欧州レクサスは現地時間の6月30日に、「レクサスES」の2023年モデルを発表した。エクステリアデザインを変更した新「F SPORT」を導入するほか、クラウドベースのカーナビゲーションや音声アシストの “Hey Lexus “の採用などマルチメディア／コネクテッドサービスの強化が行われている。
●文:月刊自家用車編集部
データ通信モジュールのアップデートでe-Care対応やリモートアクセスが可能に
欧州向け「レクサスES」2023年モデル
欧州向け「レクサスES」2023年モデル
欧州向け「レクサスES」の2023年モデルは、マルチメディア／コネクテッドサービスの強化が中心だ。まずは、Apple CarPlayによるスマートフォンのワイヤレス接続（またはAndroid Autoによる有線接続）、クラウドベースのナビゲーションや音声認識などの機能を新たに搭載する。
欧州向け「レクサスES」2023年モデル
ネットワーク接続によるクラウドベースのナビゲーションは、リアルタイムの道路・交通情報へのアクセスにより、走行計画を立てやすく機能し、万が一の交通障害でも最短ルートを提示し、到着の遅れを回避することができる。また、ドライブ先での燃料価格や駐車場情報にもアクセスできる。またネットワークが切断された場合でも、内蔵のナビゲーションシステムが機能するように設計されている。
欧州向け「レクサスES」2023年モデル
また、新たに音声アシスタントの「Hey Lexus」が搭載され、電話への接続、オーディオや空調の操作、インターネット検索などが音声操作で行えるようになった。19種類の欧州言語を認識し、「寒い」と言われた後に車内の温度を上げるなど、簡単なフレーズでも認識可能だ。
さらにモバイルネットワークやインターネットとの通信を可能にするDCM（データ通信モジュール）がアップグレードされ、万が一の故障の際にも、車両データを診断してドライバーにアドバイスを提供する「e-Care」への接続が可能になった。e-Care Health Check Reportを通じて、レクサスは24時間365日車両をモニターし、そのデータをディーラーに提供する。これにより、オーナーの希望するディーラーがオーナーと連絡を取り合い、理想的なタイミングで整備を行うスケジュールを組むことが可能になる。
加えて、スマートフォンアプリの「LEXUSリンク」を使用し、車両にリモートアクセスすることも可能になった。これにより、車両に乗り込む前に、ドアのロックやアンロック、ハザードランプの作動、エアコンやヒーターの設定などを遠隔で行うことができる。
そして、機能向上としてセンターコンソールのレイアウトが変更されている。2個のカップホルダーが追加され、スマートフォンのワイヤレス充電器をコンソールボックスの外に配置することでスマートフォンを置きやすくしている。また、従来はUSB-A端子が2つ、AUX端子が1つだったが、ハイレゾ音源の再生に対応したUSB-A端子とデバイス充電用のUSB-C端子が一つずつ装備された。トリムカラーも変更されリッチクリームがアンモナイトサンドに変更されている。
エクステリアはスポーティグレードの「F SPORT」に変更が加えられている。ブラックの19インチアルミホイール、10色のボディカラーと4色のインテリアカラー、そして各フロントフェンダーのF SPORT デザインバッジで他のグレードとの違いを見せつける。
「レクサスES」の2023年モデルは、2022年8月に生産を開始。10月から納車が開始されるという。同時にハイブリッドモデルの「ES 300h」をアゼルバイジャン、グルジア、モルドバ、ウクライナの4市場で追加導入する予定とアナウンスされている。今回登場した「レクサスES」2023年モデルの変更内容は、日本を含む各販売地域でも導入される可能性が高い。
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