ステランティスはプジョーブランドのニューモデル「プジョー408」を現地時間6月22日にフランス本国でお披露目した。Cセグメントの頂点を目指し、予想外の新しいファストバックスタイルを採用。プラグインハイブリッド2種とガソリンエンジン、将来的にはバッテリーEVもラインナップされる予定だ。2023年初頭からの販売を予定。
●文:月刊自家用車編集部
パワー違いの2種類のプラグインハイブリッドに1.2L3気筒ガソリンエンジンを用意
斬新なファストバックスタイルで登場した新型「プジョー408」。2787mmというロングホイールベースに4687mmの全長を持ち、後席足元は188mmのスペースが確保され、とても広々としているのが特徴だ。全幅はミラーを畳んだ状態で1859mm。フロント1599mm/リア1604mmというワイドトレッドを採用し、最大20インチまでの大径ホイールを履く。全高は1478mmと低く、スポーティなシルエットとなっている。
ヘッドランプはマトリクスLEDを採用し、とてもスリムなヘッドランプ形状となっている。幾何学模様のフロントグリルに牙のような2本のLEDがバンパーに食い込むようにデザインされており、グリル中央には新しいプジョーのブランドエンブレムがセットされている。
パワートレーンは、1.6Lエンジンとモーターを搭載したプラグインハイブリッドをパワー違いで2種類用意する。180hpのエンジンに81kWのモーターと8速ATを組み合わせた「PLUG-IN HYBRID 225 e-EAT8」と150hpのエンジンに81kWのモーターと8速ATを組み合わせた「PLUG-IN HYBRID 180 e-EAT8」があり、プラグインハイブリッドに組み合わされるバッテリーはリチウムイオン電池で、容量12.4kWh、出力102kWとなっている。充電器は3.7kWの単相充電器を標準装備し、オプションで7.4kWの単相充電器を用意する。標準的なコンセント(8A)で約7時間5分でフル充電が可能で、強化ソケット(14A)で3時間55分、7.4kWのウォールボックス(32A)の場合1時間40分で満充電が可能になっている。このほか、130hpの1.2L3気筒エンジンもラインナップしディーゼルエンジンの設定はない。今後バッテリーEVも投入される予定だ。
新型「プジョー408」は、2023年初頭に市場に導入される予定で、その後グルーバルに展開される。まずフランスのミュルーズで欧州市場向けに生産され、その後すぐに中国の成都工場で現地市場向けに生産される予定となっている。
プジョーブランドのCEOであるリンダ・ジャクソン氏は「新型408は、そのユニークな外観、革新的なファストバックシルエット、そして限りないエレガンスにより、PEUGEOTブランドの哲学と独創性を完璧に表現しています。どの角度から見ても意外性のある新型PEUGEOT 408は、クルマと人生を愛する人たちのためにデザインされ、責任ある喜びを追求しながら、伝統から脱却することを望んでいます。このモデルは、制御された効率性と非常に高度なデジタル体験というプジョーの厳格な技術基準と、本能的なドライビングプレジャーの強烈な感動を体現しています。」とコメントしている。
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