害しない構造や、道具として扱いやすい可変性を備えている点が、メーカーの思想をよく表している。
ヒーター10カ所搭載の本格仕様
内部には高品質カーボンファイバーヒーターを計10カ所に配置し、腰や足元など冷えやすい部分を中心に効率よく暖める構造になっている。温度は三段階で調整でき、25℃から45℃まで幅広い領域に対応する。付属の1万mAhバッテリーから給電するため、フィールドでの取り回しも良好だ。
裏起毛の生地に包まれると、外気の冷たさを忘れるような感覚があり、釣行前後の待ち時間や車中泊、テント泊でも心強い味方になる。冷えによる体力消耗を抑えられる点は、釣り人にとって大きなアドバンテージだ。
移動しながら使える“実用性”
従来の寝袋は動きにくいイメージが強く、くつろぐ時間に限定したアイテムという印象があった。しかし、このヒートシュラフは構造を工夫し、状況に応じて姿を変えられる点が特徴だ。寒さが厳しいフィールドでも、目的に応じて最適な形に素早く変更できるため、用途の広さがそのまま利便性につながっている。
1枚で5役をこなす多彩な変形ギミック
この製品を象徴するのが「5WAY」仕様だ。寝袋だけに留まらず、ブランケット、連結型の大型寝袋、カーペット、クッションへと自在に変化し、ひとつのギアで幅広いシーンをカバーする。
ブランケットとして羽織れば、釣り場での待機時間や移動中の防寒に有効だ。大型寝袋として広げれば、家族やパートナーと共有でき、キャンプシーンでも活躍する。さらにクッション形態にすれば車中泊や自宅で使う際にも扱いやすく、荷物の邪魔にならない。
テントや車内でのカーペット利用も可能で、床からの冷気を遮断できるのも特徴だ。釣行だけでなく、防災用途として備蓄しておくケースも想定されている。
釣りだけで終わらない汎用性
本来は冬の釣りで力を発揮するアイテムだが、キャンプやスポーツ観戦、車中泊などにも自然と溶け込む。停電時にも使えるUSB給電方式のため、災害対策の観点でも頼もしい。季節やシーンを選ばず使えるギアであることが、幅広いユーザー層に受け入れられる理由だ。
シーンに馴染む切り替えデザイン
寝袋と聞くと無骨な印象を覚えがちだが、この製品はアウトドアアパレルのような切り替え配色でまとめられ、性別問わず使いやすいデザインが採用されている。機能性に偏らず、SNSで映えるようなスタイル性を意識している点も現代的だ。
道具としての合理性と、持ち物としての愛着。そのどちらも満たすバランス感覚が、この寝袋を日常のギアとして使いたくなる理由のひとつだろう。
持ち運びにも配慮された仕様
収納時はクッション型になり、肩掛けできる専用バッグに収まる。車や部屋の中に置いても邪魔になりにくく、常に“手が届く場所に置いておける”点が便利だ。釣り場へのアクセスが早朝や深夜に及ぶ場合でも、気軽に持ち運べる軽快さが大きな武器になる。
DRESSが提案する“冬の釣りの新常識”
DRESSは2007年のブランド創設以来、釣りにエンターテインメント性やデザイン性を持ち込み、ユーザーに新しい釣りスタイルを提案してきた。フィッシュグリップ「グラスパー」がグッドデザイン賞を受賞した実績もあり、遊び心と実用性を両立させる姿勢は一貫している。
アニメや特撮作品とのコラボレーションでも知られ、多様なカルチャーと釣りの融合を積極的に推進してきた。今回のヒートシュラフも、ギアとしての性能だけでなく、持っているだけで気分が上がるような“DRESSらしさ”が宿っている。
クリエイターとの協業が生む個性
DRESSはアーティストやYouTuberとの共同開発にも積極的で、釣りの世界に新たな価値観を持ち込む姿勢が注目を集めている。今回の寝袋も、ユーザーの生活や趣味に寄り添う柔軟な発想が随所に見られる。釣りという枠を超えたアウトドアギアとして、今後の展開にも期待が高まる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
新規制対応のタイヤチェーンは、冬のドライブの必需品 冬のドライブにおいて、準備しておきたいのが雪への備えだろう。もちろん、降雪が予想される場合は、不要不急のクルマでの外出は控えるのが前提であるが、それ[…]
ブレーキホールドの基本動作と作動確認の重要性 ブレーキから足を離しても停車の状態を維持できるブレーキホールド機能。装備されていても、活用していない人もいるかもしれない。実際に機能をONにしても「この表[…]
普段、積雪のない地域も、雪による影響が出る可能性 年末年始、多くの人が移動するシーズンだが、天気予報を見ると寒波による雪の影響が懸念される地域ありそうな状況。普段、積雪のない地域でも安心はできない。で[…]
突然の天候の変化に備えて、冬シーズンには持っておきたいタイヤチェーン 日本各地の大雪による影響をニュースなどで頻繁に見るようになる真冬のシーズン、ドライバーとして気になるのはやはり、雪による道路網への[…]
ベース車は、ハイエースの標準ボディ&ハイルーフ仕様 バンコンが特に近年注目されるようになったのは、2020年に始まったコロナ禍からだ。移動だけでなく、宿泊でもウイルスの感染を防ぐプライベート空間を確保[…]
最新の投稿記事(全体)
技術検証を目的とした「コンセプトカー」という前提だが… オーラNISMO RSコンセプトは、スタイリング提案を主眼としたショーカーとは一線を画し、量産車としてすでに確立されたオーラNISMOの車体を基[…]
日本仕様として6速MTを初採用 「WRX STI Sport#」は、現行WRXの日本仕様では初となる6速マニュアルトランスミッションと、ビスカスLSD付センターデフ方式AWDを組み合わせたSTIコンプ[…]
インテリアも、レカロシート&スウェードトリムで特別感を演出 「STI Sport R-Black Limited Ⅱ」は、レヴォーグの「STI Sport EX」「STI Sport R EX」および[…]
STIパフォーマンスパーツを随所に装備 「STI Performance Edition」は、インプレッサ「ST」「ST-H」をベースグレードに、モータースポーツで培ったSTIの技術を惜しみなく投入し[…]
電動領域を全方位に強化。将来的な市販化を目指す 「AURA NISMO RS Concept」は、軽量コンパクトな「AURA NISMO」のボディをベースに、フラッグシップSUV「X-TRAIL NI[…]
- 1
- 2


















