ホンダ オデッセイ・ホンダらしい走りの魅力が楽しめる上級ミニバン【国産車カタログ】

●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

【プロフィール】最新メカニズムの積極採用で、1ランク上のプレミアムミニバンへ

ホンダ
オデッセイ
発売日:2013年11月

価格:249万〜373万円(2013年11月当時)

ワゴン型ミニバンとして発展してきたオデッセイ。3代目からは上級テイストを織り込むことで、1ランク上のキャラクターも武器にしているが、その集大成といえるのが2013年にデビューした5代目モデルだ。

2013年まで販売していたプレミアムミニバン「エリシオン」の後継を期待されたこともあって、内装質感と装備機能を強化。さらに床面高を下げる超低床プラットフォームの採用により、キャビン空間のゆとりも拡大されるなど、すべての乗員が居心地が良い空間を実感できる上級ミニバンに仕立てられている。

シートレイアウトは従来同様に3列タイプだが、2列目シートに3名掛けが可能なベンチシート仕様を設定することで、7名乗り車とオデッセイ初となる8名乗り車も用意。さらにヒンジドアではなく、両側スライドドアに変更したことも5代目モデルの特徴だ。

デビュー時のパワートレーンは、スペックが異なる2つの2.4ℓエンジン車(標準車:175PS/23.0kg・m)(アブソルート:190PS/24.2kg・m)が設定されていたが、2016年に2モーター式の上級ハイブリッド「i-MMD」を搭載する2ℓハイブリッド車(エンジン145PS/17.8kg・m+モーター135kW/315Nm)を追加。歴代モデルで評価されていた走りのゆとりや良質なドライバビリティという美点もしっかり受け継いでいる。

2013年に登場した現行型は、ホイールベースの延長や高ルーフ化、スライドドアの採用などで、正統派のミニバンに変貌を遂げた。また上質感の演出に磨きをかけたことも美点のひとつ。撮影車は2016年2月に追加されたアブソルート ホンダセンシング EXパッケージ。 [写真タップで拡大]

センターにディスプレイやスイッチ、シフトを配置するミニバンらしいレイアウト。質感のある加飾パネルを用いるなど上質感の演出も巧みだ。 [写真タップで拡大]

シートレイアウトは2-2-3の7人乗り仕様と2−3−3の8人乗り仕様が用意される。撮影車は2列目がキャプテンシートになる7人仕様。 [写真タップで拡大]

通常時の荷室はかなり手狭になるのは3列シート車の宿命だが、3列目シートは床下格納式のため、格納がスムーズ。室内幅いっぱいまで荷物を積むことができる。 [写真タップで拡大]

【モデル変遷&グレード体系】2016年に本格ハイブリッド車を追加

2013年11月にフルモデルチェンジ。標準仕様車(B/G/G・EXの3グレード)とエンジンの直噴化によりスペックを高めたアブソルート(ABSOLUTE/ABSOLUTE・EXの2グレード)を設定。

2014年5月にスタイリッシュなエアロフォルムを取り入れたG・エアロパッケージを追加。

2014年10月にオデッセイ20周年特別仕様車「ABSOLUTE・20th Anniversary」を発売。

2015年1月に一部改良を実施。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を採用(グレード別設定)した。

2015年9月にオデッセイアブソルートに特別仕様車「ABSOLUTE・Advance(アブソルート・アドバンス)」と「ABSOLUTE・EX Advance(アブソルート・EX アドバンス)」を設定。

2016年2月に一部改良を実施。2モーター式&エンジン直動機構を備える「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-MMD」搭載のハイブリッドモデルを追加。ホンダセンシングの設定グレードを拡大したほか、ガソリン車には運転席大型アームレストやプラズマクラスター技術を搭載したフルオートエアコンディショナーなど、機能装備の充実も図られている。

2017年11月にマイナーチェンジを実施。ホンダセンシングの機能強化し、全グレードに標準装備。フロントバンパー&グリルのデザイン変更、LEDヘッドライト化などでフェイスリフトも行われている。

2020年11月にマイナーチェンジを実施。厚みのあるフードと押し出し感のある大型グリルへの変更、薄型のヘッドライトを採用することで、より力強さを感じるフロントマスクを獲得したほか、インパネデザインも変更。ジェスチャーコントロール・パワースライドドア&予約ロック、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートなどの利便装備が追加された。

撮影車は2020年11月以降のアブソルート EX。ヘッドライトがフロントグリルと一体になるなど、ホンダ車共通のデザインが与えられている。 [写真タップで拡大]

撮影車は2020年11月以降のアブソルート EX。 [写真タップで拡大]

【試乗インプレ】静粛性に富んだ上級モデルらしい走り。ハイブリッド車は燃費もなかなか優秀

プラットフォームの刷新や静穏化処理などで走りの質感は大きく向上。走行時の静粛性はミニバンとは思えぬほど静かで、上級モデルらしい落ち着いたドライブが楽しめる。

大柄なボディサイズもあって車両重量は少々嵩む(ハイブリッド アブソルートで1740kg)ため全開加速などは平凡だが、ハイブリッド車はモーター特有の力強さもあって、アクセル踏み込みの反応はなかなか優秀。さらにエンジン直動機構を備えるi-MMDのおかげもあって高速走行をまったく苦にしない。なおハイブリッド車の燃費は24.4km/ℓ(ハイブリッド アブソルート EXパッケージのJC08モード燃費の数値)。編集部で実施した燃費テストでも実燃費は20km/ℓ超えを記録するなど、優れた燃費性能も大きな武器といえる。

アブソルートはパドルシフトなどが装着されスポーティな演出を強めているが、標準車もアブソルートも、上級モデルらしい静かで穏やかな走行感覚を持つ。どちらを選んでも車格に見合った良質な走りを楽しむことができる。

ミニバンらしからぬ良質の走りが楽しめるオデッセイ。ハイブリッド車は少し割高感も感じるが、燃費も含めた総合性能はガソリン車を大きく凌駕している。 [写真タップで拡大]



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