●文:川島茂夫 ●まとめ:月刊自家用車編集部
穏やかでストレスフリー、プレミアム車に相応しい
タイヤノイズはパターンノイズ、路面の微小な凹凸による踏面表面打音、段差乗り越え等の踏面打音の3つに大別されるが、中でも踏面打音の低減に注力しているのがビューロだ。踏面裏側にサイレントコアと呼ばれる吸音スポンジ材を貼り込み、共鳴音を減少させているのが特徴。同技術はル・マンにも採用されるが、設定タイヤサイズを見ても分かるように、ビューロは上級クラス適応を念頭に快適性とグリップ性能の更なる向上を図っている。
売り物の踏面打音の低減だが、確かに小さな段差乗り越え時の打音が減少。音量減だけでなく残響音もほとんどなく、全体的に遮音感の高い静粛性を示した。騒音量よりも体感静粛性を重視した特性と言える。
操縦性は穏やかで素直な操舵追従感を旨とする。ダンロップのタイヤ全般に言えることなのだが、外乱も含めて微小な動きを抑えた特性。悪く言えば切れ味や微小なコントロール性が鈍いとなるが、高速や山岳路の運転ストレス軽減では美点である。
前記の「体感」は快適性も操安性も同様であり、数値評価よりも乗員が実感できるストレス減を重視しているのが印象的だ。
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