【オススメの1台はこれだ 】 HONDA ヴェゼル Part.1(パワートレーン選び編)

HONDA ヴェゼル


●価格帯:227万9200〜329万8900円

2021年4月に発売された現行ヴェゼル。9月までの5か月間の登録実績は2万5445台と平凡にも思えるが、これは世界的な半導体不足の影響によるものも大きい。受注そのものは極めて好調で、月刊自家用車本誌に寄せられる最新商談情報によると納期までガソリン車は3~4か月、ハイブリッド車は6か月以上となっている。先代同様にこのクラスを代表するベストセラーモデルになるのは間違いないだろう。ここではヴェゼル選びで悩むユーザーに向けて、オススメのグレードや装備などをお教えしたい。

●文/まとめ:自家用車編集部(原)

圧倒的な「強さ」を持つ、ハイブリッド車を中心にすべし

まず、ヴェゼル選びの最初で悩むのはガソリン車か? ハイブリッド車か?という問題だろう。

先代ヴェゼルにもハイブリッド車は設定されていたが、搭載されたハイブリッドシステムは1.5リッターエンジン+1モーターのi-DCD。このシステムは軽量コンパクトで燃費性能に優れるという利点はあったが、ハイブリッドならではの走りの余力感といった面では物足りないところもあった。

そんな理由もあって、街乗り中心ならばガソリン車でも十分こと足りるケースも多く、実際のグレード選びでは、燃費などの理由よりも高速道路の追い越しや坂道などで余力感が欲しいからハイブリッド車を選ぶユーザーも多かった。

ところが現行型は、ハイブリッドシステムを大幅にテコ入れ。上位モデルにも採用されている2モーター式のe:HEVに変更したことで動力性能が大幅にパワーアップしており、明らかにガソリン車よりも格上のモデルに仕上がっている。相応に価格も高くなっているが、積極的にハイブリッド車を選びたくなる理由が多くなっている。

ハイブリッド車の走りは、2モーター式のe:HEVを採用したことで大きな進化を遂げている。高速道路や坂道などエンジンに負荷がかかる場面で、先代とは明らかに異なる力強さを体感することができるだろう。

ガソリン車の1.5リッターエンジンはCVTとの組み合わせ。先代ベースのエンジンに改良を施したことで低中速域のトルク特性が強化されているが、ハイブリッド車の力強さに比べると見劣りしてしまう。

ガソリン車とハイブリッド車の価格差は約38万円

  • G:227万9200円(FF)249万9200円(4WD)
  • e:HEV X:265万8700円(FF)287万8700円(4WD)
  • e:HEV Z:289万8500円(FF)311万8500円(4WD)
  • e:HEV PLaY:329万8900円(FF)

現行型はガソリン車が1グレード(G)、ハイブリッド車が3グレード(X、Z、PLaY)の合計4グレードで構成。最上級グレードのPLaYには4WD車の設定はされていない。ガソリン車のGとハイブリッド車のXとの価格差はおおよそ38万円ほどになる。

ちなみにこの価格差は先代でもほぼ同じだった。そう考えると現行型のコスパの良さは先代以上といってもいいだろう。約38万円の価格差をガソリン代で取り戻すには30万km近くは走る必要があるが、動力性能でのメリットを考えれば、ハイブリッド車を主軸に考えるのが良いだろう。


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