現地時間の6月14日、SUBARUの米国部門であるスバル オブ アメリカは、3列シートSUV「アセント」の2023モデルを発表した。フロント/リヤデザインを大胆に変更し、最新のアイサイトや360°サラウンドビューモニターなど安全装備を強化している。
●文:月刊自家用車編集部
アグレッシブかつ大胆に変更されたフロントマスク
SUBARU「アセント」は、北米市場向けに開発された3列シートSUV。260hpを発生する2.4L水平対向ターボエンジンを搭載し、8速マニュアルモード付リニアトロニックCVTが組み合わされている。全グレードにシンメトリカルAWDとX-MODE(ヒルディセントコントロール付)が標準装備された全天候型SUVである。
今回発表された2023年モデルは、2018年の現行型デビュー以来、最大の変更が行われている。もっとも大きく変化したのがフロントマスク。LEDヘッドランプは再設計され、最新のSUBARUデザインが各部に採り入れられている。さらに、新デザインのフロントバンパーカバーによりアグレッシブな形状となった。このバンパーカバーは、車両下部の空力的な流れを改善するために下端部に新しいエアダクトを備えている。リヤデザインも手が入り、テールランプがC型に変更されている。
安全装備面でも大きく変更が加えられている。先進安全装備のアイサイトは最新バージョンとなり、カメラ視野の拡大、制御ソフトウェアの更新、電動ブレーキブースターの追加などで、より幅広い条件下でも作動するように改良された。さらに、デュアルカメラ方式のアイサイトと連動する広角モノクロカメラを搭載。これにより、低速で交差点に進入した時に歩行者や自転車をより早く認識することが可能で、ドライバーに警告を発し、必要に応じてブレーキをかけて横断中の自転車や歩行者との衝突を回避する。
加えてレーンチェンジアシスト付ブラインドスポットディテクション、リヤクロストラフィックアラート装着車には、アイサイトにオートエマチックエマージェンシーステアリングを追加。この新機能は、プリクラッシュブレーキシステムと連動し、時速約80㎞以下の走行時に衝突を回避するのを支援する。
また、駐車時の支援機能として車両に装備された4台のカメラの映像を合成して1枚の画像とし、車両全体を俯瞰して見ることができる360°サラウンドビューモニターが新採用されている。
さらに、3列シートSUVならではの機能も追加された。キャビンコネクトという装備で、運転席や助手席から3列目乗員へのコミュニケーションを向上させるもの。オーバーヘッドコンソールのマイクで運転席または助手席乗員の声を拾い、リアスピーカーからリアルタイムで再生するもの。この装備はHarman Kardon QuantumLogicサラウンドサウンドスピーカーシステムを装備したグレードで利用可能だ。
カーマルチメディアシステム系も進化し、2023年モデル全車にマルチメディア、クライメートコントロール、X-MODE、車両設定などを直接タッチ操作できるタブレット型の11.6インチフルHDセンターインフォメーションディスプレイを新たに標準装備。ワイヤレスのApple CarPlayとワイヤレスのAndroid Autoにも対応する。
2022年モデルから追加された、ブラックフィニッシュの専用エクステリアパーツやバッジ、20インチのブラックフィニッシュアルミホイールを装備した「オニキスエディション」は2023年モデルでも引き続き設定され、あらゆる路面での走行性能を向上させるX-MODE(ヒルディセントコントロール付)を装備。X-MODEには、スノー/ダート/ディープスノー/マッドのモードが用意され、天候や道路状況に応じてAWDのパフォーマンスを最適化する。
2023年モデルのアセントはこの「オニキスエディション」以外にベース、プレミアム、リミテッド、ツーリングの各グレードをラインナップする。米国での発売は2022年秋が予定されている。
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