2022年1月に日本導入が開始された「C220 d オールテレイン」。メルセデス・ベンツCクラス初のクロスオーバーモデルで、SUV譲りの車高とステーションワゴンの実用性を併せ持ったクロスオーバーモデルだ。車両本体価格は796万円。
●文:川島 茂夫 ●写真:メルセデス・ベンツ日本
最低地上高をステーションワゴンよりも約40mm高く設定
一言でまとめればCクラスのワゴンを悪路対応させたモデルとなる。パワートレーンはC220 d ステーションワゴンと共通のマイルドHV(ISG)ディーゼルターボ。ボディシェルも共通だが、Cクラスワゴンでは唯一となる4WDを採用。4WDシステムには空転防止機能の向上や登降坂制御機能を備えた「オフロード」「オフロード+」の2モードも設定。最低地上高は標準車+40mmの150mmであり、車体前後のデザインからしても、ハードクロカンは厳しいものの、雪道や未舗装路の走破性は大きく向上しているはずだ。
この試乗では悪路性能のチェックはできなかったが、オンロードにおける走りはCクラスの名に相応、というかツーリング&レジャー方向に進化した上位設定仕様と評すべきものだった。高くなった車高に対応してかフットワークは標準系よりも硬め。タイヤサイズが上がっていることもあり路面感覚も多少強めだが、どちらかと言えば高速ツアラー志向の乗り味。4WDを利した挙動安定や細かなトルク変動の抑制などが走りの質感も向上させている。
レスポンスよく大きなトルクを滑らかに立ち上げるディーゼルは街中も高速も扱いやすく、変速もリズミカルな9速ATと相まって悠々とした運転感覚を示す。
220 d ステーションワゴンアバンギャルドとの価格差は91万円。悪路走行の機会がなければ不要かもしれないが、4WDの必要性がある、あるいは積極的なレジャー用途での活用を考え、なおかつCクラスの質やプレミアム感にもこだわるユーザーなら投資以上の価値が見出せるだろう。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
関連する記事
【プロフィール】スバル自慢の新世代技術を惜しみなく注入スバルスバルXV発売日:2017年5月価格:213万8400〜267万8400円(2017年5月当時)インプ[…]
パワー違いの2種類のプラグインハイブリッドに1.2L3気筒ガソリンエンジンを用意斬新なファストバックスタイルで登場した新型「プジョー408」。2787mmというロ[…]
0~100 km/h 加速は 3.6 秒で0~200 km/h 加速は12.9 秒のハイパーステーションワゴン3L直列6気筒ターボエンジンは、3つのギアシフトプロ[…]
ジムニー2WD走行時のみ作動する停車時アイドリングストップシステムを追加スズキは、6月20日に軽四輪駆動車「ジムニー」と小型四輪駆動車「ジムニーシエラ」の一部仕様[…]
「トミカ×機動戦士ガンダム」ホワイトベース第一弾ということは、ほかのガンダム登場艦船の発売にも期待!?コラボレーションプロジェクト「Dream Together […]
最新の記事
- 1
- 2