
自動車メディアの若手編集者向けに行われる『編集者マツダ体験会』が、防府工場や美祢試験場がある山口県にて開催された。この記事では、一般の人も参加できる「防府工場見学」についてレポート。クルマがどうやって出来るか、どんな風に作られているのかなどを実際に見れるので、ぜひ見学してみてほしい。
●文:月刊自家用車編集部
マツダのクルマづくりを体験する『編集者マツダ体験会』
山口県防府市にあるマツダの防府工場。マツダが広島県外に初めて建てた生産拠点だ。過去にはアテンザやアクセラを生産していた防府工場は現在、MAZDA2、CX-60といった主力車種を生産している。
防府工場
防府工場ではプレスから完成検査まで一連の流れを見学。2017年から導入されている「ものづくり革新2.0」を間近で見ることができた。
「ものづくり革新2.0」とは、一つのラインで異なる車種を生産する“混流生産”を実現した「ものづくり革新1.0」をさらに効率よく、柔軟性を持たせたもの。具体的に言えば、マツダの防府工場では、工場内を自由に動きまわる自動搬送機「AGV(無人搬送車)」を導入。
AGVはレーンに吊られたクルマのボディに合わせてコンピューター制御で動いており、AGVにサブラインでモジュール化したパーツを積載し、自動的に位置を調整することでパワートレーンなどの搭載位置が車種によって異なるパーツでも同一のラインで生産できる。電動ユニットもこのAGVでクルマに搭載することができ、今後増えるであろうバッテリーEV(BEV)の生産体制もすでに準備が整っているという。
この生産設備をマツダは「根の生えない設備」と呼んでおり、AGVの台数変更や位置の調整により、設備の能力を柔軟に変更できる拡張性を工場に持たせ、ガソリン、HEV、BEVなどと多様化するこれからの生産ラインを見据えている。
また、工場内には大きなモニターが作業員の作業スペースに配置されており、部品の組付けの順番などが一目で分かるようになっている。これは、作業員のスキルに依存していた従来の属人化を防止するための取り組み。モニターの指示を見ながら作業をすることで、ミス防止にも寄与している。
コンピューターや機械での効率化だけかと思いきや、マツダはそこで働く人たちの声を重視した効率化も行っていた。例えば、自動で動くレーンに合わせて、組付けに必要な工具も一緒に動くような簡単なシステムを導入し、作業の負担も減らしながら効率的に働けるという一石二鳥な仕組みを現場からの声で取り入れているなど、マツダが打ち出している「ひと中心のクルマ」というコンセプトを生産現場の段階から大事にしていると感じられた。
ここで書いた内容は応募すれば見学できるので、興味をもった方はぜひ見学に参加してみて欲しい。マツダのクルマづくりが日々進化をしながらも、根幹である“人”を大事にするという軸はぶれずに継承されていると感じられるはず。
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