ベントレーモーターズがベントレー環境財団の設立を発表

  • ベントレーモーターズジャパン[PR TIMES]

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ベントレーモーターズは同社のビヨンド100戦略とサステナビリティに向けた長期コミットメントに基づき、ベントレー環境財団(Bentley Environmental Foundation)の設立を本日発表しました。

同財団は様々なイニシアチブを幅広く支援します。財団立ち上げにあたり、最初の支援プロジェクトとして選ばれたのはプロジェクト・ドローダウン(Project Drawdown)、

バイオミミクリー・インスティチュート(The Biomimicry Institute)、サステナブル・サーフ(Sustainable Surf)の3団体です。今後さらに新たなパートナーが参加する予定です。各支援プロジェクトがもたらす環境への効果をさらに高めるため、金額の多寡を問わず、どなたでも寄付を通じてベントレー環境財団とそのパートナーを支援できます。

ベントレーは既存のイニシアチブに関して実施した徹底的な調査と分析に基づき、環境分野において時代に即した資金提供を実現するための独創的かつ革新的な方策を開発しました。今後は新たに立ち上げた環境財団を軸とし、回復と再生、そしてカーボンニュートラルのその先を目指し、環境問題に対する次世代ソリューションの創出を支援していきます。同財団の設立にあたっては、チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF:Charities Aid Foundation)から戦略的アドバイスが提供されました。

ベントレー環境財団の活動を直接的に支援するため、ベントレーは今年すでに 300万ポンドを財団に寄付しています。こうして第一歩を踏み出したベントレー環境財団は、慎重に選ばれた慈善団体や非営利団体を支援し、支援団体とベントレーが力を合わせて永続的で効果的な環境変化をもたらすことを目指します。同財団の資金提供は、脱炭素化(「ドローダウン」)の促進、環境問題に取り組むチェンジメーカーへの支援、持続可能なラグジュアリーの再考という3つの柱で実施されます。

「当社のビヨンド100戦略は業界内で特に大胆な計画のひとつです」 とベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは語ります。「私たちはベントレーを生まれ変わらせ、2030年までに全ラインアップを電動化するという計画を掲げており、環境への影響低減に向けた大きな一歩をすでに踏み出しています」

「しかし、それと並行して再生可能エネルギーの生産、二酸化炭素の回収、原材料の使用量削減といった世界的な課題を解決しなければ、私たちの取り組みによる成果は限定的なものとなってしまいます。つまり、自動車だけの問題ではないのです。したがって、ベントレー環境財団は先駆的で新たな視点を持ったイニシアチブに資金を提供し、当社のビジネスニーズの枠にとどまらず、環境にプラスの影響をもたらす活動を支援していきます。そして、お客様やイノベーターを巻き込み、気候変動を止め、逆転する画期的なテクノロジーとソリューションを模索していきます。今こそ行動し、革新する絶好の機会であると考えます」

グローバルブランドコミュニケーション部門のトップであり、財団の責任者でもあるクリストフ・ホーマンは次のようにコメントしています。「財団の立ち上げにあたり、3団体をパートナーに迎えることができ大変嬉しく思います。私たちはベントレーブランドのDNAに宿る『コ・クリエーション(共創)』の考え方をもって、環境に現実的かつ長期的な影響を与えるプロジェクトを推進していきます。

プロジェクト・ドローダウンとのパートナーシップでは、環境保護のために集められた数十億ポンドもの寄付金や出資金を、これまでより大幅に効率的かつ効果的な方法でグローバルに使用することを目指します。バイオミミクリー・インスティチュートとのパートナーシップでは、自然から着想を得たソリューションを提案・展開するチェンジメーカーをサポートし、最も緊急性の高い環境問題や社会問題に取り組みます。サステナブル・サーフとのパートナーシップでは、海草やマングローブの大規模な植林を通し、アフリカとヨーロッパにおけるブルーカーボン生態系の強化に貢献します」

「プロジェクト・ドローダウンはベントレー環境財団からの支援に感謝するとともに、互いの協力の下、『ドローダウン・ラボ・キャピタル・アクセラレーター(Drawdown Labs Capital Accelerator)』を立ち上げることができ、大変嬉しく思っています」とプロジェクト・ドローダウンのエグゼクティブディレクターであるジョナサン・フォーリー博士は語ります。「このコラボレーションによって世界中の慈善家や投資家を支援し、彼らのポートフォリオに含まれる科学的な厳密性を高め、気候変動に対する最も効果的なソリューションへの投資を大幅に拡大できます。私たちはベントレー環境財団からの資金をもとに、気候変動対策として数百億ドルもの影響が期待されるプログラムを構築し、気候変動に関する効果的な活動を世界規模で促進していきます」

ベントレー環境財団はチャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF:Charities Aid Foundation)からの戦略的アドバイスを受けて設立されました。CAFは100年近い歴史がある慈善団体です。CAFがベントレーと提携し、ベントレーの資金提供を通して最大限の効果を上げるために、ベントレー環境財団の体制、ガバナンス、レポート、チャリティパートナーの選定に関するアドバイスを提供します。

ベントレー環境財団は「ファンディング・プラス」方式に従い、見過ごされてしまう可能性のある環境イノベーションを同社の立ち位置を活かして推進します。また、新技術を活用し、気候変動との戦いを迅速かつ効果的に進めていきます。ベントレー環境財団は徹底した透明性を重んじ、一般の方を巻き込んで目に見える成果をあげることに注力します。6月13日からはベントレーの従業員だけでなく一般の方々もBentleyMotors.comにアクセスして寄付をすることができます。

財団設立にあたってパートナーとなった3団体を紹介します。

1) プロジェクト・ドローダウン(Project Drawdown)

プロジェクト・ドローダウンは気候変動対策に取り組む世界有数のエキスパート集団であり、気候変動への取り組みとして現在行なわれている資金提供と、気候変動を効果的に抑えるために必要な科学的解決策との間に、埋めようのない隔たりがあることを指摘してきました。そのことを踏まえ、「ドローダウン・ラボ・キャピタル・アクセラレーター(Drawdown Labs Capital Accelerator)」という新プログラムをスタートさせています。このプログラムはこれまでにない取り組みであり、広範な影響をもたらすためのオープンソースプランを用いています。慈善家や投資家は自分たちの影響力を集約でき、世界トップレベルの科学者やエンジニアから学ぶこともできます。2025年までに、このプログラムが気候変動対策への資金フローで最大100億ドルの影響を与えると予想されています。

2) バイオミミクリー・インスティチュート(The Biomimicry Institute)

ベントレーが資金を提供する「レイ・オブ・ホープ・フェローシップ(Ray of Hope Fellowship)」を通し、自然から着想を得たソリューションによって未来を切り拓こうとするチェンジメーカーの支援と活動の強化を目的としています。天然資源を採取している既存の企業との市場競争に直面しても、イノベーターらがソリューションを展開できるようサポートします。このフェローシップでは、サポートやコンテンツ作成をプログラム化することによって全体のプロセスを短縮および平準化し、自然から着想を得たソリューションをさらに向上させ、大きな影響をもたらすことを目指します。このプロジェクトを通し、年間10のスタートアップまたは約30人のチェンジメーカーを支援する予定です。これまでの支援実績では女性リーダーが30%以上を占めています。

3) サステナブル・サーフ(Sustainable Surf):ブルーカーボン生態系の回復(海の再生)

サステナブル・サーフはカリフォルニアを拠点とする非営利団体です。サーフィンを通して地球の海を健全な状態に戻し、気候変動を止め、逆転させることを目指しています。マングローブの林、海草の草原、昆布の茂みなどは気候変動と人間による様々な活動によって大幅に減少しました。サステナブル・サーフの「シーツリーズ(SeaTrees)」プログラムに提供された資金は、ケニアで実施中の回復プログラムを欧州で初めて展開するために使用されます。ケニアではこれまでに100万本のマングローブが植樹されました。今後はポルトガルとスペインで海藻と昆布の回復プロジェクトを進めます。このプロジェクトでは現地の再生パートナーである3団体と協力して植林・保護活動を進め、マングローブの林、海草の草原、昆布の茂みを守ります。

ベントレー環境財団の立ち上げに先立ち、ベントレー・サステナビリティ・カウンシル(Bentley Sustainability Council)が設立されています。このカウンシルはグローバルな専門家で構成され、ベントレーがビヨンド100戦略で目指す高いレベルのサステナビリティを達成するための検証と助言を行なうことを目的としています。ベントレー初の「サステナビリティレポート」も公開されています。