10月14日、中東でワールドプレミアとなったレクサスの新型SUV「LX」。継承と進化を両立させ、新たなフラッグシップモデルとして満を持しての登場となった。コンセプトは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」、進化のポイントを探ってみた。
●文/まとめ:月刊自家用車編集部 ●写真:レクサス
オフロードだけじゃない、追及した街乗りでの走破性
先日発表された、レクサス初のPHEVを採用したミッドサイズSUV「NX」に続く次世代モデルの第2弾「LX」がサウジアラビア王国ならびにアラブ首長国連邦で初公開された。LXは1996年に北米で発表されて以来、上質な乗り心地と世界中のあらゆる道での運転に耐えうる性能を両立させたレクサスのフラッグシップモデルとして、優雅な移動体験を提供しユーザーの豊かなライフシーンを支えてきた。
今回は、より上質な走りの進化を実現するため新GA-Fプラットフォームを採用。伝統のボディオンフレーム構造を維持しながら、200kgもの軽量化に成功している。またデジタル開発によりボディの高剛性化も実現している。
気になる走行性能をみてみよう。エンジンはV8から新開発のV6ツインターボに変更、アクセルの踏み始めからスムーズでリニアな加速が楽しめる。また力強さを保ちながら扱いやすさ、経済性も向上させている点も見逃せない。初搭載された電動パワーステアリング(EPS)やボディへの構造用接着剤の採用により、アクセル操作、ステアリング操作に対して素直に反応してくれるのも特筆ポイントだ。
初代から継承している2,850mmのホイールベースや従来型同等の対地障害角(アプローチアングル、デパーチャーアングル、ランプブレークアングル)はそのままに、マルチテレインセレクトやクロールコントロールの進化やマルチテレインモニターやデュアルディスプレイの採用などで、オフロードでの運転を支える最新技術も導入している。多様化するニーズに合わせたグレードは、最大級の快適性を提供する4座独立仕様のEXECUTIVEと、前後デフロックと専用のデザインを備えたOFFROADを用意。
先進安全技術と利便性については、レクサス初の指紋認証式プッシュスタートスイッチを採用し盗難リスクを低減している。また予防安全技術や利便性を向上したマルチメディアシステムの採用など、ユーザーの利便性の向上が図られている。注目の今モデルの日本での発売は2022年初頭を予定している。
■デザイン
■室内
■マルチテレインモニター&指紋認証
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