トヨタ伝統の2ドアスポーツクーペ・スープラの一部改良が発表された。運動性能の進化やRZグレードの6速MT(マニュアルトランスミッション)の新規設定が主な内容だ。価格は未公表だが、2022年夏に商談受付開始。同年秋頃から日本で販売開始の予定だ。
●文/まとめ:月刊自家用車編集部
ハイパワーエンジン用に6速マニュアルトランスミッション新開発
TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、2022年4月28日に同年秋に販売開始予定のスープラ一部改良の内容を発表した。今回の一部改良で、これまで8速ATのみの設定だったが、待望6速MT(マニュアルトランスミッション)がRZグレードに新規設定される。
ハイパワーエンジンを操る楽しさを追求した6速MT(マニュアルトランスミッション)を新たに新開発。シフトノブにはGRのロゴが入り、その形状はどの方向からも握りやすい上に操作しやすい球体形状を採用している。搭載コンピューターがドライバーのクラッチ操作、シフト操作に合わせて最適なエンジン回転数になるように制御を行う「iMT」を採用。シフト操作時に自動でブリッピングを行い、ドライバーの意志に合わせたスムーズで気持ちいい走りに貢献するという。加えて、専用の室内サウンドチューニングを行い、加速時の盛り上がりも演出するとのこと。
さらにRZグレードには新デザインの鍛造19インチアルミホイールを装備。GRヤリスやGR86と統一性を持たせながら、スポーク形状や断面形状を見直すことにより軽量化と高剛性化を両立させ、性能向上と機能美を追求したとしている。
ボディカラーの変更点としては、全グレード共通でボルカニックアッシュグレーメタリックと、ドーンブルーメタリックを新設定。RZグレードには、台数限定で新規色マットアバランチホワイトメタリックが設定される。インテリアカラーではRZグレードにタンカラー内装がメーカーオプション設定される。サウンドシステムも改良され、RZグレード/SZ-RグレードのJBLプレミアムサウンドシステムがサウンドチューニングの最適化により、音質が向上される。
今回、ユーザーの強い要望により6速MT(マニュアルトランスミッション)が追加されるスープラ。モータースポーツでもSUPER GTへの参戦のほか、スープラをベースとしたレース専用車両のGR Supra GT4は、2021年末時点で発売開始から約1年半で累計販売台数50台を達成するなど公道とサーキットの両方で楽しまれている。今回発表された一部改良モデルの価格は未公表だが、2022年夏に商談受付開始。同年秋頃から日本で販売開始の予定だ。
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